スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ(2026)
- 8 分前
- 読了時間: 8分

【原題】Spider-Man: Brand New Day
【監督】デスティン・ダニエル・クレットン
【出演】トム・ホランド ゼンデイヤ ジェイコブ・バタロンほか
【あらすじ】
愛する人たちを守るため、全世界の人々から自分の存在の記憶を抹消する道を選んだピーター・パーカー。自分のことを誰も知らないニューヨークで孤独に暮らしながら、スパイダーマンとして犯罪と戦い、街の人々を守ることに全力を尽くす日々を過ごしていた。しかし人々のスパイダーマンへの期待が高まるにつれ、そのプレッシャーが彼の存在そのものを脅かし、命に関わる身体的変異を引き起こしてしまう。時を同じくして、街では不可解な犯罪が頻発し、かつてない脅威がスパイダーマンに迫る。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『余計なことする親戚のおじさんかよ!!』
夏休みの民度の低さ、プライスレス。どーもラーチャえだまめです。そんなわけで本日は夏休み映画の大本命、人魚とウミンチュと肩を並べる超人蜘蛛男の最新作
【スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ】!!!いよいよ半年を切った「ドゥームズ・デイ」公開を前にシリーズ第4弾、前作の“お祭り”映画を超えられるか?ジョン・ワッツ監督が綺麗に終わらせた“旧3部作”とすれば「シャン・チー」のデスティン・ダニエル・クレットン監督にバトンタッチされた今作は、“新生”スパイディ映画の第1弾、という様々な“転換期”な1本。果たして“シリーズもので4作目はアタリがない”ジンクスを超え吉と出るか凶と出るか……公開前から賛否両論も渦巻く全国の親愛なる隣人のそのまた隣人たちは固唾を飲んで期待していたでろう!?……先に結論だけ言わせて下さい。これ言っちゃっていいかな。トムホ版シリーズで

今作が「一番良かった。」
個人的にそんなに期待していなかったのさ?MCUにドッキングしてからのスパイディはさ、なんかストリートレベルを超えた世界を股にかけるヒーロー感強すぎだし「ホームカミング」では全然NYの街でスイングしてくれないし「ファー・フロム・ホーム」なんてヨーロッパとか行っちゃうし??「ノー・ウェイ・ホーム」も仕方がないとは言えコロナ禍でほとんどスタジオ撮影ってのが残念だった。それがどうよ?4作目に来て、やっとですよ

NYの摩天楼をフルスイングするスパイディ
コレだよ。コレが“観たかった”んだよ!?OPからもう鼓動がバク上がり。NYの高層ビルをビュンビュン飛び回る我らがスパイダーマッ!!サム・ライミ版やマーク・ウェブ版が“やってきた”ことを??これまで差別化の為?あえて“避けてきた”んじゃないかと疑ってしまうくらい、“スパイダーマンと言ったら”な演出を!?4作目ですよ!?ようやく拝めただけでまず感無量。なんでありますが……今言った“先人”たちのレガシーの?

もう“オマージュ”が大渋滞
おいおい今回めっちゃやるじゃねえか!?第一ピーターがついに手首から“有機的物質”を発射出来るようになる時点でサム・ライミ版オマージュ、と言ってもいいかもしれませんが、まさかの“あのシーン”や“あのシーン”も!?個人的にマーク・ウェブ版の「アメイジング」がスパイディで一番好きな身と致しましては、う゛う゛う゛う゛う゛う゛ん゛い゛い゛た゛い゛!!い゛い゛た゛す゛き゛る゛う゛゛う゛う゛う゛う゛!!!……けどネタバレになるので言えません!!!とにかく「アメイジング」好きの方には、わかりやすいのが1点、あと終盤の1点、ここできっとグッとくると思います!?あとこれまでスターク製のメカニカルスーツ=全身VFXで処理されてばかりでリアリティがなかったスーツも、今回ようやく“トム・ホランド自らゴム製のスーツを着るシーンの圧倒的追加”これも地味に嬉しかった(てか今回ほとんどスーツ姿じゃねえか)てかムッキムキすぎて大谷翔平ばりにカラダ太すぎだろおおお!!!
そんな過去シリーズのいちファンだったに違いないデスティン・ダニエル・クレットン監督ですが、クレットン監督の名を一躍轟かせた「シャン・チー」では、SWばりの親子の確執とかテーマはあったけどMCU初の「カンフーアクション」にどうしても目が行きがちと言いますか、私も当初はクレットン監督=アクション監督、みたいなイメージでした。それが今回スパイダーマン4作目の監督に抜擢された、という速報を聞いた時は、少なくともアクション“は”いいだろうな、くらいにしか思っていなかったのです。その後MCUドラマ「ワンダーマン」の製作総指揮も務め、その「ワンダーマン」がMCU作品としては異例の“アクションシーンがほぼない”という!?そんなアクション抜きのヒーロー作品にクレットン監督??……で視聴したらこれがアレヨアレヨとドはまりしてしまいまして。ハリウッドの裏側を覗き見するセルフパロディ感、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世の“サイモン”という売れない役者の下積み人生や人間性に激しく共感し、それまでただのギャグ要員でしかなったもったいなさ過ぎた“トレヴァー”役のベン・キングズレーの“名演”をココで光らせる。サイモンとトレヴァーの“ブロマンス”要素もありますが「人間ドラマ」がすこぶるよく出来ていて。ちょっと話が逸れてしまいましたがそんなクレットン監督がはじめ「ドゥームズ・デイ」の前身「ザ・カーン・ダイナスティ」の監督に選ばれた理由も今では納得の

「シャン・チー」の“アクション”×「ワンダーマン」の“ドラマ”を見事にミックスさせている
アクションは先述したウェブ・アクション。まぁカメラワークもこれまで以上に上手くて、かつ複雑なのに全然見やすいのはアッパレすぎる。動きも天井を張ったり犬みたいに?(なんて言うの?)お座りスタイルで地面に着いたりスパイディらしい動きだって増えているし、“カンフーとスパイディってこんなにも合うんですね”ワイヤーアクションに横スクロールみたいなこれまでにない独特な画で見せるアクションは新鮮でもありました。

「少年」ピーターから完全に「脱皮」した、「青年」ピーターの内面を描いた“ドラマ”が熱い
前作から4年後が舞台の本作、親友ネッドや恋人MJとの絆は崩壊し“孤独”を突き進むピーター・パーカーのこれまでにない“根暗”な一面を拝めるジョン・ワッツ版より明らかに「暗い。」ここが賛否両論あるかもしれませんねー。しかしこれまでの高校生だった“少年”から、成人した“青年”としてすっかり“落ち着いた”ピーターもまた素晴らしいというか、演じるトム・ホランドの成長とめちゃくちゃ重なるんですよねコレが。本当にいい俳優になったな〜!!次なる新作「オデュッセイア」で俄然活躍が観たくなりましたね。その「オデュッセイア」でも共演するMJ役のゼンデイヤは言わずもがな私生活でも恋人だし、パニッシャー=フランク役のジョン・バーンサルなんてトムホを「ホームカミング」のオーディションに抜擢した恩師みたいな(その後トムホがパニッシャー役に勧めるという恩返しまでセット)旧知の仲だし、今回ついに念願のスパイディ×パニッシャーの凸凹コンビが拝めるのもポイント高い。

そのパニッシャーですがR18の血みどろ殺人鬼はどこへやらな、今作では完全に“性格が豹変”して親愛なる隣人の“親愛なる親戚のおじさん”化という!?スパイディを“キッズ”と呼ぶ親戚の子どもの恋模様に首突っ込んだり「これがオレの流儀だキリッ」→てめぇ何してくれてんだよおおおー!!!!超おせっかいなおもしろおじさんと化しているのも賛否ありそうですが……
また(お馴染みの)マーク・ラファロの“ハルク”や、今作で初登場する「謎の役」でクレジットされていた「ストシン」のセイディー・シンクの魅力も“MAX”でしたね〜。てかもうどんどん美しくなってません!?おかげで今回で完全に“ヒロイン移行”しちゃったじゃん……??あとピーターが作った超有能AIの声が高山みなみ……間違えたナオミ・ワッツ!?なのも驚きでしたねー。
メイおばさん偉大過ぎんだろ!!「サンダーボルツ」並に「内面」で泣かせにくるクライマックス。実はあのセリフの続きが◯◯◯……という演出も、「アメスパ2」でグウェンの卒業スピーチの内容が事前と事後で同じセリフなのに印象がガラリと変わるあの名シーンのような、、、、メイおばさん偉大過ぎんだろ!!(2回目)大都会で誰にも正体を言えず孤独を抱える辛み、けどいつもありがとう!本当ありがとうたとえ何処にいたって君の存在に感謝してr……ホームメイド家族かになっちゃった、いやーちょっと最後は泣きそうになった。人物描写もウマすぎる!!あと地味にヒーロー映画らしからぬシャレたNYの「息遣い」を感じる爽やかエンドロールも良かったんだよな〜。

相変わらずMCUのVFXはアニメチックだし散々別人格と向き合ってきてやっとこさ解決したのにまたただの怪物になり下がるハルクの扱いが雑とかメインヴィラン以外の小物ヴィランが空気過ぎるとか、欲を挙げれば気になる点もなくはないし、正直サプライズだらけの“衝撃度”だけで言えば前作に軍配が上がるであろう。今回は予想の範囲を超えるようなサプライズはあまりなく、そこを期待して観に行くと「え、コレだけ?」とガッカリするかもしれません。が前作のサプライズだらけのお祭り映画、というより本作に限れば“ポスクレ”だって本当は入れたくなかったのでは??と思えるほど“地に足ついた”しっかりとした1本の映画として丁寧に作り上げている印象、かつ前作であまりに広くなりすぎた世界観を一度リセットして、“ストリートレベル”の規模感に抑えた、ここも個人的には好感が持てましたね。なんかもう「アベンジャーズ」とか他の作品と無理に繋げずに行ったほうがいいのでは?とさえ思えました。(いや繋げてほしいんだけれど……)
あまりいないと思うが私のような「アベンジャーズ」やら「マルチバース」やらスパイディを取り囲む環境がドデカすぎたこれまでのMCU版スパイディに難色を示してシリーズを離れた過去スパイディファンには、もう一度「戻ってこい」手招きしたいくらい、本当の意味での“スパイダーマンだけの物語”として!?「仕切り直し」の1本(とは言えストーリー的に最低でも前作を知らんとアレだが…)と言っていいのではないだろうか??いやー予想以上に面白かった。




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