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マダム・ウェブ(2024)


【原題】Madame Web

【監督】S・J・クラークソン

【出演】ダコタ・ジョンソン シドニー・スウィーニー セレステ・オコナーほか

【あらすじ】

ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブは、生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力を手にする。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。(映画.COMより)






 
【感想(ネタバレなし)】

『ヒント:「まだ起きてない。」』

 





どーもどーも人生で3度鳥の糞に直撃しましたラーチャえだまめです。そんないくら危機回避してもしきれない不運をもし“未来予測”で回避出来たとしたら_??アナタのお悩みを解決してくれるわけでは決してない全米が別の意味で泣いた!?本日はコチラの「今話題の」映画を拝見させて頂きました



【マダム・ウェブ】!?いよいよマーレダ・アロノフスキー過ぎるアメコミファンにも超絶「ドマイナー」なキャラを実写化する暴挙に出たのは!?やはり金の臭いが災い転じてマーベルスタジオから勝手に糸を伸ばして始動した「SONYバース」……否「ヴェノム」とかそれなりに楽しめる作品もあれど最近はジャレッド・レトがDCから浮気した呪いで吸血鬼と化した「モービウス」での、その本編より叩かれた「予告詐欺」問題であって!?あれから猛反したかは定かではない「ソニピク」が次に目をつけたのがディズニーと親権で五分の盃を交わしている我らが「親愛なる隣人」の、そのまた隣人の隣人の隣人くらいの繋がりくらいで原作ではピーター・パーカーに助言するメンター的存在として登場する「盲目の車椅子のお婆さん」……!?



いやいやチョ・マタンバイいくら「蜘蛛」繋がりのドル箱ゾーン圏内だからってマイルズやスパイダーグウェン並びにトビーやガーフィールドの新作をうかつに作れないからって、んな蜘蛛ならなんだって言い訳じゃないでしょうよ!?現に癖映画「フィフティシェイズ〜」でブレイクしたダコタ・ジョンソン&ジョンソン……が主人公のマダムを演じている時点で??「からかい上手の高木さん」より年齢詐称が酷い原作を捻じ曲げて実写化する意味は果たしてあったのでしょうか??



…そんな疑惑をも吹き飛ばすさらなるトンデモニュースが!?全米で公開されるなり酷評の嵐ってそんなにヤバいのかよ!?ロッテントマトの批評家レビューで「モービウス」の15点を抜く13点!?早くもソニピクはおろかアメコミ映画史上最低評価の呼び声高い、触れぬが吉とさえ見える「猛毒」映画……



そんな噂を聞いてキミならどうする…?世間様の評価を鵜呑みにして劇場から回れ右して後退りするか?それとも己のスパイディセンスを信じ劇場の門を叩くか……自分を信じればいいと思う。ただ今回私の忖度なしの観た率直な感想は












いやむしろ“コレ”をよくここまで“面白く”したよ!!!




この原作を実写化する“是非”はわかりません。ただ実写化するにあたり原作の知名度、人気度、そして「一切の戦闘能力を持たない」キャラクターを!?どうやって上手く調理して約2時間弱の他のハリウッド“アメコミ映画”と寸分違わずな活躍を見せるか、と考えたら!?マダムさん最大の能力“未来予知”を観客は“「多い”に堪能することができる」時点で!?“大成功”とまでは言いませんがおそらく“成功…?”くらいの出来なのでは??というドリカムもお口アングリラな「未来予想図」すぎるまさかの











「スパイダーバース:ゼロ」映画だった!?





 




第一“箱型チャイニーズフードの出る映画にハズレなし”と相場が決まって……いやー皆さんの否定的なご意見も「すごくよく分かる」。まぁ端的に言ってしまえば天下のソニピクは“「モービウス」から何も学んでいない”というのが?今作の評判が地の底まで落ちた最大の要因だと思いますね。色々“詐欺”ってるんです「詐欺映画」なんですよこれ!?



「全然ミステリーじゃない」まずコレ。CMで散々“マーベル初の本格ミステリーサスペンス”と謳っておりますが……うーんこれは果たしてミステリーなのかな?(サスペンスではあるけど)確かになぜ予知能力を得たのか?という部分を解き明かしていく、という意味ではミステリー?けど普通に序盤でそれとなくヒントを出しているし、衝撃的な展開やドンデン返しといった要素も皆無なので別に「ミステリーだぁ〜」と感じることは少ない。



そして2つ目の詐欺、本作は冒頭にもお伝えした通り、後にスパイダーマンが登場する世界線での話であることは言うまでもなく?本作は時系列的にいうと「スパイダーバース:ゼロ」的な立ち位置にあるのです。つまり「まだ(色々と)起きていない。」これから色んなことが起きますよ〜。本作はまだ序盤の序盤ですよ〜。そんな感じの作品なのです!これが“期待”していた人には「かなりのガッカリ感」をもたらしてしまう。つまり作品そのものが悪いのではなく、ソニピクの上層部の打ち出した“CMのやり方がいけない”コレなのです!!作品自体の出来でここまで評価が落ちたわけではないと思います!ですから、今これを読まれているまだ本作を観ていないアナタには?せめて今言った2つの要素が詐欺である、という前提を知った上で本作に臨んてほしいのです。



…それを踏まえた上で、救急患者を移送する割には鼻歌気分でルンルン♪な妙な余裕をかましたフワッとした演技が少し気になるダコタ・ジョンソン、けど「フィフティシェイズ〜」でも色々問題児な御曹司に臆することなく向かっていく“対応能力”の高さを見せておりましたし??今作のカサンドラ・“キャシー”・ウェブもまた救急救命士として日々相棒のアダム・スコット演じる“ベン”と共に忙しい日々を送っていたところに?ある被災現場でナゼダカ予知能力が開花し始める。そんなキャシーもスパイディ同様に大事な人を“失う”場面があって、これが彼女の今後を大きく左右するターニングポイントしてしっかりと描いているところが良かった。



でキャシーが“3人の見知らぬ少女が謎のマスク野郎に殺される光景”を予知することで、彼女たちを(面識ないけど)死の運命から救おうと奮闘する___「ファイナルディスティネーション」の逆バージョンですね?3人の少女ってのがいつの間にか改名した「トランスフォーマー」のイザベラ・モナー改めイザベラ・メルセード、3月公開の続編にも出演する新生「ゴーストバスターズ」のセレステ・オコナー、そして単独主演作ももつシドニー・スウィーニーという最強のパワーパフガールズなわけですよ!?特にセクシーなシドニー・スウィーニーが“10代の地味め女子”に完全になりきっているという!?彼女の役の幅の広さを知ることが出来ました!!



この3人も面識のない赤の他人同士で、3人とも見た目もタイプも違うし、元から子守に向かない性格のキャシーとはジェネレーションギャップの違いもあってコチラもはじめはソリが合わない。けどジョジョに3人、そしてキャシーを入れた4人との間に絆が結ばれていく。個人的に中盤登場する“アメリカンなダイナー”のデザインがモロストライクで(セットだろうが)好きでしたね〜。今作の舞台は平成ど真ん中の2003年。平成生まれからするとつい先日のような気がしても20年以上の前なのか……(泣)そんな当時を彩る平成ソングが聴けるのも特徴の一つで、劇中懐かしい洋楽メドレーに胸踊らせるファンも多いだろう。



でその3人の命を狙うデマシタ“スパイダーマンのパチ◯ン野郎!!”ここまでデザインが酷似していて作中一切スパイディの名前が出てこないのが逆に違和感アリストテレスな“エゼキエル”という謎の蜘蛛男。詳しくは言いませんがお前「“他の作品”だったらとっくにアボンだぞ?」歴代最弱ヴィランかもしれない??しかしいくらヴィランが最弱候補でも相手は壁をよじ登ることも手から糸を出すことも、ましては驚異的な身体能力もない“戦闘”能力は“人並み”なマダム・ウェブ!?さあ一体どうやってコイツと闘う!?














(答え)車で轢く





今作はそこまでアクションシーンが多いわけではない点でも不満がる方がいるかもしれない。しかしたこ焼きをクルッと回すかのような(例え下手か)カメラワーク、各アクションパートにも「相当なこだわり」を感じることができる。



そして個人的に一番良かった点が、主要キャストがほぼ女性でガーリーガーリーしてるのに「全面的にフェミニズムで売り出していない」所。これは単純に癖ゼロで変な意識を持たずに画面に集中することができて良かったんですよ。LGBT要素も今回はゼロで「ただ主要キャストが女性なだけ」の映画って、実は昨今では珍しいかもしれない。これくらいにしてくださいよ、だって意識せずに見れるんだもの。それが本来フェミニストの描く「未来」なのでは?



以上、いい所も探せば結構「すぐ」見つけることが出来るわけですよ!?それを単に「ク◯つまらん」の一辺倒でなぎ倒す不届き者には、もっともっと沢山の映画を観て欲しいですね!!これよりク◯な映画いっぱいあるから!?こんなの全然マシな方よ!?みんな期待するのもわかる、“アメコミ映画とは”の定義を?今回ゴッソリある意味で“削いでいる”わけですから。しかしだからこそ個人的には昨今の“ヒーロー疲れ”の目の保養に、本作はむしろ新しい風を吹かせようと変化球で挑もうとしたのではないか??






 
【感想(ネタバレ)】







すごいよなー









ポスターほぼ詐欺ってんだもん





まぁそんなもんだろうな、とは薄々勘づいていましたが……3人がコスプレした勇姿が“未来予知”シーンとエンディングだけって(汗)これは流石にファンをナメているとしか思えない……と言われても仕方がないですよね??



また監督の明らかな「技量不足」を感じる部分もある。結局ペルーで見つけた蜘蛛のちゃんとした説明がないし、第一30代前半のキャシーが生まれる前から一切年老いてないエゼキエルの謎が多過ぎる。例えば蜘蛛のチカラで年取らないとかそれくらいの説明はあってもよかったし、表の職業すら不明でマスクやスーツが「なんでデザインが酷似してるのか」……そこはせめてエゼキエルがマルチバースの予知夢で知りましたとかにしたら!?て言うかたいして強くもねえスパイディセンスもねえ手から系も出ねえ代わりに脅迫した助手に蜘蛛の巣ばりに街中のネットワーク見張らせて昼は金持ち高級スポーツカーブイブイいわせて全身黒塗りの目立ちたがり屋ってそれ蜘蛛男じゃなくてコウモリ男だから!!コミック雑誌間違ってんぞゴラァあああ……!!あとペルーにいた原始人が取り憑かれ中のサム・ライミ版のヴェノムみたいな格好なのはちょっと流石に東映版の怪人かってブフォッ……吹きそうになった。



公開前より一切情報が隠されていたシークレットキャストのエマ・ロバーツが“メアリー・パーカー”名乗っちゃうんだからもうこれは……結局最後まで“息子の名前”は告がれませんが、もうみんな知ってんだから言えよ!!ピーターってぇええ!!!……と軽々しく言えないかもしれない??トム・ホランド版のピーターの生年月日は公式設定だと“2001年8月10日”と本作の舞台より2年前に既に誕生しているのです!?トビー・マグワイア版(2001)やガーフィルド版(2010)は映画が公開された年がそのままの舞台だからとっくに誕生しているし、つまりこの御三家ではない全く新しい“別バースのピーター”が生まれたことを暗示していることになるのです!?(……ただそうする魂胆は全くわからない汗)どーせまた無計画なソニピクのすることですし?(もはや信用度ゼロ)ただの客寄せパンダ的な演出の可能性も否定できませんが……。



監督はネトフリのマーベルドラマ「ジェシカ・ジョーンズ」の手際が評価された女性監督s.j.クラークソン。一つ一つ丁寧に描くノリはドラマ監督らしさ全開だが、“メリハリ”をつけるのはペルーから俊足で帰還するところじゃなくてガールズ達に心肺蘇生を教えるシーンなのでは?てかペルーの師匠(?)が言ってた「瞬時に次元をどうのこうの〜」あれがてっきりテレポート能力を覚えたと勝手に解釈しまして、明らかにどっからジャンプしてんだよって場所から救急車が飛んでくるシーンもテレポートで来たのとばかり……その辺りの詳しい説明もないからわからんのですよ。まぁクライマックスで“幽体離脱”は出来るようになりましたが。



物語のラストでついに“完成形”としてm-floみたいなグラサンかけた“マダム・エグゼビア”がご降臨……盲目になるのは原作通りでしたね。あとは3人の少女がそれぞれ蜘蛛の力を得るシーンさえあれば……うーん10年後?それまでSONYバース存続してくれよな……(ここまでやったんだから頼むよマジで汗)

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