氷血(2026)
- 53 分前
- 読了時間: 5分

【原題】 氷血
【監督】内藤瑛亮
【出演】加藤千尋 北山宏光 佐野史郎ほか
【あらすじ】
東京でデザイナーとして働いていた稔は、妻・悠希と幼い息子・晶を連れ、豪雪地帯にある実家に移住する。穏やかな日常を願う彼らだったが、認知症の父・茂はなぜか悠希にだけ激しく怯え、亡き妻の名を叫ぶ。ある朝、茂が異常な姿で怪死する。家族が疑念と恐怖に苛まれるなか、家の中には不気味な“白い女”が次々と姿を現す。稔は気が触れたように“白い女”の絵を描き続け、幼い晶の目には母の姿が別の何かに見えるようになっていく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『新解釈「雪女」』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させていただきました。

氷血!!!
……誰かに「やれ」と言われた気がした(焼結な)なんだかありきたりな怨霊系ホラーっぽいけど〜?実は観たのは公開初日で長らく寝かせてしまった記事なのですが、鑑賞時はまだ梅雨真っ只中で、正直そんなに暑くなかったのですが最近はもう本格的な夏到来を感じさせる熱波でようやく雪女さん今ですよー!!とばかりに画面からキンキンに冷やしてくれる、そんなこの夏ピッタリ過ぎるコチラ。
いやー良かった!!そう雪女ですよ皆さん!?本作は日本昔ばなしにもある日本古来の超絶弩級なメジャータイトル「雪女」を「現代版」にリヴートした作品なのですが、これが見事に「現代版雪女」になっちょるわけなんですね〜(進次郎構文かい)今週からホラー映画ラッシュで早くも埋もれてしまいそうな予感はしますが、埋もれるのはちょっと惜しい。応援したいな〜!!

ごめんなさい完全にアイナ・ジ・エンドだと思ってました加藤千尋って元BiSHのセントチヒロ・チッチ……いやニヤピンじゃねーか。元Kis-My-Ft2の北山宏光と、元とはいえアイドル出身の2人が主演、さぞアイドル色の強いホラー映画なのかな〜とはじめは安易な抱き合わせ商法かと思っていたのですが、先述した小泉八雲原作の「雪女」をベースに、私も観る前は「雪女」のお話なんて点で知らないド素人でしたが、鑑賞後に原作について調べた所、本作はただ名前借りした産物ではなく、オリジナル要素の中にもしっかりと原作をなぞるようなストーリーを描いており、意外と忠実に作られているな〜という感想も持ちました。
監督は「ミスミソウ」で既に雪国シーンに定評がある内藤瑛亮。ホラー描写はありきたりで相変わらず「不自然なまでに怖い油絵」を平然と自宅に飾る無神経さあるあるに、吹雪だとほぼ100%の確率で雪女の悲鳴が聞こえて萎えたり雪女の初登場時はワンカットの方が良かったなとか正直ツメが甘い所はある。白い着物着て長い髪の毛ダラぁ〜……は完全にもう貞子にしか見えないビジュアルだし。でももう雪女ってそれしかやりようがないやろがいと制作陣も後半開き直ったか、ブラウン管テレビならぬ雪山からさだ、雪女がブワァァァ!!とアグレッシブに登場するシーンは逆に笑ったし、その後どう見てもクレーンで吊られてるだけなんだけど一反もめんみたいにヒュルヒュル〜って天高く登っていく大胆さはむしろ神々しくもあり印象深い画作りも。雪女の登場に床とか壁が一瞬で氷結……なハリウッド的演出じゃなくてほぼ吹雪だけで表現するのもどこか日本らしいといいますか。

ホラー描写とは反対に内藤監督お得意のバイオレンス描写の方がむしろ激しく!?PG12なんでそこまで過激ではありませんが背中バンバン叩かされたり血を吐くまで蹴られたりベッドに縛り付けられたまま斧で……いや「ミザリー」かよ!!雪女に襲われたら凍死……だけじゃインパクト足りないからって胴体バラバラにする雪女さんパワータイプぅぅ!?そんなに強いなら「何故回りくどいことするのか」ってなっちゃうのですが……(汗)
それよりちょっと気になったのがたまに「誰目線?」と物語の視点がコロコロ変わる所。悠希は初っ端から雪女と混同して正常バイアスじゃないし夫の稔はイケメン完璧主義者でキレたら絶対ヤバそうなDV予備軍だし、まともなのはその息子の晶だけ……??その晶の物語かと思いきや気づいたら晶くん佐野史郎ボイスで抱きついてくるし(ヤバいだろ!!)そんな晶役の子役の演技が主演の中で一番良かったかもしれない!?振り向いたら誰もいなかった時の顔、雪女にビビる顔とか正直主演2人より上手かったぞ……

「妻が仕事中の夫にお茶を出す」「夕飯に妻が夫の酒を注ぐ」昭和では当たり前田のクラッカーな光景が今作にも“さりげなく”空気的に登場する。でも今じゃこんなことしなくない?少なくとも「それが妻の仕事」という概念は、今では薄れた否それこそ昭和の悪しき風習ではなかろうか、とも。
その中で「何故裏切ったのは男なのに、雪女が住む場所を失わなければならないのか」という?ここに令和ならではな「現代的解釈」を持ってくる、いやーこんなにも昔ばなしが現代にハマるなんてね〜!日本もさ、アメリカみたいにもっとやったらいいんだよ!!ついこの前だってアメリカじゃまだ「ミイラ」映画やってるんですよ?「ドラキュラ」や「狼男」、「フランケンシュタイン」……アッチじゃこれまで何度もリメイク・リヴートされ続けている「西洋妖怪」に日本の妖怪も負けてられないよコリャあ!?……既に「恐解釈」シリーズもあるけどもうちょっと予算かけてさ!今作を機に「妖怪の現代リヴート」を、やって欲しいな〜!!河童は実はエイリアンでしたってオチでも相葉くんも文句ないっしょ?あん?




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