アッシュ 孤独の惑星(2025)
- ラーチャえだまめ
- 19 分前
- 読了時間: 4分

【原題】Ash
【監督】フライング・ロータス
【出演】エイサ・ゴンサレス アーロン・ポール イコ・ウワイス ほか
【あらすじ】
宇宙ステーションで働く科学者のリヤが目覚めるところから物語が始まる。そこには無惨に殺されたクルーたちの姿があったが、彼女は記憶を失っていた。救助に駆けつけたもう一人の科学者ブライオンと共に、彼女は一連の出来事を調査する。(アマゾンプライムビデオより)
【感想(ネタバレなし)】

『あ、ここ住めないなと思った瞬間:空の時空が歪んでて色もなんかヤバい』
どーもどーも「キャシアンアンドー」でどこの銀河系でも嫌なことあったら酒飲んで踊り狂うんだなって思いましたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラのSF映画を拝見させていただきましたー
【アッシュ 孤独の惑星】!!!……ほうほう前に海外版予告動画見つけて面白そうな映画やるなーなんて思っていたらいつの間に日本のアマプラに配信していたとな!?…まぁなんとなく見る前から“B”の類だってのは臭ってましたが「アンジェントルメン」のエイザ・ゴンザレス嬢がついにSF映画で主役……てだけでももう半分くらい個人的には満々満足〜♪……てなわけで早速視聴させて頂きましたよ。ちなみにアマプラの広告がウザい問題あるじゃないですか〜?私なりに編み出した裏ワザとして見たい作品を再生前にテキトーに選んだ作品を流す→OP前に入る30秒くらいのCMを見る→これを2、3回繰り返す→見たい作品を流す。コレどうでしょう!?見たい作品でもOPで必ずCMは入りますが、私はこの方法でその後エンディングまでCMが入らずに完走することが出来ました!!たぶんはじめにCMを流す作戦が効いてるのか、まだ2時間超えの作品で試していないのでわかりませんが、ひとまず2時間以内の作品ならこれで回避出来ます!!(3度ほどやって実証済み)途中CMがウザすぎてアマプラ解約待ったなしの前に、まず一度試してみてはいかがでしょーーっか??……全然話が逸れましたねハハハハハハ

そんなことより始めませんか。“BONSAI”。
惑星“アッシュ”の探査ステーション内でゴンザレス演じる科学者“リア”が目を覚ますと無惨な死体となって転がる他の科学者たちの姿が??頭部を損傷し直近の記憶がないリアは失った記憶と他の科学者たちの身に何が起きたのかを周囲の情報を頼りに解明していく……という謎解きSFスリラーで、全編ほぼステーション内で展開されるシチュエーションスリラーなのですが

見てくださいよぉーこのアッシュっていう惑星、第二の地球候補みたいだけど爺ちゃんも言ってたぜ“カラフルなヤツほど猛毒”ってさぁー!?やけに色彩豊かでとても幻想的な、まさしくどこぞのアーティストのPVじゃねえか……??なんて調べたら監督は音楽プロデューサーやラジオDJ、ラッパー、映像作家としても知られるフライング・ロータス氏。
ええ、映画人にはあまり馴染みがない??否!何を隠そう彼が2017年に“スティーヴ”名義で撮った映画こそ日本でも公開当時賛否両論巻き起こした18禁糞の吐き溜め映画その名も「KUSO」!!(当時劇場まで観に行って全く記憶にない…KUSOッ!!)…そんな彼の新作が「HAGE」にならなくて心底安心ですがよりによって日本語の“糞”をタイトルにするほど日本カルチャーへの愛を脱糞させていたらしい彼はその後もネトフリアニメ「YASUKE」でプロデューサーと音楽監督を、渡辺信一郎監督の「ブレードランナー ブラックアウト2022」でも音楽監督をしており、日本人クリエイターともコラボしています。ゆえに本作でもステーション内の和室のような空間に“BONSAI”があったり医療機器が日本語音声(しかも大活躍する)という日本要素を入れている所が嬉しいですね。また同じくサイバーパンクや日本のメカデザイン(あと日産GT‐R)オタで知られる「第9地区」「グランツーリスモ」のニール・ブロムカンプが制作総指揮に名を連ねており、そういった経緯もあってか80〜90年代の日本のSF漫画のような世界観も感じましたねー。
そんな日本リスペクト以外にも色彩豊かにビカビカ光る惑星はニコケイの「カラー・アウトオブ・スペース」のようで、要は“ラヴクラフト”的な惑星に「エイリアン」はいるわフライング・ロータスが本作のために自ら手がけたオリジナルサントラはどことなくヴァンゲリス臭はするわ「デッドスペース」の武器片手に宇宙服は「デスストランディング」ですか??「遊星からの物体X」までとにかく監督の好きなもの全部ぶちこみましたと言わんばかりの欲張り映画。ほんのちょっとのアクションシーンだけであとは殆ど突っ立ってるだけのイコ・ウワイスとか単にファンで出しただけなんじゃ……なんて想像しちゃったわ!!

途中“もう一人の生存者”という“生きてるだけで疑われるフラグ”立ちまくりのアーロン・ポールも参戦してやけに優男すぎる所がやっぱり怪しすぎてでも彼といれば生存率も上がるわけだし……“既視感”なんて糞喰らえなオリジナリティは乏しいが、同じくSF好きの“同志”なら彼の好みに合致する割合は高いのではないでしょうか??ストーリーとかよりとにかくビジュアル全振り映画ではありますが、“アーティスト”の才が遺憾なく発揮されていて、SF好きには全力でオヌヌメしたい、そんな1本ですね!!
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