MERCY マーシー AI裁判(2026)
- ラーチャえだまめ

- 6 時間前
- 読了時間: 7分

【原題】Mercy
【監督】ティムール・ベクマンベトフ
【出演】クリス・プラット レベッカ・ファーガソン アナベル・ウォーリスほか
【あらすじ】
凶悪犯罪が増加する近未来。敏腕刑事のレイヴンが目を覚ますと、妻殺しの容疑で自らがマーシー裁判所に拘束されていた。レイヴンは冤罪を主張するが、事件前の記憶は断片的だった。無実を証明するには、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集め、AI裁判官が算出する「有罪率」を規定値まで下げなくてはならない。それがかなわなければ即処刑という状況の中、レイヴンは残された90分で真実にたどり着こうと奔走する。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『“座ってるだけ”なのに“カロリー”消費エグいって何?』
去年空いたら蛇窪神社で初詣しようと待ち続けて気づけば干支が変わっていたラーチャえだまめです。何事もとどまっているだけではダメですね…‥そんなわけで早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました
【MERCY マーシー AI裁判】!?確かに薬物やったけど……ってそのマーシーじゃなかったついにAIが人をジャッジする時代になっちまったか〜!!て別に驚かないのが逆に恐ろしい。ジャッジ・スタローン兄貴に裁かれるだけまだマシ(大体処刑されるし)な気もするそんな新たな21世紀問題のネタにつけ込んだだけの??まーたビッグネーミングスター共演だけにチカラ入れ過ぎて内容はB級止まり、どっかで観たことあるようなSF映画っぽいなーとか思うわけですよ?これまでもあったじゃないですか「パッ◯ンジ◯ーズ」とか「カ◯ス・ウォー◯ング」……その中にも出ていたみんな大好きクリス・プラットとレベッカ・ファーガソン……いや確かにキャストは豪華ですよ?でも天下のクリプラはなんかずっと電気椅子みたいなのに座りっぱなしだし!?レベッカ・ファーガソンだって“AI役”て……ポスターも詐欺っぽいし地味そうな臭いが……(汗)こんなのサブスクでいいやースルーしちゃえーって、て監督ティ、ティムール・ベクマンベトフぅぅぅープッシャアア!!!??(失禁する音)

ロシア映画史に革命をもたらした「ナイト・ウォッチ」シリーズ(と言っても2作しかないけど)“観覧車大車輪”に“ビルから垂直落下ドライブ”とちょっと何言ってるかわからない映像界の巨匠の新作だってぇ!?ハリウッドに進出後も「弾丸を曲げろ」が当時流行ったアンジェリーナ・ジョリジョリーナと原宿でマカヴォイの「ウォンテッド」、リンカーン大統領が斧振って吸血鬼狩りするとか意味不明すぎる「リンカーン/秘密の書」などなど……2016年のリメイク版「ベン・ハー」(日本劇場未公開)を最後に劇場作品から退いていたベクマンベトフですが、今回なんと10年ぶりに?それも彼の主戦場とも言えるSF映画の新作を2026年に劇場で拝めるとは思ってもみませんでしたね〜!!
…というわけで過度は期待はせずに(おいおい)劇場で観させていただいたのですが、主演2人をほぼ“ずっと動かさず”によくここまで「ハイカロリー」な映画に仕上げましたね〜!!とベクマンベトフ監督お得意の「映像力」にこれまた唸ってしまいました!?
「AI裁判」と呼ばれる文字通りAIが罪人を裁くシステムが導入された近未来のアメリカ。警察官のクリプラ演じる“レイヴン”は目が覚めると誰もいない空間にただひとり機械仕掛けの椅子に縛られて自分が「マーシー裁判所」で拘束されていることに気づく。目の前の映像からレベッカ・ファーガソン演じるAI裁判官の“マドックス”が現れ、今から90分以内に自らの罪の潔白を証明しないとその場で“即処刑”されると告げられる。何がなんだか全く身に覚えもないとレイヴンはマドックスに叫ぶがマドックスは彼に犯した罪を説明する。彼が犯した罪、それは彼の妻の“殺人容疑”だった___。
身の潔白が証明できなきゃ90分で即処刑、裁判というよりほぼデスゲームじゃねえか…!?上半身から上しか映らないしずっと座りっぱなしのクリプラと画面から出てこれないファーガソン……とっても「静」描写しかない画的には非常に地味な話かと思うじゃん?ところがどっこいAIの性能が良すぎてバンバンスワイプして流したらシュンッ!!と無駄に効果音まで入る映像、彼らの指示で「外」の警察たちはバッタバタに追いかけっこや爆破に巻き込まれクライマックスの暴走トラックといい、見た目に反してとっても「動」的でとってもハイカロリーな映画だったんですねー。ちょっと前にやった「サーチ」って映画あったじゃん?行方不明の娘を父親が娘のPC使って探すやつ。あれにもっと動きをつけたみたいな……と思ったらあの映画のプロデューサーがベクマンベトフだったわ(汗)

でもってクリプラがなかなかにしてクズ野郎を演じているのが面白いんですよね。警察官として多数の罪人をAI裁判所にブチ込んできた輝かしい経歴のウラで私生活では極度のアル中ですぐカッとなって手を出し時に「マグリナント」のアナベル・ウォーリス演じる妻にも暴力を振るう… …さ、最低じゃねえか!?スターロードで動物(恐竜)愛好家で水道屋で(それ関係ない) 面白くてイケメンでいい人イメージのクリプラがなかなか酷い役というのも似合わない……けど序盤の彼のイメージは完全に「クロ」で、どう考えてもお前妻◯しただろ…って犯人に見えすぎるくらい悪い顔してんのが上手いなーと。身動き取れなくて上半身しか映らないから顔芸が光るというか、クロにもシロにも見えて視聴者を欺き、アクションも動けないから「顔で迫力をつけている」のも良かったですねー。
そして裁判官のレベッカ・ファーガソンもこれまで色んな役を演じてきました、クールな役も多いですが今回はクールさとAIとしての「無」の部分を演じているというか?ただファーガソン演じるAIのマドックスはレイヴンとの対話で少しずつ思考力や対応に「変化」が生まれる役でもあって、難しいですよねー。人間じゃないAIがちょっと感情芽生えちゃった?くらいの絶妙な演技力の緩急のつけ方をしていて、流石でしたねー。
「サーチ」でも見せた「人間の2面性」が今作でもテーマになっているんですが勘のいい方なら「真犯人」の予測がついてしまうくらいには大味かと。ただ個人的怨みかと思われた殺人事件がコトの真相が判明していくにつれどんどんバカでかい事件に発展していく様はアクション映画らしさ全開で、クライマックスで最後の足掻きとばかりに怒涛の二転三転劇よ。ベクマンベトフって映像作家のイメージが強くて今回アクションより推理サスペンスをメインにして彼の良さが活かされているのかと若干気になっていたんですが、そう言えば「ウォンテッド」でも後半思いっきりどんでん返ししてたし?サスペンスとも相性が良かった監督で不慣れ感は感じませんでした!!

はじめクリプラがAI役をホントのAIにやらせたら?なんて制作陣に提案して大批判を食らったらしい。ハリウッドでAI使用はご法度な風潮ですが、映画のみならずAIネタをただタイムリーなネタだからと飛びついたわけではなくて「AIが裁判官になる」話自体は非常にリアリティがあって、感情に左右されず合理的かつ的確にジャッジできる点で裁判で重宝されるのでは?本当に近い将来そうなるんじゃないかと思わせられる怖さというか説得力を感じました。またドローンを使った捜査だって今アメリカとかで導入されてんじゃん??そこから派生した警察用“ドローン型バイク”も開発段階で…‥てちょっと前にニュースで観たことあるぞ!?安っぽいポスターデザインに似合わず突拍子もないファンタジーに振らずにリアルの延長に存在するかのような世界観にガジェットデザイン、“それなりに楽しめる”から“予想以上に楽しめた”そんな感想を持ったSF作品でした。今こうした原作ものやシリーズではない新規オリジナルSFを劇場で拝むことすら厳しい時代ですからね!!貴重な作品として応援していきたいですね〜!!
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