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リライト(2025)

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【原題】リライト

【監督】松居大悟

【出演】池田エライザ 橋本愛 阿達慶ほか

【あらすじ】

高校3年の夏、美雪の学校に保彦という少年が転校してくる。ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきたという保彦と秘密を共有することになった美雪は、彼に恋をする。7月21日、美雪は保彦にもらった薬を使い、10年後の自分に会うためタイムリープする。未来の美雪は過去の自分に、自身の著書だという本を見せるが、それは未来で保彦が出会う小説だった。(映画.COMより)





【感想(ネタバレなし)】
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『「小説のタイトルは……君繋ファイブエ、、、」』










けぇーしてぇええええええええええー!!!!

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リライトしてぇええええええええー!!!!






どーもどーも後藤正文、間違えましたラーチャえだまめです。早速ですが本日はそんな私のカラオケの18番の……見ないわけにはいかなかった



【リライト】けぇーしてええええええー!!!!……とは何の関係もない「男子高校生の日常」「私たちのハァハァ」「#ハンド全力」等青春映画に定評のある松居大悟監督の最新作ということで。個人的には青春過ぎた後の当時の等身大的映画だった「ちょっと思い出しただけ」の“切ない”系って言うんですか??(当時付き合ってた彼女が伊藤沙莉似の子でこれとネトフリの「僕たちはまだ大人になれなかった」を一緒に見るという愚策を講じた悪い思い出)のイメージが強くて。で本作は日本人も大好きな「タイムループもの」ということですが___どうやら“SF史上最悪のパラドックス”と呼び声高い同名小説の実写映画化という!?え、切ない系の青春映画撮らせたら最強なんじゃね…??というこれ以上ない布陣ということもあって気になって拝見させて頂きました。てかちょっと前にここでもご紹介した「片思い世界」と同じ“何話してもネタバレになる”非常に危険な映画ですわコレ!!今予告動画見てきたんだけど「あ、これは“予告でもネタバレ”しとる……」アカーン!?











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配給が“バンナム”という驚愕の真相しか見せられん





かなり厳重に扱わないとネタバレになってしまうくらい!?「非常に解説しずらい」映画、となっているんですねぇー。









冒頭から見てるこっちが恥ずかしくなるくらい??セリフが「なんか臭ァッ」。主演の池田エライザのキャピキャピの10代になりきった演技は素晴らしいのですが、セリフが非常に“不自然”というか“セリフってる”のがまず気になってしまう。そこにプラスして転校していきた“未来人”を名乗る青年がタイムリープだのパラドックスだの臭いSFワードぶっ放すもんだから余計にわざとらしいというか“安い映画”っていうチープ感があるんですよねー。


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まあ実はそれも“意味がある”っちゃああるのだが…。この臭さだけは最後まで抜けきらないので、そこが苦手な人はまずちょっと作品から距離を置いてしまうかも。同窓会のシーンで夜の帰り道みんなが何の気なしにフラフラ港に歩いていってみんなが海の方向きながら一斉に定位置で座り込んだ時はちょっと笑ったわ、いや地面にバリでもあるんかい!劇団ヨーロッパ企画の上田誠氏が脚本やってるんですねぇ…。どうりでセリフ回しが「舞台」っぽいと思ったんだよなぁー。



SFネタを扱っていてそこにリアリティは含ませてないんだけど問題はそこじゃなくて、話の運び方だったり登場人物の心情とかもだいぶ都合ヨスギです!ピーコです!だし、この設定は繰り返しになるが舞台とか(あるいはお笑い芸人のコント?)そっちの方が違和感なかったんじゃないかと思いました。「いやそうはいかんやろ」なことを映像化するとやっぱりどうしても安く見えちゃうというか。まぁリアリティより「ネタ」を優先しているというか、その肝心要の「ネタ」は確かに面白かった!!(くらいしかマジで言えない……)



ネタバレなしで物語をざっと説明すると



池田演じる高校生の“美雪”が阿達慶演じる300年後の世界からタイムリープしてきた“保彦”と教室でばったり出くわす→秘密を知られた保彦は美雪にこの世界を教えてくれと頼む→保彦とデートを重ねるうちに保彦の虜となる美雪→事故で保彦が消息不明に→保彦からもらったタイムリープの薬を使い“10年後の未来”に飛び未来の自分に保彦の行方を聞き出す→その時未来の自分から保彦がタイムリープしたきっかけとなる“自分が執筆した小説”の存在を知らされる→もとの世界に戻った美雪は保彦に小説家になってキミのためにキミとの思い出を物語にした小説を書くよと告白→保彦は未来に帰り10年後、無事小説家となった美雪は約束した小説を出版社に売り込む→しかし出版間近になり自分の書いた小説と“全く同じ”小説が他に存在することに気づき……



安っぽい青春CM→「一体誰が“盗作”した?」サスペンス風にクルリンパする「ヒメアノ~ル」的な手法も面白かったですねー。“SF史上最悪のパラドックス”の宣伝は大げさではない!?ズバリ出てくる本のタイトルが「少女は時を駆けた」からもわかる通り?(そういえば「時かけ」の舞台も尾道だったな…)あの「アオハルSF酸っぱムーチョ」の名作好きな人に“「あくまのプーさん」ばりに魔改造した”パラドックスものである本作を見せて壮大に発狂させたい、そんな映画でしたねー。


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タイトルの「リライト」とは過去をなかったことにする、かき消して上書きすることじゃなくて「過去を残した上で、そこから上書きする」一見同じような意味でも「過去を残す」か否か、そこが重要だよねって。本作のテーマの一つに「アオハルかよ」があるのですが____美雪が保彦と過ごした20日間、甘酸っぱかったあの頃の青春を、大人になって“ちょっと思い出しただけ”くらいの塩梅がいいというかね?それをなかったことにするでも思い出に“囚われ”るわけでもなく。“どうすることも出来ない”ラストの切なさは時の残酷さを描いていつつも、「それを踏まえた上で“これから”どう生きていくか」という前向きなメッセージにも見えました。



でもエライザ、、あエラいのがちゃんと「じゃない方」にもスポットを立てて描いている所。私も学生時代「じゃない」方だったので、みんながみんなキラキラしちゃいねーわなとは思ってましたけどね。けどあの同窓会のシーンはホントにウザかったな〜(笑)ああいうノリが一番嫌いなタイプでして……



しかし本当にちょっとでも口滑らしたらネタバレになるレベルに危ういですねコレ!本作のために書き下ろされた?主題歌すら開始数秒で歌詞でネタバレしてるという!?賞味期限が非常に早い。だからこそちょっとでも気になったならすぐにでも自転車またがって途中大坂駆け降りて踏切の前でぶっ飛んだ勢いで劇場にぶっ込みましょう!?

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