【原題】Circle Line
【監督】J.D.チュア
【出演】ジェセカ・リウ ピーター・ユー アンディ・チェンほか
【あらすじ】
多数の乗客を乗せた地下鉄が突如として制御不能に陥り、暴走を始めた。使用されておらず廃墟となっているトンネルの中でどうにか停車したものの、そこには恐ろしい巨大生物が潜んでいた。車内に侵入してきた怪物に幼い息子ルーカスを連れ去られてしまった女性イー・リンは、息子を救い地下空間から脱出するべく奔走する。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】
『世界怪物劇場CASE1「シンガポールの地下鉄に“GINO”(ジーノ)いた＿＿！？」』
どーもどーも改めましてラーチャえだまめです。昨日より開催されました“「世界怪物劇場」”より早速本日は第1夜、アジア発「シンガポールの地下鉄にGODZILLAならぬ“GINO”(ジーノ)＝Godzilla Is Name Only＝ただの“パチもん”版イグアナ」がいた＿＿！？
【グアイウ 地下鉄の怪物】！！！いやー最近は“アジア圏”にも広がりを見せているクリーチャーブーム。しかもシンガポールで“初”の長編クリーチャーMOVIEですって！？思わず手が伸びてしまいました。今年の“カリコレ2023”で上映されていたらしいコチラの映画、「ヒート」「コラテラル」などで知られる巨匠マイケル・マン監督の“お弟子”らしいJ.D.チュアという監督が、ハリウッドで培ったVFXをフル活用して米国産顔負けのモンスターを生み出したというからには気になりすぎてよ、ヨダレが……
物語は映画冒頭から人の子が見たこともない“新種の爬虫類”を飼っている光景で幕を開け「嗚呼、コイツがきっと成長してデッカくなるんだろな…」なんて思ったらもう次のシーンで野に放たれていた……むやみに外来種を逃してはアカーン！！ここで既に環境問題を訴えていたのか！？しかしカミツキガメの比ではない“ソイツ”は20年間、誰にも知られることなくシンガポールメトロの“未開発路線”でずっと息を潜めながら驚異的な成長を続けていた…？？
ある日(もう喰い飽きた)ネズミを襲った衝撃で地下鉄の路線が一瞬だけ切り替わってしまい？数十人の乗客を乗せた電車は今は使われていない地下路線で停車。何が起きたかわからずテンパる乗客。同じく鉄道会社の監視センターでも突然消息を断った電車の行方がわからずテンパる職員
穴があったら入りたい、地下鉄だけにね！？部長おおおお！！！！
「突然モニターから電車が消えました！！」「何！？どこへ行った！？」「わかりませーん！！！」……考えられない。同じビルメン従事者として(あまり関係ないか)監視センター業務中でいきなり“消えました”なんてしかも今さっき走っていた電車ですよ！？一体どんだけ管理が行き届いてないんだよおおお！！！！と東京メトロも度肝を抜くガサツな管理が浮き彫りになった所へ？ついに“ソイツ”が乗客たちの前に姿を現す…。
うん頑張ってはいる。無論CGっぽさは拭いきれないがビジュアルのショボさをひた隠したいがゆえに暗がりや部分的に見せて茶化す“残念”なクリーチャー映画に見習って貰いたい、全長もはっきりと把握できる“見せる姿勢”を貫くおぞましい“爬虫類的なソイツ”の名は……グアイウ！！中国語で“怪物”を意味するその姿カタチは……わ、私は……好きですッ！！？？
ソイツの餌食として運悪く乗車してしまったのは過去に犯した事故で息子と確執が出来てしまった母親に、鉄道会社の部長の娘にいざという時頼りになる兄ちゃんに非常事態時に文句ばっかり言う協調性ゼロジジイは早く餌になれぇーい！！！…クリーチャー映画のセオリーに則った人選。もうちょっと人が欲しかったかなー。
見ていて気になったのがその登場人物の名前と言語。私シンガポールのことマーライオンくらいしか知らないバチクソニワカ者なのですが、シンガポールの公用語は英語・中国語・マレー語・タミル語の4つあるらしく、本作の言語は“中国語”で統一されています。しかし登場人物のファーストネーム？が英語でなんかカッコいいんですよね。スミマセン言いたかったのはそれだけですハイ……
なんで今まで誰にも発見されずに生き長らえてきたんか、はモンスター映画のセオリー通りだとしても？これまでネズミしか食べずによくあそこまで成長したなとか、地下鉄欠陥だらけだろとか怪物に踏まれても土一つつかない母親の着る白シャツには菊池風磨も流石にお手上げだろうとツッコミどころは多岐にわたるものの……毎度お馴染み“火事場のマザーファ◯カーチカラ”は今作でも健全？「子を守れない母親は失格よ！！」的な決め台詞でトドメを刺すのもカッコいいんだけど……爬虫類にそれ言っても……ね？