ナイトボーン 夜哭(2026)
- 19 時間前
- 読了時間: 5分

【原題】Yön lapsi
【監督】ハンナ・ベルイホルム
【出演】セイディ・ハーラ ルパート・グリント パメラ・トラほか
【あらすじ】
理想の子育てを夢見る新婚夫婦サーガとジョンは、サーガの故郷である自然豊かな田舎町に移り住む。北欧神話の気配が息づく神秘的な森に囲まれた古い屋敷で暮らしはじめた2人は、やがて待望の子どもを授かる。愛する夫と我が子との幸せな未来を信じて疑わないサーガだったが、生まれてきた赤ん坊にどこか違和感を抱く。不可解な怪異に次々と見舞われるなか、サーガの不安は次第に恐怖へと姿を変え、やがて狂気にのみ込まれていく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『結論:“ネイチャー子作り”は禁物。』
どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させていただきました。
【ナイトボーン 夜哭】!!!日本版ポスターのなまはげより恐ろしいおっかさんの顔が強烈すぎる、たまごっち育てたらエラいバケモノが爆誕しちゃった少女の成長過程の心の闇を描いた「ハッチング」で注目されたフィンランドのハンナ・ベルイホルム監督の長編2作目は「産後鬱」をテーマにした?結婚してかつての実家を魔改造したマイホームで“新しい命”まで授かりまさに幸せの絶頂にいる“ハズだった”夫婦、「産まれた赤ん坊がバケモノでした」ボディーホラーをこれまた北欧風に冷酷無慈悲に描いたフィンランド産マタニティホラーがついに公開。

似たような映画で言えば68年の「ローズマリーの赤ちゃん」ならびに74年の「悪魔の赤ちゃん」などを連想するが、「悪魔の赤ちゃん」がバケモノ化した赤ちゃんを薬害・公害の結果として、社会的テーマを全面に押し出した作品であるのに対し、本作はそこまで環境汚染、いやむしろ自然環境“が”赤ちゃんを変えるという?社会的テーマより赤ちゃん爆誕という環境の「変化」について行けなくなるばかりか、次第にその環境に飲み込まれていく母親を描いている。次第に母親も赤ちゃんに触発され「バケモノになる」のがまさにそうで、互いに影響し合う関係性なのがよくわかる。
新妻“サーガ”演じるセイディ・ハーラの“顔演技”しかり、情緒不安定でもう出産後はずっとグッタリ……精神的にも追い詰められていく様がリアルでした。産まれたばかりの“愛しいハズ”の我が子を「愛せない」ことに違和感と苛立ちと、でも本当にウチの我が子は“なにかが違う”のだと、どこか喉の突っかかりがとれないまま“普通”に育てようとするのですが……。そんな母親サーガのシーンははかなり誇張した……と思っていたけれど、ああなるほど、ウチの母親も昔こんな顔で威嚇してたなー。私が幼少期だった頃はよく喧嘩したら当時の母親の口癖は「アナタは病院で取り間違えられた。アナタは私の子じゃない」でしたからね??(いやマジで)近所にあった障害者福祉施設に入れてやるって何度も脅されたこともあったし。(そんなこともあれ今は仲いいです)子育ては幸せなものなの?幸せと「感じなければいけないの?」とか、周りに「幸せじゃない」と言ってはいけない空気は万国共通。サーガの周りの大人たちがこぞって「子育てって大変だけど、でもとっても幸せなこと」を“強要”してくる一方、唯一自分を産んでくれたサーガの母親だけは「アンタはバケモノだったわよ」と現実を突きつけてくる、カァー!!
でそのサーガの旦那はホグワーツ出身ルパート・グリント……もうすっかり見る影もなく。否、見る影もないのはむしろ大正解か。いやフィンランド人の妻と結婚してフィンランドに暮らすようになるイギリス人の旦那を演じているのですが、いや溶け込み過ぎているというか、この顔はむしろ北欧向きなのでは!?(北欧向きってなんやねん)フィンランドの大自然に囲まれた我が家で妻子と幸せに暮らしゆくゆくは大家族を……なんて夢物語を語りながら比較的サーガには協力的だし家事もやってくれる“イイ旦那”をやってはいる。ただやたら母乳を強要するなど若干子育てにアナログ思考な所があって、「表面上の優しさ」止まりだったかも……いやでもお父さんだって子育てはじめてなんだからわかりませんよね?全くやらない人に比べれば協力の姿勢を見せる彼の行動には一定の理解は得られるのでは。

バケモノ“みたい”……じゃなくて完全に自他ともに「バケモノ」認定しちゃいましたか。いや産後鬱の母親には“そう視えていた”テイなのかと思ったら、誰の前でも普通に人肉喰うわ「エダエダの実」の能力者だったんすね……(汗)鳴き声がもう、うっぜええええええ!!!とワザとそう感じさせるような!?ちょっと普通の赤ちゃんとは違う絶妙に「可愛くない」鳴き声。でも自分の子どもならそれでも可愛い……いやサーガ本人が「こいつバケモノや…」って言っちゃってるんですもん!?バケモノの造形は主に特撮と子役で分けられ、「ジュラシックワールド」などハリウッドの大作映画のSFXを担当したイギリスの製作スタジオが本物の赤ちゃんでは表現できない不気味な動きや質感など“異質”さをアニマトロニクスで再現。前作「ハッチング」では意外にも「あれ、ちゃんと見せるんだ」と拍子抜けしたバケモノでしたが、今作のバケモノ=赤ちゃんの顔はなかなか映らない。「サンダーボルツ」のセントリーばりに暗闇や影で真っ黒に塗りつぶされたような、我々視聴者が、各々が思い浮かぶ「顔」になる仕様なのは正解(そのまま最後まで見せなければ良かったのに…)
サーガが「もっと可愛い子を産みたかった」と本音がこぼれるのも無理ないんですけど

産まれる子どもは選べませんからねー
たとえブサイクで産まれても、病気や障害を持って産まれても、母親“なら”(無論父親も)変わらぬ愛を注ぎなさい、とは簡単には言いますが、さあどうでしょうか。五体満足で産まれしかも父親似のイケメンときた(あるいは母親似の可愛い顔)それって「たまたま運が良かっただけ」ですよね?どんな子どもが産まれるかなんてわからない。DNAガチャですよガチャ。たとえ他の子と比べて“普通じゃない”子が産まれても、それでもきちんと育てあげると(産まれる前から)誓えますかって話だと思うんですよ(そんな自信ないので私は子どもを作りません)親御さんは頑張ってるなーとは思いますが、思い描く幸せな家庭ってのは所詮は結果論ですから。誰もが、みんながみんな、幸せじゃないんだよな〜。そうこの家庭のように……。少なくとも森の中で子作りしたのは失敗でしたね!




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