ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング(2025)
- ラーチャえだまめ
- 20 時間前
- 読了時間: 7分

【原題】Mission: Impossible - The Final Reckoning
【監督】クリストファー・マッカリー
【出演】トム・クルーズ ヘイリー・アトウェル サイモン・ペッグほか
【あらすじ】
前作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング」とあわせて2部作として製作され、「デッドレコニング」から続く物語が展開。前作のラストで世界の命運を握る鍵を手にしたイーサン・ハントと、その鍵によって導かれていくイーサンの運命が描かれる。
【感想(ネタバレなし)】

『でラビットフットって?』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました
【ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング】!!!“先行上映”って何?いやだって一部劇場じゃなくて普通に“全国公開”してんだよ??これは馬鹿正直に23日公開に合わせて有給申請出した人涙目案件……と先行公開は日本だけらしい!?そんな世界より一足早く東京都庁に何故か降臨した日本でも大人気の「M:I」シリーズ第8弾にして“最終章”らしい??今や“演技派”俳優は数しれずしかしヒロミGO的な「この人が出てるなら劇場に行こう」となるような“絶対的なスター性”を持ち未だ現役バリバリの殿堂入り選手、といえば現世で彼しかいないのかもしれないトム・クルーズが座長を務めるその前作「デッド・レコリング」は、もはや地球上の誰もがインポッシブルなミッションを彼に与えても全部ポッシブルで返され敵わない!!ならばとついに“トム・クルーズVSデジタル”という前代未聞の闘いへと突入!?人間ではなく人工知能と競わせるという斜め上すぎるトンデモ展開だったわけですが、そのPART2がいつの間にか副題を“ファイナル・レコニング(最後の試練)”に変更してまで強調した、トム演じるイーサン・ハントに訪れる最後の試練とは__!?ということで先日先行上映に行ってきたわけなんですが

シリーズ最終章で最大のミッション……となりゃもう話は第三次大戦阻止レベルの規模じゃないと盛り上がりません!?そして冒頭から「それを止められるのはイーサンただ一人」だと……合衆国大統領直々に“5秒後に消えるメッセージ”を受け取るイーサン。人類代表イーサン、いやトム・クルーズの過酷な闘いがまたしても始まってしま……と早くも“シリーズ最大の試練”が!?これはちょっとビックリしましたねー。そんな開始早々“ファン泣かせ”な衝撃の展開……にもかかわらず劇場行く前に入ったお店で調子乗ってビールをガバガバ飲んだあとに気づく本作はシリーズ最長169分という長尺なのをすっかり忘れ周りがシーンと静まる中、個人的な話で大変申し訳ないもうそれどころじゃなかった。私の中で

最後の試練vsトイレの試練
が静かに始まってしまったんですよねー(何の話だよ)
長寿シリーズになればなるほど「実は過去作の◯◯が◯◯でした」の後付け設定。個人的に元から計画的に伏線を仕込んでいたならまだしも、ご都合主義的なこのやり口はあまりいい気はしない。前作でもこんなの誰が覚えてんねんレベルの1作目に登場したキトリッジ監査官の30年ぶりの復活、という斜め上すぎるファンサで話題を呼びましたが、今作でもそれは顕著に感じてしまったものの、今作はまるで「お別れ会」の如くイーサン・ハントのこれまでの軌跡を!?「おさらい」映像までご丁寧に用意して我々観客と共に辿っていこうじゃないの、という感じで嫌いじゃない。しかもその中でこれまでシリーズのキーマンやらキーアイテムが「実は全て繋がっていた!!」というトンデモ新解釈をやってのけてしまうという!?まあーファンサとして堪らない人には堪らないと思います。で前からずーっと気になってるんだけどいい加減「ラビットフットって?」

今や気づけば昔あったPlayStation2のゲーム版より「人間離れしたアクション」を軽々とやってのけるトム。前作の命綱なしで崖からダイーブのクレイジーアクションから今作では「史上稀にない水中シーン」と「アナログ飛行機で宙ぶらりん」というまたしても意味不明なまでにクレイジーなスタントに挑戦しております。いや凄いよそりゃ。もう見ながら「あーあ、やっちゃってるよもう」お口アングリラが止まらなかった、でも前作からなんとなく感じている方もいるのではなかろうか「メイキング映像見ないともはや凄さがわからん」メイキングを見ないと「ホンモノかCGか」の違いがわからん。それってもはや本末転倒のような……。
アクション映画としてこれ以上ない頂きに達した反面、私は返って逆詐欺に遭わないかと、つまり「実写かと思ったらCGでした」のゲンナリさ??これは同じトムの「トップガン・マーベリック」でも言えることだが散々「実写」を売り文句にしていても実際はVFXだって沢山使っていることを知り騙されたと無駄にゲンナリする現象を引き起こさないか、という危惧はあるかもしれません!?ただし“アナタが思っている以上に「本当にやった話」”であるとここで断言いたします……クワバラクワバラ
シリーズ3作目くらいまであった裏切りと捻りの効いたシナリオ(…。byジョン・ウー)から、いつしか「トムクルーズ大サーカス」映画になっていった所は長年のファンには賛否両論あるかもしれません。しかしこれは傑作ミステリーと名高い「ユージュアル・サスペクス」の脚本家として知られシリーズ初参戦の「ローグ・ネイちょん」以降のシリーズでも監督のほか脚本も担当しているクリストファー・マッカリー監督をもってしても!?シリーズを追うごとにトムのスタントの心配ばかりに気を取られて?肝心のストーリーがおざなりになるのは仕方ないのかもしれない!?自ら製作も牽引するトムはあくまで俺はホンモノのスパイ映画をやりたいんじゃない「ホンモノのスタント映画」をやりたいだッ!!と意気込んでいるとかいないとか……もはや今シリーズは久保帯人先生流の「こういうアクションを撮りたい」が明らかにまず先行して物語が作られているのかな〜、と思うような箇所も。ちなみにマッカリー監督いわく「このシリーズはトムが走らないと始まらないからとりあえず走る」んだそう……

相変わらずのガブリエルの小物感は後編でも変わることなくやっぱりイーサンの宿敵にしてはあまりにキャラが弱い(そこは名優ダスティン・ホフマンとか相手なら兄弟対決で盛り上が……て映画が違うって?)やっぱり前作から感じていたAIという「実在しない敵相手はどうも盛り上がりに欠けるシナリオ」それをトムの人間離れしたスタントでカバー出来ているか否か。ポイントはここだと思うんですよね。そういう意味でもこれは「劇場で見なければ真価を発揮しない」映画なのです!!そしてアナタのその目で確かめて欲しい!?
それに現在62歳のトム。もうすぐシニア世代ですよ?シニアの最大の「敵」はなんですかって話ですよ皆さんそうですよねセイ「デジタル」!!そう、だから彼はデジタル代表のAIにこんなにも躍起になって闘いを挑むのではないか!?そしてデジタルは映画界にも映像革命を起こしてきました。実際には出来ないだろうアクションを、いかにも実演しているかのように見せてきました。そこにイカサマなしの「実演」でもって我々に「ホンモノ」の素晴らしさを伝え「ホンモノ」でしか味わえない「感動」を見せようとする!?映画界はデジタルに負けてはならない、そんな世界の危機ならぬシネマ界の危機からも彼は救おうとしているのではないか。そう考えばデジタルこそが好敵手、なのかもしれません…!!

イーサンの話ばかりしてしまいました(汗)「チーム・イーサン」の面々だって負けていません。てかヘンリー・アトウェル演じるグレースってただのコソ泥ですよね??それが今作ではイーサンの元嫁や恋人のイルサに代わり3代目勝利の女神に選ばれるばかりかビビアンスーも悶絶の「タイミング」女神も牽引するという!?前作で敵役だったポム・クレメンティエフ演じるフランスの殺し屋パリスが序盤であっさりイーサンファミリーに仲間入りするのですが、今まで「殺し」しかしたことなかった彼女がある人物を「救う」ためにワチャワチャするのが可愛くて前作のサイボーグみたいな役からちょっとだけ人間味を出すのがまたいいんですよ!ほか数合わせで一人増やされたようなヤツもいますが「ゴースト・プロトコル」から見直されたトム一人が無双するんじゃなくて「ワン・チーム」ここもちゃんと最後まで描いてくれたのも良かった。
…ちなみにさっきからずっとシリーズ最終章と言っていてなんですが、バリバリ「次回作」も検討中だそうで!?ハリソン・フォードが70後半まで「インディアナ」をやれたんだからと少なくとも70代後半まではイーサンを演じるかも!?現在ダグ・リーマン監督とスペースX社とタッグを組んだ新作で「宇宙で映画を撮る」準備も進行中らしい!?
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