ボーイ・キルズ・ワールド 爆拳壊界流転掌列伝(2024)
- ラーチャえだまめ

- 9月27日
- 読了時間: 6分

【原題】Boy Kills World
【監督】モーリッツ・モール
【出演】ビル・スカルスガルド ファムケ・ヤンセン シャルト・コプリーほか
【あらすじ】
文明が崩壊した終末世界。女帝ヒルダ・ヴァン・デル・コイが支配する腐敗した王朝で、少年ボーイは家族を虐殺され、自らも声と聴覚を失ってしまう。絶望する彼を導いたのは、幼い頃に夢中になったゲームの主人公の“内なる声”だった。謎の男シャーマンのもとで地獄のような修行を積んだボーイは、沈黙の殺戮者へと覚醒。年に1度の「粛清の日」の前夜、ついに復讐に乗り出した彼は、暴力の渦のなかで仲間たちと出会い、自らの運命と向き合っていく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『爽快アクション×個性的なキャラクター<細マッチョの腹筋』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました
【ボーイ・キルズ・ワールド】爆拳壊界流……イノセントわああああああああああああああああ!!!……長すぎて諦めました(汗)タイトルフォントがもう“某ストリートなファイター”に酷似していると思ったら「フェイタリティ…」かいっ!?そんなゲーセンの格ゲー好きスタッフによる?これまただいぶとんでもクライシスな“色物”臭がクンカクンカのエキサイティングなヴァイオレンス・アクションが凱旋。

主演は10月の前日譚ドラマで再び恐怖のピエロメイクでカムバックする華麗なるスカルスガルド家の三男坊ビル・スカルスガルド。そのペニーワイズで売れたとは言え他にも「ノスフェラトゥ」の吸血鬼に日本で拝めるかまだ不明のブランドン・リーの「クロウ」リヴート版の死者やらメイクばっかりする彼の“化け物じゃない素顔丸裸の好青年主人公”は実は珍しいのでは??そんな本作は彼の持ち前のイケメンな素顔を拝めるだけではない手足身長全てが長いスタイルおばけでバッキバキに体脂肪も削ぎ落とした細マッチョ具合が!?美しすぎて場合によっては腹筋で顔面強打したくなるかもしれn……

良くも悪くも「キャラデザ」と「勢い」だけで撮ったような映画
だったんですねぇー。
ストーリーは「THE復讐」の一本勝負!!……シンプルで潔い!!まぁ本作はそれよりもまるでゲームか漫画から飛び出したかのようなすこぶる魅力的なキャラクターを拝むキャラ・ゲーならぬ「キャラ・エー」なんでありますね〜!!

舞台は女帝“ヒルダ・ヴァンデルコイ”が支配する一族一強の超独裁国家のアタタタタタタタタタタタな世紀末。ビル演じる主人公“ボーイ”は幼少期にヴァンデルコイ一族に家族を処刑され自身も耳と声を失いながらも、ヴァンデルコイに復讐するためインドネシアの最強落武者(ごめんなさい)ヤヤン・ルシアン演じる“シャーマン”の弟子となり日夜厳しい殺しの特訓に明け暮れていたが、ある日街中でヴァンデルコイ一族の中ボスクラスと偶然出くわしたのを好機と見たボーイはシャーマンの制止を無視して単身敵に戦いを挑むのですが……
アクションはドB級な世界観の中規模映画にしてはすこぶる頑張っている。最近ジェームズ・ガン作品でもよく見るスピード重視の360度ぐ〜るぐるアクションに製作はあのサム・ライミらし血生臭さがミックス。赤ジャケットでわかりにくいが気づけば全身誰かの血だらけになっているぜ!?敵味方容赦ないヴァイオレンス描写もたっぷりですがどれも一瞬で弾ける程度で「キショい<スカッと」が勝る演出でそこまでグロさは感じませんでしたねー(※当社調べ)

耳も口も効けない基本ずっと無口のボーイ。ゆえに“心の声”として冒頭からナレーションが入るのですが、成人した今の声がわからないから格ゲーの「ラウンド1、ファイッ!」の激渋ボイスに変換されたり時より殺されたイケイケな妹の幻に振り回されるなど一癖も二癖もある主人公。ヴァンデルコイ一族の連中も性格だけじゃなく外見もクセ強な連中ばかりで、アメリカンサイコな「第9地区」のシャルト・コプリー演じる“グレン・ヴァンデルコイ”に「全てはシナリオ通り…」と自画自賛な「ストレンジャー・シングス」のブレット・ゲルマン演じる“ギデオン・ヴァンデルコイ”、「ダウントン・アビー」のミシェル・ドッカリー演じる赤いドレスがトレードマークのディレクター“メラニー・ヴァンデルコイ”……
そんなロイヤルファミリーの中でひときわ“キワモノ”ってるイエローハットもビックリな鉄仮面ライダー“6/27”(な、名前あんまりだろ…)に「ハッピーデスデイ」のジェシカ・ローテ。基本ずっとライダーマスクしてるからなかなか素顔を見してくれないんだけど、喋らなくてもマスクのゴーグルから何故か字幕が出るおもしろギミックで黄色といいイメージはキルビルかな?てかマスク取った方が闘いやすくないですか…?(あ、いやスタントがー)お顔は拝見できなくとも鍛え上げられた腹筋だけでも拝めればOKです!?
さらに道中ボーイに加勢するテロリストにリュウ、、、と言うよりザンギエフな“実写版ストリートファイター”でリュウを演じるアンドリュー・小路。「スネークアイズ」でゴリゴリに忍者アサシンしまくってた人が今作ではほとんど格闘技を封印していてちょっと良さが発揮されていなかった感はありますが、アクション封印した代わりにめちゃくちゃ陽気に叫びまくるこれまでにないイメージ(?)ではじめ誰だかわかりませんでした。そしてボーイの永遠の宿敵ヒルダ・ヴァンデルコイに「X‐MEN」「ザ・グリード」のファムケ・ヤンセン……えこの人60なの!?全然見えないわー。ちなみに幼少期のボーイの子役もどこかで見覚えあるなーと思ったら「ザ・ボーイズ」のホームランダーの息子じゃん!!

気になる所と言えば全体的にコメディ色が強いのだが、オーバーリアクションで笑わせにくる系が多くて個人的に全然笑えませんでした…。全部の笑いがズレてたな〜(汗)ボーイが相手の口の動きを見て何言ってるか推測する忍者みたいなワザ持ってるんだけど、相手によってはミスリード連発で、まぁそこが面白ポイントになってんだけど「英単語略し間違い」って笑いが、う〜んよくわからなかった。アクションシーンでもウケ狙いのユルフワなBGMでカッコよさを削いでいたり、コメディ部分はとことん幼稚で、もうちょっとPG15指定なんだしアダルトなゲスな笑いにしても良かったんじゃないか??
ボーイが使うメリケンサックと思いきや拳銃付きで殴った後に引き金も引ける厨二武器(殴った拍子に皮膚ももってくチーズ削るヤツが痛々しさでは一番)先述した復讐1本道のシナリオだけどクライマックスの「裏切り」と「敵だったヤツが味方になる」燃える展開、エンドクレジットのアニメーションの「AKIRA」モロオマージュなどジャパンアニメ&ゲームの影響もバリバリ受けてるのがわかる中野ブロードウェイ的映画と言えば伝わるだろうか…ストーリー性よりとにかくアクション×個性的なキャラクター!!…あと腹筋!!漫画とかアニメ好きの人には結構広くオヌヌメできる映画かと!!




コメント