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マッド・フェイト 狂運(2024)

原題】命案

【監督】ソイ・チェン

【出演】ラム・カートン ロックマン・ヨン ン・ティンイップほか

【あらすじ】

娼婦ばかりが狙われる猟奇殺人が、また今夜も…。見えない殺人鬼が彷徨うこの町は、異様な空気に包まれていた。激しい雨の夜、ある娼婦に奇妙な儀式を施す、熱血占い師マスターホイ。誰でもいいから人を殺したくてたまらないクズな衝動に今日も悩まされる、サイコパス青年シウ。過去に動物虐待容疑で、シウを刑務所にぶち込んだ、刑事ベテランは、疑いの目を常に彼に向けているのだった…。ある日、嫌な予感に導かれ、娼婦の住むアパートに駆け付けたホイ。そこには、配達員として訪れていたシウの姿が…。


【感想(ネタバレなし)】

『結論:類は友を呼ぶ』





どーもどーも先日駅の改札を通ったらSuicaの残高が666円でしたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【マッド・フェイト 狂運】!?サル、ゴリラチンパンジぃ〜!!??日本でも大ヒットした「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」のソイ・チェン監督作、ということでもう観ないわけはいかないと思っていた矢先、あの「トワイライト〜」とは全くジャンルが違う「サディスティック・ヴァイオレンス・シリアルキラー」!?コレはちょっと意外でしたねー。と思ったら時系列的には「トワイライト〜」より前に撮られた作品だそう。しかし何はともあれまさか監督が残虐非道を愛する“コッチ寄り”の人間だったとは…!?そんなわけで拝見させて頂いたのですが



いやいや新年からなんちゅうイカれ狂った「変態映画」公開してんだよ!?とツッコミたくなるかなり個性が黒光りした、適当な邦題かと思ったタイトルの「狂運」が、予想以上に「狂気(マッド)」「運命(フェイト)」過ぎて笑っちまうレベルで劇薬な映画、だったんですねー!!









タイトルロゴからしてもう「運命」からの「大脱出」をブラックユーモアたっぷりに描いた怪作、「トゥルーマンショー」ばりに運の悪い人の頭上にだけかかる黒い雲からピッタリとストーキングされて雨降らされるなんてまだマシですよ!?本作はとにかく運運運運運運!!世の中運気が全てです運が悪いヤツはどーすることも出来ません◯にます◯されますお陀仏アディオス!!……という小さいことは気にするなワカチコだけでは回避不能な人生が運にとても「大きく」左右されてしまう「事実」を!?これでもかと突きつけられてしまう実力至上主義を真っ向から否定する!?物語は運命的に殺人鬼が犯した殺人現場に遭遇したデリバリー青年が、その血なまぐさく非道な行為が行われた現場の目撃がトリガーになり彼もまた殺人の血が……たぎってきたZEEEEEEEEEEEE!!!しかも彼にはソンゲバソナな生まれつき凶暴で「将来殺人を犯す運命」線が既にチラついていて!?



…という実は殺人鬼が主役で殺人を犯しまくるお話ではなく「殺人鬼予備軍」の青年の宿命を!?風水でなんとか変えようと知らんオッサンが奮闘する、このミスリードが賛否両論ありそうだが面白い。しかもどんどん予測不能な方角に舵が持ってかれるまさに神の手で転がされるかのような展開。ダンスボーカルグループ出身で俳優としても活躍するロックマン・ヨンの栗山類似の風貌に背中を丸めて血や凶器を見ると目が充血して殺人衝動に駆られて「誰でもいいから◯したい…」もう救い様がないくらいガンギマリしてんだけど、まだ野良猫しか◯してない(野良猫はCGです!)し



そんな彼とこれまた殺人現場で数奇な出会いをする凄腕の(?)占い師ラム・カートン演じる山口一郎……多分、運命〜♪を感じたオッサンの執拗なストーキングまがいの救済術でなんとか青年の運命を変えようとするオッサンの青年への溢れんばかりのデカすぎる愛情が常に一方通行というオッサンLOVE要素もあるな、なんだコレぇ〜!?しかもこのオッサンもまたちょっとどころではないアタマがプアな人で……



ジャンルはまるで違うように思える「トワイライト〜」と撮影監督が一緒で、九龍城ではありませんが台湾の古くて雑多な街並みやレトロネオン、夕暮れの太陽など映し方は「トワイライト〜」にも通じるカメラワークで今作も美術センスは光っていましたねぇ。



殺人鬼の運勢出てるから必ず人を◯す!はあまりに極論過ぎだけど運気なんかに惑われるな!人生は自分で切り開くんだ!みたいな根性論もただの綺麗事、少なからず我々の人生は「運気によって左右される」という本作の解釈自体には腑に落ちるというか、無理して頑張らなくてもいいんだと!?不思議と気が楽になったというか。



ただそう断言されるとどうしてもネガティブに捉えがちですよね?で本作でもそれを無理にポジティブに描かずネガティブのまま描いているのも実は共感できるポイントだったりするんですよね。実際目には見えない神様的な何かの力によって行く手を阻まれたりピタゴラスイッチ的な偶然を装った必然のようなこともこの世界では起きるじゃないですか?「水たまりに集中砲火される小さなアリ」のシーンが特に印象的だったなー。小さなアリでさえ絶対に運命からは逃さないって?じゃあここが一番の問題ですがそんな悪い運気を払うには?「運命を変えるにはどうしたらいいか?」風水を使って縁起物で家の周りを装飾する?一日中お経を唱える?「皆に幸あれ」と他人の幸せを願う?……答えは本作を見ればわかる、というより「そう思い込む」ということが実は一番自分を救い出してくれる、運気を変える近道なのかも……そんな見た目に反した鑑賞後は朗らかな気分で劇場を後に出来るかもしれない!?オーラの泉的な“心のヒーリング効果”も期待できる!?「より正気を失った人を見ると正気に戻る」ってやっぱあるんだね……(汗)

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