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ツイスターズ(2024)


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【原題】Twisters

【監督】リー・アイザック・チョン

【出演】デイジー・エドガー=ジョーンズグレン・パウエル アンソニー・ラモスほか

【あらすじ】

ニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしている気象学の天才ケイトは、故郷オクラホマで史上最大規模の巨大竜巻が連続発生していることを知る。彼女は竜巻に関して悲しい過去を抱えていたが、学生時代の友人ハビから必死に頼まれ、竜巻への対策のため故郷へ戻ることに。ケイトはハビや新たに出会ったストームチェイサー兼映像クリエイターのタイラーらとともに、前代未聞の計画で巨大竜巻に挑む。(映画.COMより)






【感想(ネタバレなし)】
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『守りたい、この笑顔。』




どーもどーも先日の台風で「今映画でもやってるよね、えーっとたしか竜巻の映画の…」ともう喉ちんこのココまで出てるんだけどタイトルの出ない先輩にめっちゃ映画詳しいヤツと思われたくなくて「あーありますよね!確か「トルネード」だっけ…」とわざと外すラーチャえだまめです。と言うことで皆さん台風は大丈夫でしたでしょうか、都内は思ったほどでしたが、本日はそんな「天災映画の金字塔」が数十年ぶりに「精神的続編」として発達してしまった



【ツイスターズ】!!!少し前に観ていたのですがうっかり挙げるタイミングを逃しまして……制作総指揮スピルバーグ×脚本マイケル・クライトンの「ジュラシック」コンビが?今度は現代に恐竜絶滅に一口噛んでいたかもしれない超絶アリエネーデカさの特級巨大竜巻を生み出しそれを「スピード」のヤン・デ・ボン監督×「トランサーズ/未来警察2300」(あんまそれ言わんのよ)のヘレン・ハント×キャメロン夫妻(元)公認の名バイブレヤー、ビル・パクストンで仕上げた96年の「ツイスター」。あれから28年、「午後ロー」で細々と活躍していたヤツが?ついに帰ってきたわけでありますが、いやーケツのロン申しますと昭和スターに泥を塗りかねない続編リメイクリヴート系の中では?かなり「満足度が高い」映画でしたねー











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ゴメンな「イントゥ・ザ・ストーム」









はじめに「続編」と言っても、もはやそのワードすら不必要すぎる前作とはほぼ繋がりがありませんでして、いやホントに前作に登場したカトリーナ?ケラリーノ・サンドロヴィッチ?(なわけ)……“ドロシー”か。ガチャガチャのボールみたいなのを竜巻の中に放って観測する装置が序盤に何故か大学生たちの手に渡り「このポンコツが!!」とか叩かれながなんとかまだ現役でしたよ的なマジでそれくらいしか繋がりがない。まあ別にいいんですけど?本作の主役、「顔」はやっぱりなんと言ってもタイトルにある巨大……












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親の顔よりグレン・パウエル





今年出すぎだろ!!これはブリトー芸人テイラー・キッシュ以来の同時期公開!?しかも今月だけで2本、来月また1本主演作が控えるトリプル新記録樹立もした「トップガン・マーヴェリック」であのオリンピック閉会式俳優から?めちゃくちゃ美味しいシーンを最後に全部かっさらってった功績を讃えられたかどうかはさておき以降ハリウッドで今最も注目株なNEWヒーロー、「ハングマン」ことグレン・パウエル!!


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吹き替え版のツダケン効果も相まって早くも日本でも女性ファンの胃袋を掴んでいるとかないとか日本でも人気爆発中(でしょ)自意識過剰なチャラ男のニヤけ顔の下に隠しきれない「真面目」さのギャップ!?子役時代から地道にキャリアを積み上げ自身の出演作に両親をカメオ出演させる家族想いの外も中も「イケてるメンズ」過ぎるパウエルですが?本作でもハリケーンに「乗る」命知らずのカウボーイ系YouTuberというあばれるくんもビックリな破天荒ながら中身は独学で気象学を学ぶガリ勉くんという!?しかも仲間想いで困っている人には誰に対しても手を差し伸べる、めちゃくちゃ頼りになりまくる誰が拝んでも「普通にいいヤツ」を見事に好演。それでいてイヤミっぽさもないのだから、これには元田舎のザリガニ女から都会に染まったインテリ「シティガール」も再びイキイキした「カントリー娘」に厚生されちゃうのも納得であります……(トランスフォーム、お前では無理だ)



ストーリーは合ってないようなものと思い期待していなかったのですがこれが意外とよく練られていて。まあ簡単に言えば相反する男女が最後マッチングするっていう、そういや前作も離婚間近の夫婦が竜巻追ってたらなんかより戻したって話でしたが?今作もインテリと破天荒(のフリしたインテリ)の正反対の男女が竜巻追ってたら最後ゴールインするみたいな?恋の最大風速更新中かよ!!


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そんなディザスターパートと人間パートの配分がべらぼうに上手いのが素晴らしい。どちらも多過ぎず少なすぎず。特にディザスターパートに関して、人間パートをしっかり描く反動で釈を奪われるかと思いきや、こちらもしっかりと手を抜かずもう何試合した?6ラウンドくらい対人戦してんじゃね?浴びるほど竜巻vs人間の死闘!を体験させてくれる。まさに「THE ディザスター映画の決定版」に嘘偽りはないである。これは脚本が良かったですねー。



前作で既に確立されていた自然現象である竜巻をTREXのA級モンスター並の「生き物」のように見せるVFX技術が?当然ながらさらに進化。いやホントにコレと「バックドラフト」はマジで生き物みたいだもんな〜。しかも天候さえ悪くすればどこでも一瞬で発生させられますんでストーリー上「すごく都合がいい」



しかもクライマックスで完全に我々観客と「シンクロ」するじゃん?あの演出も良かったなー。間違いなく「劇場案件(しかもデカいスクリーンの)」という前提の上で、これ以上ない臨場感を演出してくれている。いやなんで公開2週目(今何周め?)の時点でもうこんな上映回数減らしてんのよ!?劇場側にしてもむしろロングセラー商品だと思うんだけどな〜。


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もちろんグレン・パウエル見たさに観るのもヨシ。でも個人的にはですね、彼より「記者のオヤジ」が好きなんだよな〜(なんで?)被災地で写真撮ろうとして途中で「人に返って」カメラ置いて避難誘導に加わるシーンが何気に胸熱ポイントなのよ!?何気ないこのワンシーンに、とても大きな意味があると思うんだよね。人命がかかった一刻を争う大事な瞬間に、遠くの方で何もせずカメラを向けて突っ立ってるなんてのはク◯な行為なわけです。今作のテーマは「助け合い」。ありきたりなテーマと言えばそうですが、ただ今の時代「でも」必要じゃないですか?いつの時代にも必要なこと、必要としている人がいる、今作はそんな「当たり前」だからこそもう一度見つめ直そう、というメッセージもあるんじゃないか。特に自然災害大国の日本人には、本作はかなり刺さるものがある気がする……



……なんて難しいことを考えても考えなくてもアトラクションに乗った気分で楽しんごして下さいね!!

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