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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ(2025)

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【原題】Avatar: Fire and Ash

【監督】ジェームズ・キャメロン

【出演】サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ シガニー・ウィーバーほか

【あらすじ】

パンドラの先住民ナヴィの生き方に共感し、自らもナヴィとなって彼らとともに生きる道を選んだジェイク・サリー。人類の侵略によって神聖な森を追われたジェイクと家族、仲間たちは、海の部族メトカイナ族と共闘し、多くの犠牲を払いながらも人類を退けることに成功した。しかし、そんなジェイクたちが、今度は灰の部族アッシュ族と対峙することになる。(映画.COMより)






【感想(ネタバレなし)】
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『3本目でついに“体感時間”<“実際の時間”』





どーもどーも区の資料館にトイレ借りに行ったらそこの館長らしきおじさんに声をかけられトイレ前で20分間立ち話されるラーチャえだまめです。正直漏れるかと思いましたがしかし世の中にはトイレ休憩も入らず3時間17分ぶっ通しで観る映画があるんですよ〜♪なぁ〜にぃ〜!やっちまっt



【アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ】!!!アヴァタァー!!は常に“尿意との戦い”という!?だったら劇場やめてサブスクで観ればいいじゃない……なんて“非常識”なことは言わないですよね?「ターミネーター」「タイタニック」のジェームズ・キャメロンが映画史を塗り替えた2009年「アバター」から16年目の3作目。その16年前の「アバター」からすでにここ数年の映画より“圧倒的な映像美”“完成度”を誇っていたわけでありますが、3本目のコチラもハリウッド映画として史上最上級クラスの総制作費推定4億ドルを総導入して映像美の“さらなる進化”を遂げているらしい??…なんて言われちゃあイヤでも劇場へ足を運ばなくては。でどこかのSNSで知ったんだけどそんな長時間映画のトイレ対策として?「“大福”を食べるとトイレが近くなりづらい」って都市伝説(?)聞いたことありませんか?ということでやってみましたよ











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「大福アバター作戦」(写真撮り忘れて食い掛け…)





あのぉー……マジなこと言っていいですか



「効果絶大」過ぎなんですけどぉー!?(※あくまで個人の感想です)全ッ然我慢出来たわ!尿意の尸の字も感じず最後まで無事完走することに成功。これは今度から絶対にやろう……てそんなことより皆さん










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「アバター疲れ」、起こしてませんか?




いやぁーわかりますよ。確かに今の話じゃないけど「長過ぎる上映時間」はそれだけでかなりのエネルギー消費は避けられませんし!?CMや予告を見てなんとなく「絵面同じだな」と3作目にきて若干の「マンネリ化」も!?感じてきた具合な方もいるのではないでしょうか。でもね、これよりもっと個人的に“辛かった”ことがあったんです








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今度はホタルイカも喰うなってかあああ!!!(泣)










もう何度でも言いますがとにかく今回も「史上最上級の映像」はもう10万点。キャメロンはスクリーンの中に丸々“パンドラ”という一つの星を作ってしまった。スクリーンの中だけに存在する世界、ではなく“そこにある世界をスクリーンを通して観る”かのような?無限に広がる世界、スクリーンに映らなくても“存在する”という!?説得力までもった、もうその次元にまで到達しているというか。



今作の舞台もパンドラの陸・海・そして空。これらすべてデジタルで作られているのに“ひとっつも現実世界にない”のにですよ!?手に取れる距離で実在する感覚。空撮シーンも相変わらずタマヒュンレベルで凄いんでけどね、やっぱり海ですよ海。「水しぶき」「本当にスクリーンの外に飛び散る感覚」いやアレは凄かったなぁー。そしてそこに住む無数の生命体たち。ハロウィンの仮装だとだいたいネタ枠になる先住民族“ナヴィ”の気持ちわr……リアルな質感、否肌感!?人間なんてもうほとんど出ませんこのナヴィたちが映画の主役として3時間17分間映り続ける、コイツら全部CGなんだぜ?信じられねえよもう……


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一つ気になったのがナヴィたちがあまりにヌメッと動きすぎて、それがもはや4K対応の最新ゲームのPVみたいに見えるもはや「我々が知る“映画”の“映像”じゃない」のよ。それが賛否両論のタネにもなりかねないくらい「別格すぎる映像美」。だから個人的にこの「アバター」という“世界”は、映画という括りから逸脱した観るではなくそこに存在する、散々謳い文句として言われているしかしこの体験はもう映画の枠から半分はみ出してるような?テーマパークのアトラクションに近い感覚。だから当然劇場のスクリーン(しかも3D)で見なければ“存在価値は見いだせない”。サブスク?そんなもので惑星にダイブできるはずないでしょう。ブラピの「F1」も観客がF1カーに乗る感覚を追体験できましたが、あれは“再現”じゃないですか。本作は全く無の状態から一つの世界を作っていますからね、それだけでやはりこの「アバター」という作品は他の追従を許さぬ“別格”映画であり、それは最新作でも塗り替えられることはなかった。



ただ今回あることがはっきりとしてしまったとうか、正直映像“以外”で語るところが少ない?「映像だけ」の映画により傾いたなーと。



個人的にぶっちゃけ1作目だけでもうお腹いっぱい、満足度は高かったんです。それから13年経って2作目が公開された時は「13年後の進化」だけが興味としてあって。まぁ観れましたよ。でも今回はその2作目からまた映像は進化しているものの劇的にそれがわかるような違いは感じにくく、そうなるともう“何を目的にして観るか”が……ストーリー?いやそれが全然“進まない”っていう……



1作目のストーリー“は”よく覚えているんですけど、2作目ってどんな話だったっけ?正直「シェイプ・オブ〜」のストーリーからもう全然思い出せなくて。だから今作公開後に密かに囁かれている「ストーリーが前作と一緒」問題は気にならずに観れた派ではあるものの一部シーンが、あれこれ前作でも観たよな?全く同じ画というか再編集しただけか?ってくらい「既視感」の塊のようなシーンがチラホラあって。だいたい前作からストーリー思い出せないって、たぶんそこまでストーリーに緩急がなかったからだったと思うんですよね。で本作も3時間17分観て「全然話進まねーじゃねえか!!」って感想。これ観た人みんな思うんじゃなかろうか……。


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当初6作?4作だっけ?やったるで!ってキャメロンが宣言した時は、なんだか2本目の前作から薄々感じていたんですけど「アバター」って「キャメロンのオナヌー映画」なんだよなーって。そりゃ元ネタは彼が幼少期から夢見た世界でキャメロン汁100%の彼の「好き」が詰まった作品ではあるんだけれども。その世界を前作まで「見してくれた」から今作でついに「見ろ」になっちゃったというか。たいして話が進まない3時間17分はキャメロンがもう我々観客より自分がやりたいことを優先させた、観客のことなんてある意味考えてない証拠なんじゃない?別に映画は「嫌なら見るな」が通じるコンテンツだからそれで全然いいんですけどね。今回見てそれがはっきりしたというか。相変わらずシーシェパードばりの捕鯨批判は露骨過ぎるし1作目から主張してきた人種テーマで「肌の色」…は?今さらそんなこと言われても……キャメロンの思想の強要は今作が一番強く感じました。なのに“時代”を“ジェダイ”と言い換えたみたいに“平和”からただ引用しただけなんじゃね?とか思っちゃった結局まだまだ「エイワ」の謎は深まるばかりだし、今回もほぼ“家族の絆”一辺倒で筋がマンネリ化していると言われても否定できない。



あと観た方ならわかると思うんだけど「お前誰?」ってヤツが急に現れて、しかもその“誘導”がヘタすぎだったり(汗)巨匠であるキャメロンがこんなストーリーをおざなりにするのがちょっと意外でした(ベイちゃんじゃあるまいし)それだけ映像にしか眼中にないんだよ俺は!ってこと?結局彼が押し進めた“3Dブーム”も今や完全に終止符を打たれ、そういう意味でもキャメロン一人だけが先に行き過ぎて観客を含む外野が追従できていない、本作を見てそう感じましたねー。キャメロンと庵野秀明って同じ種族か何か?ただ今回我が強すぎたことを本人も認識しているのか「今作がヒットしなければ次は作らない」と弱気な発言してるんですよねぇ…(そうなるとちょっと応援したくなる)



そろそろサム・ワーシントンの顔が浮かばなくなる“ジェイク・サリー”とその家族。キャメロン「強い女性」好きすぎだろぉー!!男性陣を他所に女VS女の仁義なき戦い!?ネイティリ気難し過ぎだろ!!あんな嫁はんいたら気苦労が耐えないジェイクに同情しつつも今作から炎のヒャッハー集団“アッシュ”族の長“ヴァラン”とバチバチに殺りあっちゃうからもう大変ですよ。チャーリー・チャップリンの孫ウーナ・チャップリン演じるこのヴァランっていう凶悪“ヴィラン”。自然を重んじるナヴィにしては珍しい“環境クラッシャー”な思想で特にファイヤーああああ!!!が好きっていう…。ヴァランが部下を火だるまにしてヴァルハラに突っ込むが如く敵陣に突撃させる捨て身の特攻シーンがもう完全にV8すぎて笑っちゃったわ(いつの時代もいるのね……)でこのヴァランにスカイ・ピープルが作った“兵器”を与えたら?未発達な種族に最新技術を与えたらどうなるか、急成長した国に核兵器持たせたらってシュミレーションかよ!!


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御年73歳スティーヴン・ラング大佐だってアバターなら大丈夫!前作で復活を遂げた“マイルズ・クオリッチ”とジェイクとの因縁がより濃くなってましてねー。ただ今回ヴィランでありつつ“宿敵”のような?信玄と謙信のような“切っても切れない悪友”みたいな関係性になったのが面白かったですねー。相変わらず“スパイダー”を前にすると良パパになりたくてしょうがないお茶目な一面もより強化されて嫌いになれないキャラです。御年76歳シガニー・ウィーバーだってアバターならアオハルだって出来る!?ティーンの長女“キリ”をまた演じていて、前作よりも“声の違和感”はなかったけどこのキリもまたなんだか……えスターチャイルドなの?



今作で客層を大きく二分したかもしれないですね。世界観が好きな方には充分すぎるくらいどっぷり浸れる幸せな時間になるだろうし、反対にもう充分すぎるくらい与えられ「もういいよ」となった方は「見納め」という選択を選ぶかもしれない。ただ次も作られるには「万人受け」が絶対条件だし、さすがに次こそは物語に進展が観られるかも…??

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