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SISU シス 不死身の男(2023)


【原題】Sisu

【監督】ヤルマリ・ヘランダー

【出演】ヨルマ・トンミラ アクセル・ヘニー オンニ・トンミラほか

【あらすじ】

第2次世界大戦末期のフィンランドを舞台に、不死身の老兵とナチス戦車隊の死闘を描いた痛快バイオレンスアクション。(映画.COMより)











 
【感想(ネタバレなし)】

『フィンランド版“101回目の残ライフ”』

 




どーもどーも半熟卵の天ぷらって美味しいよねラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【SISU シス 不死身の男】…!!!SUSI〜テンプぅラぁ〜♫なんて呑気なこと言ってたらツルハシで脳天ブチ抜かれるこれまた“衝撃な映画”がまたまた凱旋してしまいました…!?“SISU”とは暗黒卿でも日本語でも訳せないフィンランド語で“全ての希望が失われた時に現れる不屈の精神的ななにか”を意味……えそれって日常会話で使いますぅ!?そしてタイトルにある“不死身の男”。これまで数多の“無敵のおじさん”がスクリーンを席巻して参りましたがまだいたのかよおおおー!?北欧からこれまたとんでもクライシスなオヤジが“発掘”されたらしい不死身の男?そんなのいっぱいいるでしょ??銃で撃たれても(そもそも当たってるかどうかさえ疑わしい)ピンピンしてる筋肉モリモリのマッチョマンなんていまSUSI……なんて軽い気持ちで観に行ったらこの男














想像以上に“不死身”だった件





 





オヤジの名は“アアタミ・コルピ”。時は1944年、第二次大戦下のフィンランドで武勇伝アリストテレスな“伝説の男”として語り継がれる元兵士。ソ連がフィンランドを侵攻した際、妻子を殺され怒り狂ったコルピは軍の命令に背き大量の兵士を虐殺。手に負えなくなったフィンランド軍は彼を“自由に野生に返した”結果たった一人で“露兵300人以上を殺害”。ついた名は別名“一人暗殺部隊”













いや“部隊”ちゃうしいいいいー!!!!???






ドギツいバックストーリー、劇中“ほぼ一言も喋らない”寡黙な殺人兵器も今や老いた初老となり戰場から離れ、一人孤独に荒れ地で金鉱を採掘して生計を立てる平穏な日々を送っていた。そんなある日、ひときわ巨大な金を掘り起こしたコルピは市街にある銀行に“金を換金”しに行くのですがその道中不運にもナチス兵士に“偶然”出くわしてしまい……ただ金を換金したかっただけなのに・ナチが舐めた相手が引退した元最強の兵士・そして相棒はいつだって














イヌーーー!!!!はい確定ーーーー!!!!






もうフィンランド産キアヌじゃねえk……いやいやそんなことはどうだっていいんです!?金を運ぶコルピをナチなのにイングリッシュペラ男なナチ兵共が見過ごすはずもなく?一発触発の大惨事へと発展する。



いやーこれはもう“北欧版西部劇”と言ってもいいかもしれない徹底的なク◯ゴ◯悪党として描かれるナチが伝説の男にものの見事に惨殺されていく爽快感。武器はそうですね……ツルハシ1本ってところですか?鍛え抜かれた肉体の“古傷の数だけドラマがあった”ことは言うまでもなく血を血で洗う“容赦ないヴァイオレンス”描写。しかもココは地雷だらけの古戦場“結構みんな地雷踏みまくるぜ!!”その度に吹き飛ぶ手足……そんな画面から香ばしい漢臭さ&血生臭さ。デリシャス!!ストーリーは先にも言いましたが“換金しに行く”ホントにただそれだけ。行って帰るだけの「怒りのデスロード」と近いノリで、それゆえ“章立てる意味がほぼない”のはご愛嬌、しかし単純な筋だからこそ思う存分コルピ無双に集中することが出来ると言っても過言ではない。



そして武田鉄矢も度肝を抜く撃たれたって死にません全身火だるまになっても死にません水の中で息継ぎしなくても死にません吊るし首になっても……死にましぇん!?いやどんだけ残ライフ貯めてたんだよ!!恐ろしい程の無敵っぷりに思わず笑みがこぼれずにはいられない。監督は“ちょっと面白そうなフィンランド産バカ映画”を見つけたらだいたいこの監督だと思ってもいいサミュエル大統領のSPが地元少年だった「ビッグゲーム」ホントは汚いサンタクロースを解凍してみた件「レア・エクスポーツ」のヤルマリ・ヘランダー。そして同作でヘランダー監督とタッグを組みプライベートでも家族同然のヨルマ・トンミラがコルピを熱演……ちなみに監督のヘランダーの実姉が嫁&息子のオンニ・トンミラは「ビッグゲーム」「レア・エクスポーツ」で主演、今作にも新米ナチ兵として親子共演するというロバート・ロドリゲスもビックリな家族経営であります。



そのロドリゲスの「デス・プルーフ」を彷彿とさせる奴隷の女性たちが後半コルピに奮起され銃を手に共に戦う女性解放軍の爆誕も同時に描くという時代の流れも抑えトム・クルーズが実演した飛行機掴まりシーンをVFXで塗りたくりながら“ツルハシで飛行機に掴まる”アリエネーアクションに爆笑必須&ラストの敵の死に様が完全に特撮ヒーローものと一致、なんて昭和オッサンが考えついたような面白さもあって個人的に2023年“早くも続編を所望したい”映画No1ですハイ。

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