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マザー/アンドロイド(2021)


【原題】Mother/Android

【監督】マットソン・トムリン

【出演】 クロエ・グレース・モレッツ アルジー・スミス ラウル・カスティーロほか

【あらすじ】

暴走したアンドロイドたちの突然の反乱により、終末を迎えた世界。出産を控える若い女性とその恋人が、安全地帯を目指して決死の覚悟で危険な旅を続けていく。(ネットフリックス公式サイト)










 
【感想(ネタバレなし)】

『おま、いつから風呂入ってないねん』

 




どーもどーも先日絶対に失敗しない料理と言われるポトフで失敗しましたラーチャえだまめです。いやー実家で母親が作っていたポトフを真似してやってみたんですが、いやー1時間以上煮込んでも全然野菜が柔らかくならないって……光熱費オバケかよッ!!……てそんなことはどーでもよくってそんないつの時代も「“マザー”は偉大」ってこと……腹を痛めて産んでくれてナマステ〜♪したくなる映画を本日はご紹介



【マザー/アンドロイド】!!!北米ではHuluで配信されているらしい日本ではNetflixだけかな?いやー最近トムとジェリーと共演したかと思えば日本で今年4月に公開されるドB級の臭いしかしないモンスター映画「シャドウ・イン・クラウド」にも出演している我らがクロエ・グレース・モレッツがなななんと「母親」役に初挑戦!!したという!?ハリポタ俳優もイメージ払拭したすぎて相変わらずの髭ズラが止まらない自身のヒット作“ヒットガール”から様々な映画に出演、“子役”というイメージから払拭したがっている?今回そんな想いがなんとなく伝わって参りました。しかも今作をプロデュースしたのは今世界中から最新作を待ち焦がれている「ザ・バットマン」のマット・リーヴス!!ということは?クロエが過去にリーヴス監督とタッグを組んだ“ただの焼き回し”なんて当時は言われていたけど私はオリジンよりこっちのほうが好みだった吸血鬼少女と少年の哀しき恋模様を描いた「モールス」から12年越しの再タッグ!?いやーこれは気になって参りました、「アンドロイド」なんてついたタイトルにろくな映画なんてn……チョ・マテヨ!の安堂ロイドもビックリのある日突然暴走をはじめた未来のせかぁーいのぉー♪ヒト型ろぼっとぉー♪どんなもんだぁーばぁーぶぅー……“そして世界は崩壊した”らしい??そんな世界で賢明に生き延びお腹に宿した赤子の出産に備え逃亡生活を続けるとある若い夫婦を描いた「マザー/アンドロイド」!!あまりにありふれた設定からの払拭なるか?率直に見た感想を申しますと















六つ子ですか?








 





いやーアンドロイドが人類に反旗を翻すなんて話、もう飽き飽きしてきましたよね?本作そんなことわかってますよ、我々はあくまで“SF”という比較的手に取りやすいジャンルにしたかったが故アンドロイドの反乱とかいう安っぽいネタを使用したまでであり?本作で本当にやりたいのはズバリ
















“SF”の皮を被った“戦争”に巻き込まれた一般“夫婦”の物語







これなんじゃないかと思うのです。だって“なんでアンドロイドが突然人類に反乱を起こしたのか”とか、そもそも本作に登場する生身の人間にしか見えないアンドロイドについて詳しく語られるシーンがないからなんですね。この映画では物語を盛り上げるちょっとしたスパイスでしかなく、むしろ“SF映画である必要性”すら全くありません。物語はクロエ演じる若い州の名前かよ!ジョージアと名乗る若い妊婦さんのためにその夫が、崩壊した世界でなんとかジョージアの宿した“新しい命”を安全な地で産ませてあげたい!と近道でも危険な道を選ぼうとする一方で、遠回りでも確実に安全性を高めながら産みたいと願うジョージアとの“親の対立”だったり?戦火の中で一体どうやって子供を育てるべきか?「子供にとっての“最善策”とは?」とか、色々考えさせられる話なんですねー。



重たいお腹を抱えながらリュックも背負って、あー腰が痛い腰が痛い連呼するクロエ……妊婦さんって1日中重し吊るして生活してるようなもんですからね、いやーこれはメンズには計り知れない重労働……を見事に演じております。杉田かおる並みの白熱の出産シーンがありませんでしたが、後述する「選択」を迫られるシーンでは、見事なママさんっぷりを披露しているんですよねー。いやついこの前までヒットガールやってた子がお母さんか……芦田愛菜さんがお母さん役とかやった日には、もうワシなんて白骨化した死体並みに歳を感じてしまうではないかー泣



つまりこれは紛れもなく“戦争映画”なのです。そして戦火の中で産まれたばかりの子供を守ろうとする両親の、“究極の選択”。ラストは涙なしでは見れない“哀しき現実”を突きつけられる、そんな映画なのです。いやSF映画だからって見るでしょ。でも実際に今現在でも、どこかの紛争地帯、争いの耐えない国とか貧しい国とかではさ、この映画のラストのような選択を選ぶ親がいるわけでしょう?いまこうやって自分が普通に生きてられてるの?普通に親がいるっていうのがさぁ、どんだけ“恵まれているか”……いやーそんなことを思ってしまいましたね。



マットソン・トムリンという新人監督のオリジナル脚本が元になっているらしいのですが、その脚本のネタにしたのがですね、1989に起きたルーマニア革命時に自身を賢明に育ててくれた両親の体験談を元ネタにしているそうです。だから妙にジョージアと夫のやりとりとかリアリティがあったかもしれませんね。



反対にSFの部分は……うーんあまり期待しない方がいいかもしれません。先に言ったアンドロイドの暴走した理由とか完全に宙に浮いちゃってますし、ターミネーターみたいに顔の皮膚のウラからメタルってる、いかにも安心してください……ロボットですよ!!感すらもう見慣れた光景以上のインパクトは薄く、派手なアクションシーンとかもありません。途中“謎の男”がジョージアの前に現れますが、コイツもまた印象が薄い……基本的に登場人物がジョージア夫婦の2人しかいないので話が外に広がっていない、というのも?SF映画として世界観があまり定まっていないような気がしました。






 
【感想(ネタバレ)】




タイトルの「マザー/アンドロイド」の意味。子供を取り上げられたマザー=アンドロイド?子を失った哀しみから喪失感、そして無感情へと移り変わる姿は、まるで無感情なアンドロイドとイコールではないか?という問いかけなのか?確かに本編でアンドロイドは「目的」のためには手段を選ばず、たとえ仲間や自我を犠牲にしてでもその目的を果たそうとします。母親にとって「目的」が子供を産むこと、子供を育てること、そして子供を守ることならば?同じく仲間や自我を犠牲にしてでも守ろうとするんじゃないの?



しかーし。それはラストで明確に「No」であるとわかりますよね。子供を韓国(最近映画とかドラマが好調で話題性があるから?)に送った「あと」の物語が少しだけ出てきます。軍のトラックに乗りこむ姿から「生きることを諦めていない」そんな風に見えました。そしてかつての夫と共に撮った子供との3ショットの写真を燃やさずに残したこと、死んだ夫のコンバースのスニーカーを履いていたことから、夫と子供という2人を失った哀しみから逃げずに終わりの見えない戦乱の中でも前に進もうとする力強さも感じました。つまり目的を失っても「感情は消えていなかった」。だからアンドロイドとは明確に違うってわけです。まぁそんなの当たり前だろ、って話ですが……。人間にあってアンドロイドにないもの…それすなわち「そこに、愛はあるんk




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