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ニーナのすべて(2018)


【原題】All About Nina

【監督】エヴァ・ヴィヴェス

【出演】メアリー・エリザベス・ウィンステッド コモン ボー・ブリッジスほか

【あらすじ】

コメディアンのニーナ・ゲルドの武器は、怖いもの知らずの毒舌。だが、LAに引っ越して新しい恋に落ちたとき、トゲだらけだった彼女の心に思わぬ変化が訪れる。(Yahoo!映画より)










 
【感想】

『R-1グランプリ優勝ネタ』

 





どーもどーも最近知って驚いたニュースはパークマンサーの相方にマークパンサーの娘が加入したことですラーチャえだまめです。早速ではございますが本日はコチラの映画を拝見させていただきました



【ニーナのすべて】!!……2018年に全米で公開された“ラブコメディ”映画でございます日本では劇場未公開作ながら先日Netflixにより日本でも公開される運びとなった……配信系の強みってそこですよね〜。いや月々お高く払ってやってるんだからそれくらいはもっとやってもらわn……アメリカのとあるバーのステージにマイク片手に立つ一人の女性。彼女の名はニーナ・ゲルド。開始早速彼女の“ショー”がスタートする。口を開けばみのもんたもよるズバしたくなる軽快なテンポでズバズバ吐き出すシモオネア過ぎる“ドシモネタ”の連続。綾小路きみまろ並に繰り出すフリースタイル・マシンガントークに会場は大賑わい。彼女はニューヨークで活躍するコメディアン。彼女は芸人の笑いの頂点を決める祭典“コメディ・プライム”出場を賭け妻子持ちのカレシと母に別れを告げ会場のあるロサンゼルスに単身引っ越す決意をする。そこで彼女の「人生」を大きく変える「運命の出会い」が待っているとは知らず……。



アメリカで活躍する女性芸人の半生の映画化ですか……はいはいそれ系の“成功体験”ってやつですね?“ニーナ・ゲルド”。いやーこれまた知りませんでたねー、でも映画化されるっちゅうことはさぞ全米では有名なコメディアンなのでしょう?気になったのでGoogleパイセンに頼んで調べてみよぉーっと。ニーナ・ゲルド……ん検索しても出てきませんねぇー、あっれぇおかしいなぁー名前違うのかなぁー?
























「衝撃」の「フィクション」。







ENDロールが終わるまで完全に「信じ込んで」しまった、この“ニーナ・ゲルド”という一人のコメディアンが「実在した人物」だと____。











うわああああああー!!やられちゃったよおおおおじゅんっじゅわああああああー!!!!「ニーナの全て」!!!いやーこれまたとんでもクライシスな作品に出会ってしまいましたニーナというファブリーズ1000万回噴射してもあまりに消えない「人間臭さ」をもったキャラクターの脆く、不完全で、そして傷ついた一人のニーナの切なさと愛しさと心強さとぉ〜に私完全にマインドが撃たれてしまいました………な、ななな、ななななんじゃタウうううん……!!!!



演じるのは「物体X」の前日譚で「女性が主役て……絶対死なないじゃん!!」と展開がヨメヨメYO〜♪イェリイェリYELY〜♪過ぎて萎えた最近では「ハーレークイン」でミス・ボーガンを演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド。その「ハーレー〜」で共演したジェダイとしては超一流でも不倫の腕はパダワンのイメージが災いしただ今銀河系ドラマが頓挫中イワン・マクレガーとのアツアツっぷりを最近パパラッチされた彼女でありますが、いやもうですね、実在したニーナという女性の仕草や喋り口調、まるで入念に研究して演技していると「錯覚」してしまうほどの!?フレディーマーキュリーが仮に実在していなかったラミ・マレックのフレディーマーキュリーを見た時の衝撃、と言ったら余計例えが下手だと思われるかもしれない否今の例えは断じてク◯だいやいやいやとにかく!!役の「憑依」がとにかく凄すぎるの……Death!!!?



ニーナのネタはお嬢様学校なら間違いなく半日退学レベルの平野ノラもそこまで言わない男性のアソコまでネタにするシモシモ〜な言ってみればドイヒーなネタ。でそんな彼女をショーで見た男共は公演後に彼女に寄ってたかってくるわけです。目的はただひとつ彼女とならすぐ“ヤレる”から。「下ネタ女は尻軽女」そうやって近づいてくる男とニーナも一夜だけの関係を築いてしまいます。そして「これだから男は〜」とそれをまたネタにするニーナ。男とはそんな愚かな♂でしかない……なんて彼女は思っているわけです。ホントの意味で“イイ男”なんてこの世にはいない、と



しかし男をそんな目で見ていてもダメンズと一夜限りの関係を求めてしまう節もある「ザ・ボーイズ」のク◯ッタレヒーローの一人「Mrフィレオフィッシュ」扮する妻子持ちのク◯ッタレ元カレとも付き合ったりとか



そうですホモサピエンス心ではわかっていてもカラダが言うこと効かないときってあるじゃないですか??“口動と行動は違う”間違いだとわかっていてもついやってしまう、不完全な生き物、それこそがヒューマン!!!そんな人生をなんとなくのらりくらりと生きる様があまりに生々しいニーナの圧倒的「こゆ人いるよね〜いるいる」感。素晴らしい。素晴らしすぎる。時に暴走するニーナの“ヤサグレ感”さえ人には見せない彼女の“素顔”を本作で目の当たりにし愛おしく感じてしまうかもしれないメアリー・エリザベス・ウィンステッドの「最高の演技」。まさに圧巻の一言。あとセリーヌ・ディオンのモノマネもねッ!!



ステージの「同僚」でライバルでもある仕事仲間たちがニーナだけ優勝通知が来た瞬間に「祝福したいけど悔しすぎて今は言えない」と仲間たちが「離れていく」そしてニーナもそれを承知する様とかもすごくリアルなんだよなぁ〜。ああ〜あるある!!両方わかるわぁ〜!!……そんな展開あったことないけど



リアルな人間模様。そしてバーでニーナと出会い一目惚れする宝石のような目をキラキラ光らせた世界的アーティスト、今や俳優としても数々の映画にも出演しているコモン。いや言っちゃあ悪いが演技が少々臭いというか口半開きのコモンが見れる珍しい映画と思いながらぶっちゃけ彼の配役もニーナの現夫に似ている俳優繋がりで〜とかで決まったんかと思っていましたコモン演じるラフェという男は“ニーナのすべてを受け入れてくれる”まさにパーフェクトヒューマン……しかし彼も彼でそこまで来るのに色々な過去にあって……。おま、初対面でフラウタスはねぇだろ……ってそんな風に言うもんだから気になって調べちゃったよ!!メキシコの料理で揚げたタコス……たしかに初デートで出したらあだ名が胃も・たれ男になりそうだ!!



ジーナとの出会いにより再び人生を“やり直せる”のではないか、彼女となら上手くやっていけるんじゃないか、という直感がラフェにはあった。そしてそれはジーナも同じでした。だからこそジーナの心に引っかかりが生まれてしまうんですよねってジーナって誰?



“そんな男ホンマにいるのか”と、いつか裏切られるんじゃないか、このまま“幸せになるのが怖い”と……。ニーナが何故そこまで下ネタにこだわるのか。いや何故世の男性陣を時に「目の敵」にするような皮肉混じりの痛烈な批判を笑いに変えて大衆の前で披露するのか?そこには彼女の壮絶な“過去”が関係していたんですねー。























ニーナの「心が叫びたがってるんだ」なクライマックスの衝撃







もはやラブコメディの域を超えたクライマックスのニーナの「悲痛な叫び」は決して目を背けてはならない問題。彼女が半生を包み隠さず正直に発言したその「勇気」、ステージ上で語る彼女の前代未聞のワンマンショー、全米で賛否両論巻き起こったが結果的に彼女の勇気に看過された人、突き動かされた民衆により彼女は支持され一躍時の人となり現在までステージの第一線で活躍するコメディアンとなりましたあちなみにこれ実話ですけど何か?感が凄過ぎる、いやこれはマインドにビビビッと響きましたねー。しかもほぼワンカットだからホントに彼女のトークを会場で見ているかのような感覚になって余計に見入ってしまったというか



そして気になったのはそもそも「女性が下ネタを言う」ことに対して“偏見”の目で見てしまっていないか?ということ。



日本でも女性芸人がカラダを張った芸を見て面白がる風潮がありますけど、しかしそれは一方で男女区別なく面白いものをやろう、という見方もできるからまだわかる。いやカラダを張った芸が良いとかそういう意味じゃなくて、しかしニーナのように露骨なほどに下ネタを振りまき「◯◯が太くない男は〜」と男性を貶すことで笑いを取るような、「笑い」の文化がそもそも日本と海外では違い過ぎるから違和感を感じただけかもしれませんが、私個人的にはそもそも女性芸人が笑いをとる“手段”が「下ネタ」でしかないのかなぁーと、はじめはそう思ってしまっていたのですが、彼女にとってそのネタこそライフワークであり彼女になくてはならない“要素”なんですよね。



しかし笑いのために下ネタを使う。すると男性に馬鹿にされ……この構図をニーナを通して本作で描いているわけです。芸は下品かもしれない、でもだからってその人の生き方を馬鹿にしていいのか?私には30代前半等身大の一人の女性が再生していく姿は素晴らしいと思えたし、決して過去を帳消しにすることは出来ないけれど、人はいつだって人との“出会い”でその後の生き方を変えることが出来る、それをニーナに教えてもらったような、そんな感覚になりました。



“芸”と“人”を安易に結びつけるな、偏った見方してんじゃないよ、という世のエンターテイナーを“偏見”の目で観る者に対するメッセージも込められているんじゃないかな〜。とは言っても芸人より一般人の方が面白くされちゃあ流石に困っちゃいますよね


























ホアキンの安売りをすな








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