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ゆれる人魚(2015)


【原題】The Lure

【監督】アグニェシュカ・スモチンスカ

【出演】ミハリーナ・オルシャンスカ マルタ・マズレック キンガ・プレイスほか

【あらすじ】

海から現れた美しい人魚の姉妹が、1980年代をほうふつさせるナイトクラブを訪れる。セクシーかつワイルドな彼女たちは、一躍スターになるが、一人が美形のベーシストに恋をすると、姉妹の仲はたちどころに悪化し……。(Yahoo!映画より)








【感想(ネタバレなし)】

『「私のウロコでベース弾いて」と言われたら脈アリです』





どーもどーもラーチャえだまめです。本日はコチラの映画を拝見させて頂きました【ゆれる人魚】!!ハイ出ました世界三大珍味の一つセイレーンでございます魚だけに映画の“ネタ”にされる事も非常に多い(誰が上手いこと言えってぇ!?誰がうm…)前回も「ブルー・マインド」という映画をココでご紹介しましたが、少女から大人へと成長していく姿を人魚への变化に結びつけた、青春映画のようなテイストで描かれておりました。今回は一体どのような内容なのでしょうか、早速観ていきましょう!



浜辺で歌を唄う若者たちに「歌」で返す……海から顔だけひょっこりはんした2人の美女が……あれ、人魚って人間に「上がっていいですかぁ〜♬」「いいよぉ〜♬」みたいに許可下りないと陸に上がれないとかなんとかそんな言い伝えなかったっけ??(妖怪の類では?)場所は変わりお、キャバレーですか?(ってなんぞや)「なんだこの臭いは」「ちょっと風邪気味で」「客にうつす前に帰れ!!」めっちゃいい事いいますやんオーナー!!いやーそれにしても臭う、「生臭い」何かが……!?オーナーが店の中をクンカクンカしながら嗅ぎ周りついにウラの控え室で臭いの正体が判明しますキャワワな2人の小娘がキャッキャしているではないかぁ!?(犯罪の予感)




水をかけると女の子どころか大きな尾っぽが生えるこれぞまさに人魚!!脚を生やす事も変幻自在でそして何より2人とも歌もダンスも上手いし対照的な見た目の姉のシルバーと妹のゴールデンのその美しい美貌よグフフフフフフフ……売れる、こいつは売れるぞ!!と商売っ気なオーナーは2人に極上のドレスと可愛い帽子を被せナイトクラブで不覚にも「Wink」を結成させてしまう!?一方シルバーとゴールデンは何やら人間には聞こえないテレパシーで以心伝心をしながら不敵な笑みを浮かべていた……



途中唐突なタイミングでララランドならぬ「ニ・ニ・ニンギョ」して歌と踊りが始まってしまうミュージカル映画で彼女たちの歌声と共にマリファナやってるみたいに踊り狂う人間たちを垣間見ながら突然人間の世界に浮上してきてたちまちステージの人気者になるシルバーとゴールデン人魚姉妹の「真の目的」とは何なのか、神話のように出会い頭に漢共を虜にしてやっぱり最後は食ってしまうのか?そんな美しくも魔性の女っぷりを披露してくれるホラー要素強めの映画だと思いながら観ていたのですが……



意外や意外、後半になるにつれそんな“海の魔物”たる人魚姉妹たちの「共感」をよんでしまうという!?監督は今作がデビュー作ながら世界各国で賞賛を浴びたアグニェシュカ・スモチンスカという女性の監督。人魚に魅了されるアイタタな男子目線ではない、いや逆に「女性の象徴」とも呼ぶべき?人魚の視点から描き出されるは「人間(男子)の非情さ」……?という前半の流れとは後半大きく変わる、そーんな映画だったんですねー。








【感想(ネタバレ)】





はじめは人魚が人間の男子を虜にしていく怖さ、魔性の女怖え〜って感じなのかと思ったら逆に人魚さえも身を滅ぼす程に狂わす魔性の男怖え〜、つーか男って怖え〜(笑)という話に変わっていく面白さ。魔物より人間の方が中身ク◯とか「第9地区」を彷彿とさせます。



これまで数多の男共を手玉にしてきたシルバーが唯一「本当に恋しちゃった」ベースの青年には「キミは魚にしか見えない」いやいや人魚でもサラッと傷つけんなし!!!コイツ人間の女にもきっと同じ事言ってるだろ!!でもシルバーは諦めません。下半身の穴が欲s…「人間になりたい。」という崖の上の思いを捨てきれなかったんですよね。シルバーよりゴールデンの方が大人っぽく色っぽくて私は食われるならゴールデン派なのでs……一人の人間の男に恋をして自らのカラダを犠牲にしそしれ最後は死ぬ運命であろうと、最後まで愛し続けたシルバーの方がラストで大人っぽく見えるんですよね〜。ショッカーももうちょいマシな改造手術するわ!!念願叶って人間の下半身をゲットしてこれでやっとイチャつけるね〜って

















テメェ何別の女と結婚してんだよおおおおおおお!!







終盤いきなり出てきた人間の女と出会って数秒でウエディング!?この映画に出てくるオーナー、ドラムの男含め男共は揃いも揃ってみんなク◯なのかヤバいですよね、人魚姉妹をタダ働きさせて殺人事件のニュースが流れたら証拠隠滅の為に即海に捨てるだと?男を「食料」としか見ていない人魚と同じで、男も彼女たちをただの「客寄せパンダ」にしか見ていないというなんともドイヒーな話ですよ!!



すごい極端な見方をすると恋愛においては男性より女性の方が純粋!!そして裏切られるのはいつも女性の方だ!!という女性の悲痛の叫びを描いているようにも思えてしまいました。それは人魚姉妹だけではなくボーカルのおば、、、、さんにも同じ事が言えます。婚約者のドラムの男に最後捨てられるのが人魚と一緒ですし、そんな自分を捨てた男も出席するとわかっていながら自分の子どものように可愛がっていたベースの青年の結婚式に出席しなければ、とボートを背に浜辺のベンチにタバコを吸いながら抜け殻のように座る姿がなんとも哀愁漂う光景しかしながらそこにはむしろカッコよさも相まった強い女性のようなイメージもありましたね。人魚姉妹に対しては“母性本能”むき出しで自らも二人を育てる人魚として夢に出てくる「魚臭い」と口では言っていたものの、もしかしたら人魚への憧れもあったかもしれません



最後ゴールデンが海に帰ってしまいますが、結局人間社会には溶け込めなかったって事ですよね。人間と人魚、結ばれるのはネズミーやパヤオの世界だけのおとぎ話であるという悲しき現実。地上(男がいる世界)との決別を描いているような、なんとも儚く残酷なラストだと思いましたねー。まさに男の魅惑に人魚のハートが“ゆれる”誰が上手いこと言えってぇ!?誰がうm…



そう考えると一見人魚より厳つくて人間社会に馴染めていなさそうなヘルボーイが一番あの世界で“世渡り上手”してる“人ならざるもの”は見かけによらずですねッ!!







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