top of page

スーパーディープ (2020)


【原題】Kolskaya sverhglubokaya

【監督】アルセニー・スーヒン

【出演】ミレーナ・ラドゥロヴィッチ セルゲイ・イヴァニューク ニコライ・コーバスほか

【あらすじ】

1984年、ソ連。疫学者アンナのもとに、軍部からの依頼が舞い込む。地下1万2000メートルの超深度に造られた極秘研究施設で謎の疫病が発生、研究員との連絡が取れなくなったため、原因究明と疫病のサンプル回収を行なってほしいというものだった。アンナはエンジニアと軍人たちとの調査チームを率いて永久凍土層の地下に隠された研究施設へと足を踏み入れる。そこで彼女たちが目にしたものは、想像を超える異常事態だった。



 
【感想(ネタバレなし)】

『久々にユリ・ゲラーに頼んだら別の場所が曲がった』

 





どーもどーも菌類全般愛好家でキノコ鍋もやるのにコレステロール値が下がりませんラーチャえだまめです。と言うわけで本日は何の因果か“地下1万2000メートル”も掘ったらブラジルの皆さんではなく永久凍土で眠っていた人類未体験の“未知の菌”がコニチワーしてしまった“SF・パンデミック・クリーチャー・ホラー”!?……もの好きが食い付きそうなワードのオンパレードなのに知名度ゼロなのが逆に“おろロシア”



【スーパーディープ】!?ロシア産SFですか……。ロシア産SFと言えば?ボリウッドに次ぐ「ナイトウィッチ」からはじまるハリウッド並の優れたVFX技術で映像は“超A級”なのに「アトラクション」「ザ・ガーディアンズ」脚本が雑魚……酷すぎる(というかほぼパク◯)かと思えば露版「エイリアン」かと誰もが思って蓋を開けたら「ヴェノム」だった「スプートニク」等……変化球が過ぎるイメージゆえに過度な期待は非常に危険(日本でも大ヒットした「某戦車映画」を除く)そんなお国事情にいよいよ終止符を打ち出したか本作は“ロシア映画なのに主演者全員「イングリッシュ・ペラ夫」”って何ヘソー!?いよいよロシアの“露”の字も跡形を完全に消し去ってしまえってか!?しかしゴリゴリの軍服来たロシア兵が英語を喋る愛国心もピロシキもない早くも違和感アリストテレスな状況なのだが……













芸術ポイントは高い!?





 




ある疫学者に届いた1本の電話。ロシア極北に隠された旧ソ連の極秘施設で謎の疫病が蔓延し現在施設は封鎖され保健機関が到着する24時間以内に施設で一体何が起こったのか、原因の究明並びに疫病のサンプルを回収してほしいとの依頼が入る__。



本編冒頭よりWHOの名も無断使用した“リアル路線”で行こうって魂胆ですか?なんて思ったら北の大地にじゅ〜〜〜んとそびえる巨大な施設は実在していて?なんならホントに旧ソ連がその昔地下まで続く地下トンネルを掘っていたという!?レニー・ハーリンの「ディアトロフ・インシデント」と同じ“都市伝説”映画だったんですねぇ。ゆえにB級SFホラーを期待するといきなり「見る映画を間違えたか?」と逆に不安視してしまう程の、意外と金かけた“真面目系”索引の予感??しかもこれから始まるのが














「センターオブジアース」×「ラストオブアス」×「アナイアレイション」






“つまらん訳がない”最強コンテンツの寄せ鍋キノコパーティが始まってしまうだと…!?



いやーこれは個人的にSFのツボを抑えた“隠れすぎた良作”と言いますか。まず安定の美人疫学者と菊池弁護士に似た大佐含む数人の軍人ら特別対策チームが?地下にある研究所に行くのに“テラベーター”に乗るんですね!もうオラわっくわくすっぞぉ!!みんな椅子に座ってベルトを占めて……え、1万2000メートル“直下”ですよね?













ちょっと揺れるロープウェイじゃないんだから






てかベルト緩んでいるやん……(汗)タワーオブテラーでさえ買い物袋が顔の高さまで浮くんだぜ?1万2000メートル直下したら普通は“天井にひっつく”レベルに体浮きません?舐めたらあっかぁ〜ん〜♫(はいリアリティ終了)ま、まぁとにかくエラくよく出来たエレベーターでなんとか“第一階層”に到着する御一行。そこで施設の職員たちとも合流するのですが、時既に遅しな半地下よりずっと地下で“菌”に“寄生”された職員もいて……



特殊メイク。うーんよく生えたキノコだこと。菌に寄生され身体から突起物や無数の胞子が生えたグロテクスな姿はまさに「ラスアス」を彷彿とさせ、体が勝手に動いて指があらぬ方向にパキーン…!?さらに妙に神秘的なBGMや菌の侵食が進みもはや「人ならざる」姿に超変身シャキーン!を遂げた光景、そして救いのない“酷い話”はまさにアレックス・ガーランドの世界観を意識しているのでは??悪くない、悪くないぞ……!?



このまま御一行に“さらなる恐怖”が襲うわけなんですが、クライマックスのトリを飾る“大ボス”がさぁ、これがまぁ大変恥ずかしがり屋さんでして……??ずっと近くで“うめき声”は聞こえるのに、なかなか終盤まで“出る出る詐欺”するのがちょっとウザい。コチラも全部特撮でちゃんと実寸大で作って後ろで何人ものスタッフが手足動かしたりしてるんでしょ?見せりゃあいいじゃん!!我々はコンビニのじゃなくてお婆ちゃんが米粒のついた手でニギニギした不揃いの「お手製」に惹かれるのが筋じゃないですか…!?(これでも上手いこと言ったつもり)ヒロインの科学者もなんだか終盤ずっとモタモタモタモタモ……ブラタモリかよ!?疲労困憊なのはわかるのだけど、もうちょっと巻で……ほーら間に合わんではないか。



とまぁやはりツッコミどころは多々あれど“人間が自然界で無力さを痛感する系SF”のこの世界観だけでも、これはちょっとオヌヌメしたいかもしれません!!いやいや本編115分と意外と長くて「そんな時間ねえよ!!」というせっかちさんもいるでしょう。わかりましたよ「グランツーリスモ」のニール・ブロムカンプ監督がYouTubeにあげたコチラのショートフィルムを115分に伸ばしたものと思って下さい…!!…えこれでもう事足りませんか!?

0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page