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パルブロス 黙示録の子供たち(2024)

【原題】Parvulos: Children of the Apocalypse

監督】アイザック・エスバン

【出演】マテオ・オルテガ・カシージャス レオナルド・セルバンテス ファリド・エスカランテ・コレアほか

【あらすじ】

恐ろしいウイルスのまん延により文明が崩壊した終末世界。サルバドール、オリバー、ベンジャミンの3兄弟は、森の奥深くの山小屋に身を潜めながら暮らしていた。両親は彼らを置いて出かけたまま帰ってこない。やがて3兄弟は、この世界が自分たちの知るものとは違うことに気づき、地下室に隠された暗い秘密を知る。(映画.COMより)





【感想(ネタバレなし)】

『未体験ポイント⑦終末では童貞は捨てないが吉』





どーもどーもラーチャえだまめです。未体験ゾーン!!!今夜は第7夜……いやー1月に続き2月も面白い映画がたくさん上映され続けて全く間に合いましぇん!?(泣)今年の「未体験」も全部観たわけじゃあないですが今のところ「今年は結構アタリ年」なんじゃなかろうかと!?面白い映画が揃ってるなーと!!いよいよ後半戦に突入ですが本作もその中の一つかもしれない



【パルブロス 黙示録の子供たち】!?「未体験」信者の“真打ち”登場!?コレだけは押さえたい!と「未体験」ダイブした方も多いのではないでしょうか監督は過去2回「パラドクス」と「ダークレイン」で「未体験」に殴り込み未体験信者のみならずホラーファンをも沸かせた未体験“常連”組でありながら、その後も単独上映された「イビルアイ」でも話題をかっさらった、メキシコ映画界の鬼才アイザック・エスバン。新作が上映される度に日本でもファンを増やし続ける彼の新作がまたしても今回この「未体験」で上映されてしまうだなんて!?(ヒュートラの癒着でもあるんか?)今作もまたロッテントマトで既に88点を獲得、ハズレないですねー。



彼の作品はなんやかんや「パラレル」も含めて全部観てるんですが、この監督は比較的低な予算でも柴田恭兵じゃなくても「関係ないね!」な「奇抜な世界観」が特徴で、先の読めない展開とやたら「物理」系が混じる「理系映画」好きにはぶっ刺さりまくるそんな作品を得意とする人というイメージ。しかし個人的に文系脳みそには少々難解の極みで正直序盤はいいんだけど中盤からだんだん“意味がわからん”くなって寝落ちしたり結局どんな映画だったか思い出せない相性的にはうーん……って感じだったのですが!?



「物理脳」「家族愛」をブチ込むと途端に万人受けした「インターステラー」の如く!?スペインのC・ノーランも今回満を持して誰の心にも刺さる「家族愛」を描いた結果、これまでのどの作品より万人受け(それは少なくとも難易度としての)しやすい作品になったと!?これまでの作品で一番取っつきやすく見易い、なんなら一番素直に楽しめたかもしれない、今回はなかなか面白かったですねー!!!









犬は……多分無事です!?(アレで?)不安要素アリストテレスすぎる冒頭からはじまる色彩のない寂れたモノクロ映像が“終末”感をより一層漂わせますが____人間がいなくなり自然界はむしろ平和になったっぽい鳥のさえずり聞こえる静かな森の中で暮らす3兄弟??同じスペインの「マローボーンの掟」でも大体男女で構成されるパターンが多いですが3人とも男は意外と珍しい。片脚がない長男、はじめ女の子かと思ったメガネっ子の次男、まだ幼い三男たちは“両親のいない”終末世界でたくましく自給自足生活を送る。高校球児くらいの長男が世話役と家事全般をこなしているからかろうじて安定が保たれているが、下2人はまだまだ幼く見ていて非常に危なっかしい。外には危険がいっぱいだし?自宅の地下にも“危険を飼っている”わけですよ!?長男と次男は“ソレ”を知っているが三男はソレの存在自体知らずに地下部屋に興味津々で……早くもフラグ立ちまくりじゃねえか!?そんな危険と隣り合わせな世界でも子どもたちが無邪気にじゃれあって遊ぶ姿は、大人には決して真似できない“世界を知らない”子どもの特権でしょうか。でその地下が解放されちゃうわけですが……物語はそこから意外な展開を見せる。



そりゃーただのゾンビ映画にはならないんだろうなとは思っておりましたがこれはまた……スペインの「28年後」問題を描いている!?ゾンビ映画の中にこれまた現代社会が抱える様々な問題をぶち込んだ、またしても“怪作”と言ったところでしょうか??まずゾンビパンデミックの理由が別のウイルス発生により急いで作られたワクチンの副作用で……てまんまコロナワクチンの隠喩ですよねぇ!?ナレーションで出る「子どもは親に、親は子どもに」……これもまんま「親の老後問題」を描いていて。そしてエスバン監督はもはや「年老いた親はゾンビである」と……ねぇぶっ飛んでるっしょ?あんなに愛してくれてあんなにタフであんなに頼りがいのあった親も老いればボケてヨボヨボガリガリになってヨダレと排泄物垂れ流しながら「だぁーだぁーだぁー!!」って赤子みたく叫ぶだけになっちゃうわけですよ?え、これまんまゾンビと同じじゃん……て一瞬脳裏に浮かんでもそれを言うのは「タブー」とされてきたものを?エスバン監督は臆することなく今作でやっている。ホント過去作を観てもこの人って恐れ知らずだよなー、脚本も自ら執筆して監督自身が作りたいものを作るというスタンスは本作も変わらず。そういう意味では低~中規模クラスの映画が作りやすいのでしょうか。



そんなゾンビ、いや両親を愛せますか?いや結局愛せちゃうわけですよ?愛情たっぷり育ててくれた親への恩返しとして今度は子が親の世話をする。たとえ“嚙まれ”そうになっても……。「親の介護」に対する苦悩をゾンビに置き換えて描きつつ、それでも最終的には「愛」が勝つという!?そしてその「家族愛」の為なら人は誰でも「残酷」になれるという怖さも描いているのが上手い。しかもそれを子役にやらせるんですから本当にタチが悪……恐れ知らずですよ。ほかにも後半出る“粛清おじさん”並びに葉っぱ隊ならぬ“ラッパ隊”は、崩壊した世界ではいつだって「宗教は暴走あるいは利用」される暗示だし、こちらも「28年後」と若干被るところはありますが、でもみんな思うことは同じなんだな……(汗)それでいてゾンビ映画としてもしっかりハラワタをぶち撒けてくれるサービスも忘れない。白塗りのゾンビメイクのありきたり感はありますが演じる俳優の演技がなかなか迫力があって(歯を小刻みにカタカタさせたり)怖かったですねー。脅威を閉じ込める役割だった地下の牢屋が脅威から守るシェルターのような役割に変わる展開とか面白かったなー。そしてラストで急にまた現実突きつけるなよぉ!?(泣)ビタビタビタぁーなラストに「嗚呼やっぱりそうなるんか…」と絶望させられるも一粒の希望は残してくれているのはエスバン監督なりの優しさと思いたいだぁー……。

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