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NEW GROUP(2026)

  • 6 時間前
  • 読了時間: 6分

【原題】NEW GROUP

【監督】下津優太

【出演】山田杏奈 青木柚 駒井蓮ほか

【あらすじ】

家族に問題を抱える女子高校生・愛は、引っ込み思案で自分の意見をうまく主張できない。海外帰りの転校生・優は自分の意見をはっきりと口にするタイプで、日本の学校の協調性を重んじる集団行動になじめずにいた。愛は優のことが気になるが、優は自分を出そうとしない愛に苛立ちを覚えていた。そんなある日、校庭で1人の生徒が四つん這いになったまま動かなくなってしまう。さらにその生徒の横にも同じように四つん這いになる生徒が並びはじめ、巨大な人間ピラミッドが形成されていく。(映画.COMより)



【感想(ネタバレなし)】

『この世で最も恐ろしいワード「家族割」』




どーもどーもラーチャえだまめです。実は今年5月のGW期間中、我がハマっ子イベントとしては毎年5月4日「スターウォーズの日」にちなみ横浜が謎にスターウォーズ1色に染まる一大恒例行事……と同時並行してもう一つ、大きなイベントが開催されていたんですよねー。第4回「横浜国際映画祭」。国内外から様々な作品が出展し先行上映やライブイベント、招待制のパーティーなどなど……横浜ベイエリアを中心に8つの劇場、施設で行われました。その中で前から気になっていた、ある作品が映画祭に出展されると知り運よくチケットもゲット出来たので参戦させて頂いたのですが____本日ご紹介する映画はコチラ



【NEW GROUP】。いやーこれずっと気になっていたんですよ!!「この世の幸福は誰かの不幸の上に成り立っている」分かりきった残酷なコトワリを過剰表現で再構築した「みなに幸あれ」の下津優太監督最新作。下津監督といえば「第1回日本ホラー映画大賞」で大賞受賞し商業映画デビューを果たした、若手だからこそ恐れず踏み込める大胆不敵な発想をそのまま映像化する、同じく「ホラー映画大賞」受賞の「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」の近藤亮太監督と並ぶ「次世代ホラー」のまさに担い手、今のホラー映画界の「NEW」WAVEを席巻しそうな監督、、、、と言っても過言ではない!?そして長編2作目の本作「NEW GROUP」も、またよりによって港区女子のシャンパンタワーよりも高い学ラン生徒達がグラウンドで何層も組体操をして高く積み上がった巨大なピラミッド、、、、「人間ピラミッド」となって!?しかもそれが動く動く!?これぞ実写版「塊魂」、これはもう「ボディ・ホラー」の部類にすら思えてくる!?まさかこんなボディ・ホラーが邦画で爆誕するなんて奇抜なことしてくれるな〜!!と奇抜なのはビジュアルだけではなかった











「日本人よ、いざ立ち上がれ」




日本人が大大大好きな「集・団・行・動」に!?思いっきりファ◯キュー中指立てるかのような「挑発的」な映画で非常に面白かったんですね〜!!ということで、今日の今日まで温めていた本日全国ロードショーのコチラ「NEW GROUP」、NEW GROUPに清きチケットを〜!!したくなる情報をネタバレなしでお伝え出来ればと思っておりますーーー。









作品数こそ本作も入れてまだ2本しかない下津監督ですが、彼の醍醐味はなんと言ってもありえ値ぇ〜レベルの「突飛な世界観」。外見はリアル世界に見えて明らかに「“何か”がおかしすぎる」。商業映画ながら徹底的に“おかしい”を突き抜けて表現する度胸というか「あーこんなことまでやっていいんだ。」と痛感させられると言いますか!?いやいやそれは流石にやり過ぎだろと思う箇所も“そういう世界”と割り切って観るのが吉というか、監督曰く「画から入る」タイプということで、理屈よりまずは「人間ピラミッドが見たい」という願望(?)から生まれた本作は、多少やり過ぎな演出でも「ビジュアルの衝撃」が勝ってしまうからあまり気になりませんでした。また前作ではあえて用意したシュールな“スベり芸”が、個人的に全く刺さらず蛇足感が歪めませんでしたが、今回は前作より“抑え気味”に調整され鬱陶しさはありませんでしたね、コメディとのバランスは明らかに進歩しているのを感じました。












日・体・大・全・面・協・力





…じゃなきゃ無理だと思いましたよ!?引きの画以外は全て運動神経バツグンの日本体育大学の学生さんたちによるCGなしの“実演”で築き上げた「人間ピラミッド」がとにかくスゴい。もうこの画だけでも観る価値は大いにあるかと!!しかも“攻撃の陣”に変形(?)することも出来て、校内の廊下で奇妙すぎる動きと共にジリジリ襲いかかってくる光景は完全にどこぞの静岡ホラーを彷彿とさせるクリーチャー感野村萬斎で気色悪かったな〜!!



また「組体操」という日本の独自性が活きているのがいい。海外の人達が観たらきっと我々日本人以上に「ワッツジャパニーズ“KUMITAISOU”!?」と恐怖慄くのでは?組体操という日本独自の文化を扱った、実は非常に「海外向き」の映画とも思えたり。「8番出口」に続き“キモ文化JAPAN”がますます加速しそうですね?



そんなビジュが先行して作られた映画……であるもののそれを感じさせない、これまた日本人特有の「集団心理」に思いっきりりメスを入れている本作のテーマというのも、また前作と同様かなり「大胆」な解釈といいますか。SNS大攻撃に“政治屋”、学内イジメ……冒頭からもうあまりに“まんま”すぎて(汗)これら日本を侵食するガンたちには“集団”という共通点があり、この日本は、否世界は、否否このまぁーるい地球そのものが!?“集団”の呪いにかかっている……!!地動説もビックリの大胆さ。



主演は丸顔の至宝山田杏奈。「ミスミソウ」に続きまだ余裕で学ランが似合いすぎる家庭に問題を抱える内気な主人公“愛”を熱演。「赤信号みんなで渡れば怖くない」理論に疑問を抱く一方、その手を“振りほどけない”チカラの弱さで結果いつも流される……おそらく世間で最もこのタイプが多いのではないだろうか??学校で、会社で、組織の中で、明らかに「それっておかしくない?」と声を上げる勇気が持てず自身の“保身”の為に結局言いなりになってしまう。愛は典型的な日本人そのものに映りました。



そこへ帰国子女の青木柚演じる“優”がクラスに転校してきて、そんな愛を見て一言「ばっかじゃねぇ〜の」自分の意思だと刷り込んだ他人の意思に流される愛に対して「何故“自分の意思”で行動しない?」と火の玉ストレートを決めてしまうう゛う゛う゛…!!でもそんなこと言ったってしょうがないじゃないかぁ〜とえなりかずきばりに“現実的にそれが難しい”のも理解出来ちゃう。ちなみに愛と優は「I」と「YOU」にかけているんですよね〜。



そして忘れちゃいけないのが校長役のウルトラのピエール瀧。「集団こそ至福」を掲げる主犯格で抵抗する愛たちに「もうええでしょう〜。」とばかりに集団に取り込もうとする。なんかラップみたいな歌も披露するんだけどテンポがなんとなく「ゴッホよりぃ〜ラッセンがす〜き〜♪」に聞こえるんだけど…(汗)



もうおわかりかと思いますが本作は単に「集団行動はク◯だ!」と吠える話ではなく、ボォ〜ッと生きてんじゃねえよ!!と思考停止して集団に流されるだけの行き方はク◯ですよ、というお話。そしてこの「集団」と「個」。一見すると真逆に思える2つが「共存」することも可能だよと。大事なのは同じ「目的」を持つ者同士が集まった「集団」の構築。それこそが我々が最も大切にしなきゃならん「集団」なんじゃない?と気付かされるというか……。



上映後に下津監督のトークイベントがありました。めっちゃ気さくな人でしたねー。その中で特に印象深かったのが、日本と世界との「集団」の意味の違い。日本人は集団から漏れないように、集団を“維持”することで「輪の乱れ」を防ぎ平和=幸せを感じるようになったのに対し、海外では集団からアタマ一つ抜き出て“個の挑戦”を重んじるリーダーシップを求められるという。さすが平和な国の象徴は伊達じゃない。しかしそれが時に“和を乱す=悪”と見なされ、周りへの“気遣い”が“監視”へと変わり、集団に属すことばかりが先行され、「なぜ集団に属すのか」目的を思考せず見失っていませんか?と問題を投げかける、そんな映画

だと思いましたー。

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