血戦 ブラッドライン(2024)
- ラーチャえだまめ
- 5月1日
- 読了時間: 4分

【原題】(Pri)sons
【監督】イサ・ユシラ
【出演】イルッカ・コイブラ ベーラ・W・ビロ ガレス・ローレンスほか
【あらすじ】
郊外にたたずむ会員制のクラブ。そこはリンド3兄弟が仕切る裏社会の拠点で、地上フロアでは悦びを提供し、地下では顧客からの依頼に応じて監禁や拷問が行われていた。刑務所から出所した男カイヴォラはクラブに雇われ、荒くれ者の犯罪者たちとともに番人として働きはじめる。ある日、武装した傭兵軍団がクラブを襲撃し、殺戮を開始する。カイヴォラたちも応戦し激しい攻防が繰り広げられるなか、リンド3兄弟と襲撃者の恐ろしい因縁が明らかになる。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

「主役ソッチなのぉ〜(泣)」
どーもどーも風邪をこじらせて現在ベッドに横になりながら「18禁版マッド・ハイジ」を見て療養中のラーチャえだまめです。本日はそんな“鉄分”多めなコチラの映画を拝見させていただきました
【血戦 ブラッドライン】!!!!雪積もる北の大地を真っ赤に染める!?“北欧フィンランド”発の“18禁ヴァイオレンス”の謳い文句にまんまと乗せられて見たコチラ。フィンランド産ヴァイオレンス、と言えば先日続編が決まった無口で無敵のまさかり爺さんフルスロットル映画「SISU」が脳裏に浮かんだ方もいるでしょう。本作はそれをも凌ぐ?本国では「フィンランド史上、最もグロい」と評された超絶弩級の過激アクションが展開されてしまうというまさに“血戦”!?全国のグロ愛好家の皆さまは当然チェック済みかとは存じますがフィンランド映画産業はこれから暴力系で行くつもりなのか……

物語はなんでもありな「クラブ」を運営するスジモンブラザーズ率いる“北欧ヤクーザ”vs“謎の武装集団”の仁義なき闘いにシフト初日で巻き込まれたジョン・マクレーン的不運な男のトホホ視点のお話……とは言ってみたもののまずこの男(=主人公)が“そんなに強くない”長い刑期を終えムショで一言も口を割らなかった、なんてヤツだおめぇ……なんて強者感漂わせてただ単に“無口だっただけ”なんじゃねえの!?おっさんにタックルされてアタマぶつけてずっと脳しんとう……てかこの男以外“オジ率”が高い!?(オジ癖には刺さる)男が雇われたのはフィンランドのアングラで暗躍する罪人ちちによる闇の組織。彼らは郊外に会員制の「クラブ」を所有していて、そこのガードマンとして雇われるわけです。そのクラブは客たちに酒やら女やら振る舞うパラダイスとしての一面と、客の依頼で捕らえた人間を地下の牢獄で監禁・拷問するという2つの面を持っていた……。
そんな非人道的な行為をクラブが平然としていたことにショックを受ける暇なくクラブに武装した集団が現れ突如なりふり構わず客たちを惨殺し始めるのだった…!!
今作最大のウリ「人体破壊」は謳い文句に恥じることなしの相当気合いが入っていて素晴らしかったですねー。銃撃戦よりナイフやボクサーグローブ

あと「彫刻粘土」
などを使った接近戦で血吹雪ぶっしゃアアアアアアア!!いやそうはならんやろなアリエネぇー描写もあって爆笑必須なのですがそれでキルされるヤツもいれば、逆に何度刺されてもなかなか死なないタフガイもいてですね、丈夫なんだかヤワなのかわからんNHKもビックリの人体の不思議〜。
外から続々やってくる武装集団。中規模なクラブ内での籠城戦……一見簡単そうなプロットだが、そこに主人公の男はこれまた「全く関係ない」経営者のスジモンブラザーズの秘密やら武装集団との知られざる因縁などが明かされるという?中盤以降はそんな濃ゆい人間ドラマも展開される……とここでもうおわかりいただけただろうか「ブレラン2049」のライアン・ゴズリングよろしく“男って必要?”

反面テンポがどんどん失速していくのがちょっと残念でしたね。特に最終局面でもそれが顕著でマジで「いい加減成仏してクレメンス…」と代弁しちゃったわい。。。人物描写も意外と複雑で正直後半のストーリーはほぼわからず(汗)この手のサイコゴアをウリにするならむしろストーリーはグッとシンプルにした方が……複雑なストーリーとは相性が悪く感じちゃいましたねぇ。まさに「骨折り損」とまでは言いませんが100分の映画としても先述した中盤からの中怠みにより体感時間は長く観ていてちょっと疲れました。ただ大きなスクリーンで人体が破裂する様はその画一つ見てもインパクト大ですし「抜かりないグロ」これを拝みたい層にはオヌヌメできる作品かと…!!なんでも新宿武蔵野館では上映延長されるらしく駆け込むなら今です!?
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