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グランツーリスモ(2023)


【原題】Gran Turismo

【監督】ニール・ブロムカンプ

【出演】 デヴィッド・ハーバー オーランド・ブルーム アーチー・マデクウィほか

【あらすじ】

ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。(映画.COMより)


 
【感想(ネタバレなし)】

『結論:シャンパンは何かに勝利した時だけ飲め(…あと吐くまで飲むな)

 




どーもどーもあの時新宿ピカデリーにトースターを持って入場しようとしたツルです、間違えましたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました














“「番狂せ映画」はやっぱり見ていて気持ちがいい”






【グランツーリスモ】!!!いやーやっと観れた。ご存知原作は豆腐屋の息子も熱中したとかいないとか全世界でこれまでシリーズが大ヒットしているPlayStationの人気カーレース……間違えたカー“シュミレーション”ゲームの決定版「グランツーリスモ」……マリカーのノリで挑んだら全く歯が立たなくてコントローラー投げたヤツやぁ〜!!!とまぁ私自身正直そこまでの思い出があるゲームではなかったのですが、それが映画化されるって聞いてビ◯グモーターの買取額より思わずミミガーを疑いましたよ














「え、HOW?」





元々“現実の乗車シュミレーション”ゲーとして作られたものを?映画化?電車でGO実写映画化しますと同じですよ!?一体何をどう……それ以前にアメコミと違って“ゲームの実写映画化”はあまり期待できないんだよなー。これまで“成功例”ってありましたか?「バトルシップ」ぐらいじゃないですか?「バトルシップ」しかないですよね??「バトルシップ」は良かったけどなー。ブリトーを日本で普及させたって聞きましたk、



しかも監督はかのピーター・ジャクソンの“愛しい人ぉ〜”市川エビ蔵映画こと「第9地区」で“トップSFクリエイター”に鳴り物入りしたニール・ブロムカンプ!?いやいやいやアナタ生粋のSF監督じゃないですかー。しかも「エリジウム」「チャッピー」とヒット作連発で順風満帆かに思えたものの最近はハリウッドの大作から退きYou Tubeで短編映画を配信する“Oats Studios”を設立(これがメチャクチャ面白いから是非見てほしい)初回だけ無料配信して、もし同情、、、、あいや続きが見たけりゃ金をくれ投げ銭システムで出資してそれを軍資金にして次回作を撮る……という画期的な“新しい映画のカタチ”に挑戦しだしたからもう彼の新作は劇場では拝めないものかと危惧していた故に嬉しいニュースではありましたが……しかしながらこれまで“SFバッドエンド”を得意としてきた彼の新作が“実話サクセスストーリー”という面白いくらいに180度毛色の違う作品を撮る……いやーこれはちょっと不安しかなったんですよ。













“これほどまで「期待値の振り幅」のある作品だったとは”





本作はまさに「え原作ゲームでしょ?」とバカにする人にこそ胸を張ってオヌヌメしたくなる映画……。





 











“ゲーマーがプロのレーサーになる”





ソンゲバソナなでも実話、日本でもいましたよね?まさに本作の主人公のように「グランツーリスモ」のプレイヤーがレーサーになったっていう話(TVでこの前見たぞ?)調べたらどうやらゲーマーが実際のレーサーになるという事例は決して少なくないんだとか??しかしながら幼少期から「夢はプロのレーサー」を胸に秘めているものの、子どもにとっては悪魔の実より危険な“プレステ”という代物に出会ってしまった結果、気がつけば家に一日中引きこもって「グランツーリスモ」ばっかして「いつまでくだらないゲームなんてしてるんだ!とっとと就職して安定した暮らしを見つけろ!!」と親に白い目で見られていた主人公が?ゲーム会社と日産が共同で立ち上げ2016年まで存在した“GTアカデミー”に入団して過酷な練習&苦難を乗り越えプロのレーサーとして輝かしい成績を残したとかいうカイジもどおしてだよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!と絶望する気持ちいいほどの“人生大逆転ゲーム”……それだけではない。










・ハラスメント鬼コーチとの絆


・昨日のライバルは今日のトモ


・憧れの女の子とのTOKYOロマンス


・夢に大反対だった親父の「お前は大した息子だ」発言







……どれをとっても胸焼け必須の“超王道”てんこ盛りだけど、一周走ってやっぱそれがエエンヤ……エンヤだけに



しかしじゃ、じゃじゃじゃあ“「グランツーリスモ」である必要性はあるの?”と問われれば、本作は間違いなく“ゲームを元ネタにした”作品であるのがわかる、決してタイトル負けしていない“ゲーム”という要素もしっかり盛り込み(例えばレース中画面に順位が表示される等)ただのカーMOVIEではやりたくても許されない「“ゲーム”カーMOVIE」ならではな演出も凝っていて他の作品との“差別化”が図られている。ではレースシーンは全てCGなのかと言うと実はそうではなく、実際のレースカーを拝借した“24時間耐久レース”のフランスのル・マンの“レプリカ”を実際に作って撮影&なんと本作のモデルとなった“御本人”がカースタントを担当したという!?プライベートでスポーツカーを複数所持する程の“クルマ好き”であったことがここで露見したブロムカンプ監督の並々ならぬ“実写へのこだわり”をも感じることが出来ました。














イケおじ2人に泣かされました






デヴィッド・ハーバー&ジャイモン・フンスーがとにかくメッチャいい。今年の助演男優賞は彼らで決まりだろおお!!?2人共プロなんて叶うはずないとずっとバカにしていたのが主人公の才能に徐々に感化されていき、最終的にとてつもない“心の支え”となっていく……車のキー渡して席交代すんの日産の感動CMで見たヤツぞこれぇぇ!?オーランド・ブルームがコミコンついでに日産本社におジャ魔女してたのは気づかなったけど彼とブロムカンプが同じピーター・ジャクソン繋がりなのも妙に神秘的(?)だし、情に訴えかけてくる“人間ドラマ”は、ある意味これまでやってきたブロムカンプ監督の真骨頂とリンクする部分でもある。



そしてブロムカンプ監督自身も「第9地区」からずっと“ジャンル監督”として世間に認知されていたかもしれない、そんな彼がガラッと作風を変えて挑んだ本作は、まさに本作の主人公の“一発逆転”ともリンクして見えてしまうし、事実日本でも“予想を超える高評価”を叩き出していることを鑑みれば、これは監督自身の“再起動”、作品そのものが“サクセスストーリー”と言えるのではなかろうか!?

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