【原題】Haunted Mansion
【監督】ジャスティン・シミエン
【出演】ラキース・スタンフィールド
ティファニー・ハディッシュ オーウェン・ウィルソンほか
【あらすじ】
ディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」を実写映画化。999人のゴーストが住むという呪われた洋館に暮らすことになった親子と、怪奇現象の解明のためやってきたエキスパートたちが、ゴーストたちと繰り広げる攻防をコミカルに描く。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】
『リヴート版は“随一の再現度”アッセンブル？？』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きましたー
【ホーンデットマンション】〜♫アナゴさんボイスでお送りしておりますー、いやはや未だ映画館で上映してるのにディズニープラスで配信開始……そうそうそーゆーところなのよ“待てばサブスクの日和あり”なのですよぉ！？これじゃ劇場離れも加速しちゃいますよね(チケット代高いし)本作もどうせすぐ自宅で見れるようになると踏んで映画館に行かなったんですけども＿＿＿ディズニーランドで不動の人気を誇るアトラクションの実写映画化企画、2003年にエディ・マーフィがやったヤツは公式から削除されちゃったのかな？もう20年経ってるし単純な老朽化からの“リヴート”なのか、いやでもそれならリヴートじゃなくて前作の続きでもいい気がしますが……てことはネズミー的には前作はあまり期待するほどの評判は得られなかった？？＿＿ちなみに私は20年前に観たので前作の記憶は殆ど残ってないのですがこれだけは覚えてますええ「怖くなかった」と＿＿＿＿。
そりゃユニバーサルデザインのディズニーですんで、たとえ昼夜問わずゴースト出ようがビビらせるには明らかに“強度”が弱いし、キャストも“ちょっと邪魔”くらいにしか思ってなくて、そもそも本家のアトラクションだってお化け屋敷にしては子どもでも楽しめるように“怖さ控えめ”に調整されてるし……なんで今作も“ホラー映画”としては超絶イージーレベルの別にビビったりとかはないんですけど、唯一ビビったとしたらですね、これまでのアトラクション実写版の中でダントツの
「再現度」にビビりました……。
今作は原作アトラクションを「かなり忠実」に再現していることにまず驚かされてしまいましたねー。まさかアトラクション内を移動する椅子まで再現するとは……そこまでする？
マンションの外見は千葉の方とは一見似てなくて全然違うじゃねーかと思いたくなりますが、カリフォルニア、アナハイムのディズニーランドにあるホーンデットマンションの外見を忠実に再現(ちなみに日本の外観はフロリダのマジック・キングダムが元で、本作では“クランプ邸”という別の屋敷として登場します。)内部の美術もアトラクションと寸分違わぬ再現度で、演出も例えば永遠続く長い廊下でロウソクがユラユラ宙に浮いてたり隣の部屋から締め出されて壁が伸びる演出とかゴーストたちの晩餐会(オルガン弾きとかステンドグラスにぶら下がるゴーストの配置まで一緒じゃん！？)する食堂などなど……アトラクション内で流れるテーマ曲がそのまま本作のテーマソングですし、ライド終盤に勝手に我々と同乗してくる3人のゴーストまで出てくるし？ちなみに本作だとゴーストに入ってた番犬連れた男は、確か日本のアトラクションだとゴーストじゃなかったような……でも違いってそれくらいじゃないですか？？(曖昧でスミマセン汗)
勿論前作に登場した水晶ババアこと“マダム・レオタ”(演じるは「ハロウィン」「エブリシング〜」のスクリーム女王ジェイミー・リー・カーティス)が大阪のオバちゃんばりに金をせびるまでは知らなかったけど、ジョーカーや吸血鬼などハロウィンコスプレに定評のあるジャレッド・レトが声とモーションを演じた“ハットボックス・ゴースト”っていうヴィランが登場するのですが、これも日本のアトラクションには登場しないので映画オリジナルキャラかと思ったら、アナハイム版でかつて“数ヶ月”だけ登場していた伝説のゴーストらしく(2015年のアトラクションのリニューアルで復活)こちらもしっかり原作に忠実なんですよね(姿カタチも全く同じ)もうこれディズニーの公式が作ったんじゃないｋ……いやそうだろ
呪われた館に住む999人のゴーストが“1000人目”を探して右往左往する筋書きもアトラクション同様ですが、リヴート版ではそうとは知らずにマンションを入札してしまったトホホなシングルマザーの為に元研究者、聖職者に歴史学者、霊媒師など各エキスパートが“ゴーストアベンジャーズ ”を結成してゴーストバスター！！！するという？？フォースでゴーストが見える体質とかないとか悩めるシングルマザー役を「アソーカ」が当たり役のロザリオ・ドーソン、ゴーストを写真におさめる射影機ならぬ“スペクトルカメラ”を開発した主人公をハリウッド版で何のフリもなく突然「アナタがキラです」と断言しちゃうおバカなLを演じたラキース・スタンフィールド。この人の服装で18世紀とかそこらの話かと思ったら全然違うじゃねえか！！あと地声は声低いのに叫ぶ時だけ「キャー！！！」って女子みたいに甲高い声ですのがもうツボ
ほかニック・フューリーばりに「ヒーローにならないか？」と仲間を募るインチキ聖職者に「ロキ」シーズン2が配信中のオーウェン・ウィルソン、霊媒師に「ガールズ・トリップ」のティファニー・ハディッシュ、そしてゴーストオタの歴史学者に名優ダニー・デヴィート！！てかこの人ゴースト役だと勝手に思ってましたスミマセン汗
何故かチョイ役で大空を飛べウィノナ・ライダーああああー！！が出演してるのは何かのウン、、、、否エンでしょうか？？基本的にはずっとゴーストとキャッキャするだけのコメディでその辺のノリは前作と対して変わらない故に、特段リヴートした理由もあまり見いだせていない感はありますが、ときより“愛する者に先立たれた者の悲しみ”を合間合間に挟んできて、本作のテーマはまさに死者との付き合い方ならぬ「向き合い方」という、誰しもが直面する非常に現実的なもので、意外にも深いものでした。監督はB級ホラーコメディ(？)「バッド・ヘアー」のジャスティン・シミエンということでなんとなく黒人俳優をメインにこしらえた感あります(前作も同じなんだよな…)まぁその辺は全く気になりませんでしたが、最後の最後までアトラクションを意識した再現度に本作を観てから本家のアトラクションが気になりだしちゃうかも！？……そういう意味では、ホラーコメディとしては凡作であったとしても、アトラクションのファンには、これ以上刺さりようのない“関連グッズ”としてお手元に置きたいレベルに価値ある作品になったのではないかと……。