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落武者男梅の逆襲「ハチェットⅠ〜Ⅳ」


 



どーもどーも先日自前のプロジェクターで部屋を真っ暗にしながらレモンサワーとポップコーンを頬張っていたら床に全部こぼしましたラーチャえだまめです。いやー未だ収束の目処がないコロナの脅威に映画館もチケットの払い戻しに期間の延長、上映日の延期などなど……対応に追われている現状でございます。かくいう私もこのまま自粛せざるを得ないのかと行くか行くまいか非常に悩みどころの休日なのにこれじゃロクに遊びにIKEAしない!!かと言って家の白壁をじっと見つめてだんだん何に見えてくるか当てましょゲームすら詰まらない!!そんな外に出たくてウズウズベキスタンのアナタ、いやいや元からインテリジェンスなインドア派を極めたアナタにも是非ともオヌヌメしたい、宅配レンタルやネットで見られる自宅監禁に打ってつけのある“シリーズもの”を今回はご紹介したいな、あゴメンナサイ言い間違えました“18禁グロ映画を見よう”という全くもって脈絡もない企画がまたまた始動してしまいました。



“ホラー映画をイッキ見”するとですね、なんとも不思議な“魅力”に取り憑かれてしまうといいますか、回を追うごとにカメラ慣れして調子のりまくる悪霊のアクティビティが止まらない「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの第1弾、回を追うごとに隣にいたハゲたおっさんが急に主役ズラする「ファンタズム」シリーズの第2弾、という駄作であろうとシリーズ通して観ることでまた違った楽しみ方が出来る、そんな風に考えているんですねー。そして今回“第3弾”としてチョイスさせて頂いた作品がコチラ



【ハチェット】!!!え、ご存知ない?東にフレディ、西にジェイソンときて北にハチェットですよ!?(?)と言いながら私も先日まで知らなかったのですが(おい)直訳すると“手斧”の意味を持つ鉤爪は飽きた!!ナタも飽きた!!!チェーンソーもツルハシもナイフもアキータ!!!……じゃじゃじゃじゃあ“斧”しかねえだろ!?と思ったかは定かではない斧を振り回しながら残虐非道の“血のりの大感謝祭”をしてしまう大男ヴィクター・クロウリー!!!が大暴れする、日本ではあまりメジャーなタイトルではないかもしれません、私以前にYOUのつくチューブでひたすら映画のゴアシーンを視聴していたのですが(病んでませんよ)その時見たシーンの半分以上がこちらの作品からだった、、、、、というこれはなかなか全国の悪魔のゴアゴア同好会の皆さま並びにホラー好きの方は楽しめるのではないか??前置きが長くなりましたではさっそく1本目から……参りましょう!






 
「ハチェット(2006)」

【原題】Hatchet

【監督】アダム・グリーン

【出演】ケイン・ホッダー ジョエル・ムーア タマラ・フェルドマンほか

【あらすじ】

恋人に振られた気晴らしに、ベンは友人を誘い“深夜の怪奇沼ツアー”に参加する。しかし、道すがらボートが座礁してしまい、一行は忌まわしい伝説の残る土地に上陸することに。










 
【感想】





いやいや私OPからびっくりしました

















マンソンじゃん!?(※違います)





「This Is The New Shit」じゃん!?えコレこの映画の主題歌だったの!?いやーここでまさかカラオケの18番が出てくるとは思ってもいませんでしが、この「ハチェット」という映画はなんでも“ホラー映画ファンが思わずグフフしてしまう要素”が沢山詰まっている、というまず先程ご紹介した平成が産んだ殺人鬼ヴィクター・クロウリーを「13日の金曜日」シリーズでお馴染み“ジェイソン”を演じてきたケイン・ホッダー氏が演じている、という所が本シリーズの最大の特徴と言っても過言ではない!!(ちなみにヴィクターの父親役の2役を担当……だから素顔も見れるぜ!)ほかにも「エルム街の悪夢」シリーズ、VSシリーズではホッダー氏と殺し合いを披露してくれたロバート・イングランドに今年公開のブラックマンタ主演の“リメイク”版は日本で公開なるか?「キャンディマン」のトニー・トッドがカメオ出演しているのです!!これだけでも“ホラーバエ”しているのは明白ですがえ、誰だって?そんな男子主君もきっとOPを見てみたらわかるはず

















「あ、これはサイコーですね。」






まさに“B級ホラー映画のいろはにほへと”を忠実に守っていると言っても過言ではない“B級映画のお手本”のようなこれでもかとポイントを抑えまくった映画、だったんですねー。



もはや“死に要員”でしかないメンバー、モヤシっ子の主人公筆頭にやたらよく喋る黒人、いい加減なチャイニーズ、さほど美人ではない“脱ぎ要因”に無口でなんか強い美人などなど……デンプレキャラたちを乗せたボートで夜の沼地を“ジャングルクルーズ”していたら突然の豪雨で船が沈没(ウソだろ!?)渋々沼地に上陸したが最後“物理法則完全無視の人体破壊”の餌食になってしまうのであります!叩けば即首チョンパ!!触っただけで飛び出す臓器!!そんな世界です(笑)この“非リアリティ”の中で血のりとマネキンを惜しげもなく使用した“バエるグロテスク描写”は必見の価値アリストテレスで「チラレマ」「フローズン」などのB級ホラーを撮ってきたアダム・グリーン監督による“B級級ホラー愛”が随所に感じられる(そしてシャマランばりに出たがり笑)そんな映画でございます。いやこれは幸先いいスタートですなー、次回に期待です。







 
「ハチェット アフターデイズ(2010)」

【原題】Hatchet II

【監督】アダム・グリーン

【出演】ケイン・ホッダー ダニエル・ハリス トニー・トッドほか

【あらすじ】

殺人鬼が潜むといわれる湿地帯を舞台に繰り広げられるスラッシャーホラー作品。家族で湖を訪れ、ボートに乗っていた少女が突如襲われた。彼女はやっとのことで逃げ出すが、父や兄は殺されてしまう。助けてくれた男性に事情を話す少女だが、それを聞いた男は血相を変える。「ゾンビ牧師に聞けば分かる」という男の言葉を聞き、少女はゾンビ牧師を訪ね、湿地帯にまつわる不吉な過去の事件について知ることになる。殺人鬼に怯える住人たちは、それぞれに武器を持ち討伐に向かうのだが…。果たして、殺人鬼の正体とは。(Yahoo!映画より)


 
【感想】




溺れかけから「はぁ助かった…」と手を引っ張ったらまさかマギカの男梅の手だった前作のエンディングからスタートする、今後はずっとこのスタンスなのか?先程1本目を観たばかりだとなんだかドラマの続きを観ているようですねっておいヒロイン全然顔ちげーじゃねえか!!演じるのは前作のタマラ・フェルドマンから「ハロウィン」シリーズに出演しているダニエル・ハリス。2作目で主役の俳優が変わるとかワザとやってんじゃねえかってくらいココでも“ホラーあるあるネタ”が炸裂してしまっている2作目で早くも【アフターデイズ 】。前作で出てきた沼の主(?)に奇跡的に助けられたメアリーとベス…2人合わせなくてもメイアリーベスが前作では恐怖で家族の遺体回収とかそれどころじゃなかった失敗を挽回すべく?今度はコワモテ軍団を引き連れて?再びルイジアナ州のやべぇ沼に突撃……て「病院に行った方がいい」とか言う前に己の採取した尿を飲ませるなオヤジぃぃぃ!!



ついに前作ではカメオ出演に留まっていたトニー・トッド自ら重い腰を上げて?ヴィクター・クロウリー抹殺にガッツリ参戦!!ほかにも現役プロレスラーとか前作で死んだチャイニーズとか当日呼んで来れる暇人たちを続々徴収……トム・ホランド!?某親愛なる隣人ではないと一瞬ガッカリしたのも束の間この方監督作としてあの「チャイルドプレイ」の生みの親でもあるんですね〜。いや〜この斜め上過ぎる選出(笑)しかし斜め上過ぎるのはキャストだけではございません



ヴィクターの不倫現場を目撃した病気持ちの妻のかけた唐突の「呪い」によって産まれたトンデモクライシスな過去から前作以上に殺し方により磨きが掛かったサイコーに「見せるグロの最上位補正」がなされてしまったゴア描写!!これまで数多のホラー映画を研究し尽くしてきたであろうスタッフたちには「チェーンソーで真っ二つ」なんて、んな既に実証済みの誰でも思いつくような殺り方なんぞつまらんつまらん……え、じゃあどぶろっくのネタ並に「大きなチェーンソーの歯」にしたら?いやいやそれももう既に実証済みだ















で行き着いた結果がコレ






何故か一瞬アタマの中でミスチルの「シーソーゲーム」が流れてしまいましたが「大きなチェーンソーの歯で2人同時に真っ二つ」もはやギネスでも狙ってんのか倍々重ねで積み上がっていくハンバーガーの如く誰も見た事のない「グロ」の高みを目指そうとするその志!?素晴らしい!!実に素晴らしいではないか!?そしてその集大成が















「首チョンパ高速ピストン」のパワーワード






を生み出したと言っても過言ではな……次回に期待です







 
「ハチェット レジェンド・ネバー・ダイ(2013)」

【原題】Hatchet III

【監督】 B・J・マクドネル

【出演】ケイン・ホッダー ダニエル・ハリス デレク・ミアーズほか

【あらすじ】

警察に捕まったメリーベスは、沼での忌まわしい殺人鬼の惨殺の話は全く信じてもらえず、そのまま監獄されてしまう。捜索部隊が沼地はメリーベスの供述とおりに捜索すると大虐殺の跡を発見すると同時にあの殺人鬼ビクターが現れる。そして、メリーベスは、ビクターを何十年も呪うブードゥの呪いの秘密をついに知る。遂にメアリベスはビクターと闘う時が来たのだった…






 
【感想】




焼酎に入れるんじゃないんだからってな具合にショットガンをゼロ距離発射されグチョグチョの跡形もなくなってしまった顔面からは次回作の想像も出来ない前作のラストの“直後”からまたしても始まってしまう007みたいなタイトルになってきた第3弾【ハチェット レジェンド・ネバー・ダイ】。いやーこれまた私ビックリしてしまいました、1作2作と順を追ってきて3作目ですよ?ここにきて













真面目に撮ってやがる






いや誰のナニかもわからないタマタマを木にぶら下げたり州警察がロケットランチャーぶっ放したり相変わらずな脚本はそのままに意味もなくOPからゲロを撒き散らす前作、前前作の“不真面目”が返ってウリの本作がここへ来て突然高額な制作費をようやく落とせるようになったのか!?はたまたシリーズ生みの親アダム・グリーンから違う監督に変わっただけでこうも変わってしまっては生みの親の面目丸つぶれの事態にもなりかねない全体的なクオリティの底上げを3作目にして実行に移してしまったが故に“ネタになるホラー”から“フツーに見れるホラー”という喜ばしいのが歯がゆいのかそれすら気持ちの整理が追いつかないかもしれない



しかし!!前作のラストからそれでもやっぱり復活する我らが極渋男爵ヴィクター・クロウリーが“何度殺しても生き返る霊的な何か”というホラーお得意の“起点の効いた解釈”により華麗に復活、これまで血のりを大量に浴びてしまった後遺症で口を開けば「フ◯ック」しか言わなくなってしまったメアリー・ベスの白タンクトップ姿がどこか“サラ・コナー”を彷彿とさせる強い(口の悪い)ヒロインにレベルアップしてまたまた登場してくれておりますし、今度は街のポリ公にSWAT隊員総出動でヴィクターに挑む!!がそれでもやっぱりヴィクター相手には何人行こうがお構いなしの残虐絵巻が繰り広げまれてしまい。。。。



今日のゲストはこれまたスゴい!!早く日本でも配信が決まってほしいジェームズ・ワンさんプロデュースのDCコミック原作のドラマ「スワンプシング」で巨木のヒーローを演じリメイク版「13日の金曜日」でジェイソンを演じたデレク・ミアーズがSWATの隊長役で出演、、、、とここでヴィクター役のケイン・ホッダーとの新旧“ジェイソン対決”の火蓋が唐突に行われてしまうほか「マーダー・ライド・ショー」のシド・ヘイグがヴィクターのカギを握る重要な役どころで出演、またしてもホラーファンのマインドをグッと掴んでくる……あ、すいませんちょっといいですか

















お前何人いんだよ







街の人口の半分がお前なんか!?もうメアリー・ベスよりコイツ主役でええやん……



最終章にも登場するのか?次回に期待(?)です。







 
「ヴィクター・クロウリー/史上最凶の怪人(2017)」

【原題】Victor Crowley

【監督】アダム・グリーン

【出演】ケイン・ホッダー パリー・シェン ラウラ・オルティスほか

【あらすじ】

ルイジアナ州 ハニー・アイランド沼。10年前、この湿地帯で49人が惨殺される事件が起きた。醜い奇形で生まれたヴィクター・クロウリーは唯一の理解者である父親を、地元の子供たちのいたずらに発する無残な事故で失い、その後モンスターに生まれ変わった。父親の自宅があったこの地に足を踏み入れた人間は怪力と斧で容赦なく惨殺してきた。しかしヴィクターは既に死んで、父親と同じ墓に眠っていると思われていた。当時の生存者のアンドリューは惨殺事件の論文を書いて話題になり、この沼に関心を持つ新たな人々が出てきた・・・。



 
【感想】





ハーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!コイツは1杯食わされた

















冗談で言ったらホントに主役になりやがった







本来なら後ろから牽引されるという意味で使われはじめたのに上映前の予告編という意味で使われるのは間違っている!!とまさかこの映画で“トレーラー”の語源を聞かされるとは思ってもみなかった「お前はもう死んでいる」のどこかで聞いたことあるセリフで始まる4作目でついに主役の座に返り咲いたここまで来るのに既に“3回転生している”何度殺されてもまた平然と画面に映り込むある意味でヴィクター殺しの天才パリー・シェン演じる前作で生き残った検死官のアンドリュー・イエンが大活躍する実はシリーズものだと知らず知らずに鑑賞している方も多いのでは??【ヴィクター・クロウリー 史上最凶の怪人】



何故タイトルを変えたのか真相は定かではありませんが一応シリーズを知らなくても?見られる唯一の作品かもしれません!?前作の惨劇から10年後、自身の恐怖体験をネタに作家としてジョブまで転生したアンドリューだが沼地であれだけ怖い思いをしたというのにTV取材のギャラに負け再びかつてヴィクターがいた“今は亡き”沼地に再び向かうことに。アンドリューがグラント博士かマルコム博士に思えてくる「ジュラシックパーク」のノリで“沼地”に行くのに何故か飛行機を飛ばすという禁断の島か何かかな?ところがどっこいどこぞのバカ素人共の策略により封印されていたヴィクターが再び目を覚ましてしまい。。。。。



監督が再びシリーズ生みの親アダム・グリーン氏に戻ったからか前作の真面目ムード全開から安っすいコント番組に原点回帰、と果たしてこれでいいのかとお思いの皆さん4作目にして














シリーズ一“ギャグセンが高い”






シリーズ最多の“キャラの濃さ”を誇る「フィースト」を彷彿とさせる個性豊かな“生贄”に完全に捕食者側のヴィクターが食われていると言っても過言ではない生き残りをかけた死闘……とかもはやそんな危険など犯すまいと墜落したスタート地点のジェット機の中でひたすら篭もるまさかのガマン対決が勃発!!これにはさすがのヴィクターも人質用意して待ち伏せする他ありません!!中では一体ナニを!?ディランよこの期に及んでユーチューブの宣伝するんじゃない!!(笑)1作目の寒いコントからだいぶ進化を遂げた総じてシリーズ4作目が一番グロとコメディのバランスが取れたご新規さんウケも良さそうな、そういう意味ではタイトル変更はむしろ正解だったのかもしれません??



そしてエンドロール後には………“次回作”に期待ですねッ!?







 





…いかがだったでしょうか、低予算映画には2つのパターンがあります。1つは低予算=作品のクオリティと考慮せずむしろ低予算を逆手にとった奇抜なアイデアで“予算以上のものを撮ろう”とするパターン。もう一つはクオリティは早々に諦め
















“予算相応にして好きなことして遊ぶ(笑)”








本作はどちらかと言うと後者に近いのかな、そんな気が致しました。是非とも引きこもりの参考にして頂ければ幸いです……








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