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ゴーストバスターズ フローズン・サマー(2024)


【原題】Ghostbusters: Frozen Empire

【監督】ギル・キーナン

【出演】ポール・ラッド キャリー・クーン フィン・ウルフハードほか

【あらすじ】

真夏のニューヨーク。日差しが降り注ぐビーチで大勢の人々が海水浴を満喫するなか、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、街は一瞬にして氷に覆われてしまう。ゴーストバスターズとしてニューヨークの人々をゴーストたちから守ってきたスペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる「デス・チル」のパワーを持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、事態を解決するべく立ち上がる。(映画.COMより)





 
【感想(ネタバレなし)】

『この場所……おわかりいただけただろうか?』

 





どーもどーもラーチャえだまめです。先日グランドシネマサンシャインで「オッペンハイマー」を見ようとしたらですね、予約開始15分で即完というアーティストのコンサートレベルの異常さにもう嫌になっちゃいまして……












今回仕方な……誰がバーターだよアターーーーック!!!!




【ゴーストバスターズ/フローズン・サマー】!!!春なのに、さまぁ〜ず……いやー何をどうして“夏休み映画にしなかったのか”いや本国と同時期とはいえ、そこは日本お得意の“ちょいズラしルール”で、そしたらちょうど夏休み前とかに来るんじゃないのぉー?というまさかの名作の新シリーズが「オッペンハイマー」の裏で同時公開されていたなんてレベルの、いやしかし今年の春休み映画としては「オッペンハイマー」「ドラえもん」そして今作「ゴーストバスターズ」……ものの見事に三世代状態のいい感じに“棲み分け”がされているような気がしないでもない、てか「え、またやるんですか?」



アイヴァン・ライトマン監督の84年のNY初、都市型お化け退治MOVIEをその息子ジェイソン・ライトマンが“意思を受け継ぎ”新章としてうん十年ぶりにスクリーンに返り咲かせた前作「アフターライフ」が?NYから舞台をアメリカの片田舎に移したのを景気にそれまで父が築き上げた名作SFコメディを「敬老の日推奨お涙頂戴映画」として肩叩き券の代わりにチケット鑑賞券を贈ろう!レベルの感動作に大胆不敵に作り変えたことが逆に功を奏して?究極の「思い出補正」映画として……綺麗に終わったのよ?それを“売れたからとりあえず続編ヨロシコ”のあるある探検隊パターンで再始動、、、、という悪しき風習に乗ってしまった感がしてならなかった今作。故に過度な期待はせずに、、、、、それよりせっかくの休日の夢が叶わずその時むしゃくしゃしていたんですかねぇ、こうなりゃ今日は豪遊だぁ!!と川崎チネチッタで普段頼まないニュータンタンメン味ポップコーンとブルックリンラガービールの川崎×NYの最強姉妹都市セットを完成させここでしか出来ない映画体験で楽しんごしてやろうとしたのが……あのぉ、ちょっと、ちょっとでいいんですー












ついでに口の中フローズンにしてくれません?(辛…)






 





結論から言うと今作は前作とは打って変わって良くも悪くも「続編王道パターン」で感動路線から一転、後味何も残らない系がしかし単純に「娯楽」映画としては、色々掻い摘んだオイシい映画かもしれません??



本作を一言で言うならば「欲張りハッピーセット」が過ぎるガメつい映画!?前作もラストに旧メンバーがお馴染みのユニフォームをビシッと着て横並びにプロトンパックを背負いビームをお見舞いする姿を拝めただけで涙線崩壊でしたが、今作では旧キャストは普通に特別出演から「レギュラー」に扱いが変わったことで、そういう意味では感動は薄れたかもしれない。しかしそうなればもう過去作に登場した「キャスト&ゴースト」を根こそぎ出しちゃおうと?実にあんな人やこんな人まで!?いやー懐かしい。てかみんな勤続年数何年目だよ!?ゴーストも新規参入はあれど、やっぱりシリーズの“顔”である2体の“レジェンドゴースト”だけは霊界でも優遇されてるのだろうか



いくらキャラ人気投票1位だからってマシュマロマン推しの度が過ぎているというか、ちょっとコイツらに甘すぎてひつこいかな〜、、、、、マシュマロだけにねッ!!そのミニマシュマロマンと違い旧作と同じくCGに頼らず表現された“スライマー”さんはホントによう毎回体液ぶちまけて頑張ってますわ……さらに今作で再び舞台を“主戦場”のNYにカムバック!したことで「そうだよこれが観たかったんだよ」な光景をようやく拝むことが出来る、という意味での感動はあるかもしれませんねー。



今回ジェイソン・ライトマンは製作と脚本に留まり、監督はぎ、ギル・キーナン??誰

よソレ……なんて思ったら前作で脚本を担当したほかゼメキス×スピルバーグ製作の3Dアニメ「モンスター・ハウス」やらリメイク版「ポルターガイスト」やらゴーストとやたら縁がアリストテレスで適材適所だったのかな??



今作も前作に引き続き「ホームドラマ」を主軸にしながら、プラスしてイゴン博士の孫フィービー・スペングラーの「思春期あるある」にポール・ラット演じる“新しいパパ”との「再婚相手受け入れがたし」問題、さらには旧キャストの「老い」問題と、色々テーマをぶち込んだ結果、どれもが薄味になった感は歪めませんでした。新旧ゴーストバスターズが一同に集い脅威と立ち向かう姿は、まさしく最近だと「ジュラシックワールド3」のアレというか、決して新キャラの存在が悪いわけじゃないけど、今作で新規バスター要員が一気に増加。前作の“ポットキャスト”にスパイダーウーマンのセレステ・オコナーでしょ?さらに今回新規研究員一人にはた迷惑すぎる骨董品を売りにくるクメイル・ナンジアニ演じる……えーっと浦飯幽助ですか?正直“数を増やす”やり方も続編あるあるネタで安易過ぎだろ、しかし考えてみればミツバチハンターだって6人はいるぜ?今までが“少なすぎた”のかもしれないぞ…?



一部批評で“ラストで急に規模感が縮小”という意見がありましたが、個人的にそれは全然問題ではなくて、普通に最後まで派手派手な演出で楽しませてくれますのでご安心を。そもそもクライマックスが何故あの場所であったのか、その意味を考えれば先ほど申したテーマの一つ「老い」問題に対するアンサーなわけで、あの場所でのラストバトルはむしろ必然なんですよね。そして「とりあえずレイ・パーカー・Jr.流しときゃ丸く収まる説」なんか色々あったけど最後はみんなでぇ〜、ゴイゴイ……ゴーストバスターズ!!!ご清聴ありがとうございましたぁー!!!……な締め方はもはや清々しい。今作は特に余韻に浸ることもない___そんな気軽にサクッと楽しめるところは、返ってシリーズ原点復帰と言えるのかもしれません??

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