HELP 復讐島(2026)
- 6 時間前
- 読了時間: 6分

【原題】Send Help
【監督】サム・ライミ
【出演】レイチェル・マクアダムス ディラン・オブライエン エディル・イスマイルほか
【あらすじ】
会社員のリンダは、日々パワハラを繰り返す上司ブラッドリーのもとで、息の詰まるような毎日を送っていた。ある日、出張に行くリンダたちを乗せた飛行機が墜落し、目を覚ますと見渡す限りの孤島にいた。生き残ったのは、ブラッドリーとリンダの2人だけ。怪我で身動きの取れないブラッドリーに対し、リンダは持ち前のサバイバルスキルを発揮して状況の立て直しを図り、次第に2人の力関係は逆転していく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『こんな美人でザバイバルに長けたお局さんいない説』
どーもどーも冷凍室のドアを開けると反動で上の冷蔵室のドアが勝手に開きます助けてくれえええええ!!!ラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラを拝見させて頂きました
【HELP 復讐島】!!!劇場で見そびれて先日ネズミープラスで拝聴したのですが、これずっと前の映画かと思ったら今年やったヤツじゃん……と、いうことで一応新作枠でご紹介です。ク〇上司と部下の「キャスト・アウェイ」ですか??これが先輩芸人と後輩芸人なら水曜日のダウンタウンみたいな企画っぽく見えるのだが監督はみんな大好き死霊の帝王サム・ライミ。ただ今回はオカルトではありません。人間のエゴとエゴが無人島で取り残されたら?“サバイバル・サスペンス”。自身の出世作でもある「メイズランナー」の撮影中の大事故で一時は俳優生命まで危ぶまれたディラン・オブライエン。その事故がなかったらもっと色んな作品に出てもっと売れてたんじゃないかなーとか、その後の彼の遅れを取り戻すかのように新作で顔を見る度に勝手に応援したくなる、そんな個人的に好きな俳優のひとりが今回「鼻で嘲笑う鼻ク〇若手パワハラ社長」というゴ〇みたいなイヤミ役という新境地を開いたということで!?

「メイズランナー」シリーズの希望へ突っ走る青年役から「ラブ&モンスター」の恋に突っ走る青年と、とにかく走り出したら止まらない“好青年”イメージから最近は「キャドー湖の失踪」で見せた暗い影を抱える役まで、しかしながらこれまで善人イメージがあった彼のまた新しい顔というか、これまでにない生意気な若社長“ブラッドリー”役が板についていて。「フフッ(コイツバ〇やろ笑)」って絶対思ってるとか思えない(やられたらク◯腹立つだろう)小馬鹿にしたような鼻で笑う仕草とか「あははははははは」って馬鹿にしたような高笑い声がもうサイコーなのです。
対する「恋とニュースのつくり方」のラブコメから「アバウト・タイム」「きみに読む物語」とロマンスの定番レイチェル・マクアダムスが、これまた中年シングルの口元にツナつけながらくっちゃべる会社の“リンダ”こと「お局さん」という衝撃的な役。まぁ柔軟剤が必要なのは洗濯とハリウッド業界って言いますから?(誰が上手くないこと言えよと)あのヒュー・グラント様も強烈な“異端者”役でホラー界に殴り込みしたわけですし??「ドクター・ストレンジ」でMCU参戦した時もビックリでしたが、てかその「マウス・オブ・マッドネス」でサム・ライミに引き抜かれたのか?今回中年ババア……地味でダサくてダサくてダサすぎる中年オバサン……を全力でやる、振り切った演技。しかも超超暴力的な、ハッスルアゲアゲヒャッハーあああああ!!!に発狂する彼女の新しい顔。キャリアの殻をひとつ剥いたような、すごい演技でしたね。でも時よりマクアダムスの“素の美しさ”が見え隠れする、結果「変わり者で近寄りづらいがメガネ取ると美魔女」という隠しきれないキラキラが若干目立っちゃってましたが……。

はじめは2人共いがみ合うが、なんか徐々にちょっとずつ心を通わせて……社長〜もう心入れ替えちゃいましょうよ〜。なんだかんだあってでも最後は2人仲良くサバイバルから生き延びて夕日をバックに救助船が来てEND……あこれ妄想ね?サム・ライミですよ?そんな「人間っていいな」で締めるわけないじゃないですかー!?そこから逆に2人の関係性が「悪化」して最終的に殺意むき出しの「サバイバルホラー」になるからもう誰も止められない(つーか2人しかいないだろ)
全身血みどろで目ん玉えぐられるマクアダムスにアソコをチョン◯られそうになるオブライエン、何故か突然夢に「死霊」が出るわ昭和を血のりとゴアと悪霊でブイブイいわしていた頃の腕前は全く衰えていなくて(そりゃ「ドクター・ストレンジ」をあんなB級ホラーに仕上げちゃうくらいまだ力あんだもんな…)そこも嬉しかった。仕舞いには自分の娘を出すわ音楽はやっぱりダニー・エルフマンだったりもうやりたい放題です。

そして二転三転する「形勢逆転劇」。2人の主導権の掴み合い。一見脚の怪我で未動きとれないブラッドリーvs既にTV番組に触発され「趣味でサバイバルを極め済み」のリンダ、と圧倒的にリンダ優勢?いや最底辺部下に舐められてたまるか!「女」に舐められてたまるか!とリンダを「絶対に蹴落としたい」と目論むブラッドリーが、「男」を武器にリンダに逆転する機会を伺っていたり、ブラッドリー?リンダ?一体全体「どちらが一枚上手なのか」これが見ていて予想できないし最後の最後まで楽しませてくれるのも流石サム・ライミ。かと思えばクライマックスでなんじゃそりゃ〜!?…これにはシャマランもニッコリ。

いや、やっぱ皆さん「リンダ側」ですよね??
リンダが「スパイダーマン」のどこか憎めないヴィラン感あるんだよなー。世間から距離を置かれ蔑まれ「選ばれなかった側」の人間を描くのが本当に上手いというか、「ダークマン」にも通じるダークヒーロー……からハメ外した「ヴィラン」にはなっちゃうのですが(汗)序盤の墜落する飛行機内で外に飛ばされそうになる副社長にリンダが咄嗟に手を差し伸べるも、副社長から首を掴まれ「席を譲れ」と恐喝され咄嗟に床に落ちたフォークをとり副社長の腕にぶっ刺して見事吹き飛ばす……ここに彼女の「初めから備わった強さ」が露見していて、凄い好きなシーンなんですよね。彼女は「咄嗟に人を助けようとする人間」、だから根っからの悪人ではない。ただその「善意」につけ込み、彼女の「善意」を蔑ろにし、彼女の「善意」を利用しようとする人間に対して「容赦なく制裁する」ここまでやるか?そこが意見が別れる所かもしれません。でも私は完全にこの物語は彼女を「味方」としていると思います。
後半に行くにつれ歯止めが効かなくなって闇落ち「は」しちゃうけど、それも人間の性というか「彼女」ではなく「人間」の悪い所よな〜、決して彼女だけを悪者にはしていない。むしろその逆で、映画だから「これくらいやってスカッとしちゃおうぜ」とサム・ライミの愛のある悪あがき、のようにも見えました。「人の“善意”に乗っかるヤツは総じてク〇説」を見事に体現していると言いますか、ラストも「ま、別にいいんじゃない」と思えてしまうような、軽いから罪悪感なく見れてしまう悪魔的魅了もある。無人島から見た広大な海の広さに比べれば、ク〇上司の仕切る会社の世界なんぞ小さい小さい…….。




コメント