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ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス後編(2022)


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【原題】Doctor Strange in the Multiverse of Madness

【監督】サム・ライミ

【出演】ベネディクト・カンバーバッチ エリザベス・オルセン キウェテル・イジョフォーほか

【あらすじ】

マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチに助けを求めるストレンジ。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。その脅威の存在は、ドクター・ストレンジと全く同じ姿をした、もう一人の自分だった。(映画.COMより)




【感想(ネタバレ)】








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“秘密結社”「イルミナティ」ついに参上!?





イルミナティ……聞いたことがあるのは「信じるか信じないかはアナタ次第…」の某番組くらいか?しかしコミックでは世界を裏で牛耳る……と言うより“各世界線を裏で守るヒーローたちの秘密結社”つまりはアベンジャーズ的な存在として登場します。そのメンバーが今作でついにお披露目され私の座席後ろにいた外国籍の方“のみ”が「オオ……シェットォ……!!」と声を漏らしておりました。公開前から登場が示唆されており撮影現場のリーク写真やイメージボードなどがSNSに拡散され私もSNSで偶然目に入ってしまった一人です……その中で予想が当たったもの、そうではないものがありましたねー。ウェテル・イジョフォー演じる前作ラストでストレンジ達を裏切ったバロンがまずイルミナティのメンバーとして君臨??この世界のバロンは亡きストレンジと仲が良かった模様……いや結局なんやかんや腹立ってたわけだけども。



キャプテン・カーター。こちらは最も有力視されていたウワサでした。なんせ公式ポスターで割れたガラス破片にキャプテンの盾が写っている=キャプテンは確定、しかしスティーブの方はもう「エンドゲーム」で引退したから出ることはない+同じく以前から「ワットイフ…?」がマルチバースで実写化されるのでは??のウワサと重なりペギーがスティーブに代わり血相を打って爆誕したキャプテン・カーターが登場するのでは??となっていたんです。いやしかし「ファーストアベンジャー」からペギーを演じたヘイリー・アトウェルがちゃんと演じてくれていたのは、わかっていてもちょっと感激でしたね〜!!続いてキャプテン・マーベル。これも予告でハッキリと登場していたのでブリー・ラーソンではない誰かがキャプテンマーベルを演じることは知っていました。で中身は「キャプテン・マーベル」でキャロルの親友マリア・ランボーを演じたラシャーナ・リンチ。つまりはマリア・ランボーがマーベルってことですね。こちらは原作でマリアが“2代目キャプテンマーベル”として活躍しているので妥当っちゃあ妥当。



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そして原作のイルミナティの“創設メンバー”として真っ先に名が挙がると言っても過言ではない、かつて20世紀フォックスが実写映画化した「ファンタスティック・フォー」でもおなじみゴムゴムの遺伝子の持ち主ミスター・ファンタスティック!!!いやーこれもウワサ通りでしたね〜。しかも演じるのはまさかマギカのジョン・クラシンスキー!?これまた超絶ビッグネームすぎる!!これは「ノー・ウェイ〜」のジョン・ワッツ監督が実現するはずだったMUC版「ファンタスティック・フォー」へのサプライズ出演かー!?…なんて思っちゃったのですが。でもアレですよね〜。これは「マルチバース」。喜ぶのはまだ早いわけです。ジョン・クラシンスキーがまた次回作でミスター・ファンタスティックを演じるかどうは全くもって「未定」……つまり「後先考えずにただ出たいから出た」レベルでも通用しちゃうってことですからね!?



お次の方もまた……いやぁー本当にMUCはキャストを大事にする会社なんですねー「インヒューマンズ」のブラック・ボルト…だと!?これはちょっと意外でした。マーベルスタジオ製作ではないかつてマーベル・テレビジョンとABCが製作した「インヒューマンズ(2017)」という打ち切りドラマに登場した“声”を武器にして戦うヒーロー、ブラックボルト(キャラ説明は長くなるので今回省略!)演じたアンソン・マウントという俳優さんが、今作でまたしても再演していた…!?いやーマスク姿で唯一誰が演じているのかわからなかったのですがそーゆーことだったのですね。「ノー・ウェイ〜」でかつてデアデビルを演じたチャーリー・コックスがカメオ出演したのと同様、今回またしても“ドラマキャストの再演”という映画界のマルチバースまで実現してしまうという……もうこうなったらホントになんでもアリーナだよ!!



そして同じく20世紀フォックスが産んだ大人気シリーズ、今となっては間違いなく“もう一つの世界線”経由で充分通用出来てしまう(いやホンマ便利な言葉やで〜)「XMEN」シリーズから














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いやアンタ引退宣言しちゃじゃぁ〜ん!!!!





「LOGAN」で同じく引退宣言したヒューさまと共に涙を流しながらシリーズを去ることを公言していたプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアまたの名をパトリック・シチュアートその人がヒューさまに黙ってちゃっかりまた演じちゃったよー!?その「XMEN」といえば、かつて「スパイダーマン」の裏番組的な、2000年代といえばこの2大ヒーロー映画だったじゃあないですか?まさかそれをライミ監督が起用するとは……フジがお昼の坂上忍の後続番組に南ちゃんを起用するレベルで感動ものですよシュコおおぉぉ〜!!!(なんでベイダー卿?)今回は原作にも登場した黄色い未来型車椅子に乗って登場。そして今挙げた3人はいずれもMCUに「回収」された元「非」マーベルスタジオ作品。それが今この瞬間、やっと映画制作会社のマルチバースの壁が打ち破られたってやつですよ!?いやーその瞬間に立ち会えるなんてウミガメの貴重な産卵シーンより貴重体験アンビリバボー……そんな夢にまで見なかった新メンバーたちの「圧倒的ザコ感」……否















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スカーレット・ウィッチがそろそろ本気出してきた






あれよなー、スカーレット・ウィッチって原作じゃあ強キャラの一人として数えられるけどこれまでのMUCだと周りの軍勢とフェアな扱いされたおかげで“下方修正”されていた不遇?なキャラだったかもですねー。と言うか劇中で“ワンダ”と呼称していたのは、今となっては“覚醒する前の姿”という意味があったからなんだなー。「ワンダヴィジョン」でようやく“スカーレット・ウィッチ”と呼ばれ、ラストで見事アナキンも同情する“闇落ち”展開で幕を閉じましたが……ちなみにライミ監督はその「ワンダヴィジョン」を















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あんまり、見てないんすよ〜(鏡は見るけどね!)






今作の主要キャラだからせいぜいドラマのほぼ“触りだけ”鑑賞したことを包み隠さず語っているライミ監督。だからなのか?「エイジオブウルトロン」から参戦するアベンジャーズの中では“古株”の一人、長きに渡り我々のピースに貢献してくれた愛すべきヒーローの一人として経緯を評するどころか














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リスペクトゼロ?





今回はもう完全に“ヴィラン”扱い。いやー「ワンダヴィジョン」から彼女の暴走は留まることを知らずそのまま悪の道を突っ走って最後は一人孤独にアボン……この救いのなさですよ!?ある意味それまでのMUCを“知らない”ライミ監督だからこそ出来た扱いかもしれません??鑑賞した方はこのスカーレットの扱いに幻滅した方も多いのではないでしょうか。いやいや言うてもそれまでアベンジャーズの一員としてサノスとも戦った英雄の一人やん??にしては扱いが酷すぎやせんか……!?



そーゆーのも含めてですよ、ネタバレなし記事でも書きましたが今作はシリーズイチ“命の尊さなんてクソくらえ=ホラー映画の真骨頂”とも言うべきホラー的解釈をするライミ監督だから成せた技なのでは??……MUCファンとしては、ぶっちゃけた話















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これまでのMCUの流れを大いにぶち壊してくれた“空気読めないおじさん”





として写ってしまうのでは…!?今作はMUCに“思い入れがない”人が作った映画なのかもしれません!!MCUファン歴が長い人であればあるほどライミ監督が血も涙もない冷酷な監督に見えてしまうでしょう!!反対にそこまで思い入れがない人、「死霊のはらわた」からのコアなライミファンにはMCUという巨大ビジネスの中の“異分子”になろうとも、思った以上に好き勝手やってくれたありがとうオリゴ糖!!!という、また新たな風を吹かせてくれたライミ監督の功績を称えるでしょう。このライミ監督の“暴走”をとう捉えるかで本作の評価は大きく変わるんじゃないかな〜。















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でアンタのウワサはなんだったんだ





何故かトム・クルーズが「別次元のトニースタークを演じる」のウワサがひとり歩きしていたんですよ!?そしたらペギーことヘイリー・アトウェルと恋仲だから最強アベンジャーズカップルが爆誕しちゃうわけですが……代わりにポストクレジットに登場したのが














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シキシキブンブンシキブンブンなシャーリーズ・セロン姉…だと!?





メイクしてるからはっきりとはわからなかったけどあれ、もしかしたら〜?なんて思ってネットで調べたらどうやらセロン姉さんで間違いないようです!!演じる紫色すぎるキャラは「クレア」という名で、原作ではストレンジが前作で戦ったドルマムゥの姪にあたるキャラなんだそう。敵さんの姪っ子に当たりますが、ストレンジの味方、相棒となるらしいです!!よってストレンジの次回作で彼女がどう絡むのか、今後バディものとしての側面も見せてくるかもしれませんね!!いやーしかし「ワイスピ」といい人気シリーズものに途中参戦というカタチで便乗したがるのセロン姉……そこまでせえへんでも、アナタ充分売れてますや〜んとも思って見てしまいました。



あともう一つ「ワットイフ…?」より「マーベルゾンビーズ」の実写化これもウワサされていたんですねー。蓋を開けてビックリ、ゾンビはゾンビでもストレンジ自身がゾンビ化するとは……














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しかも「味方」とは……(しかもアシュラマン)





もぉ〜!!サム・ライミたったらぁ〜!!そんなにゾンビが好きなのかい!!いや死霊好きがここでも露見している「悪をもって悪を制す」ですか?いやーこのB級感。ラストもストレンジが“三つ目がとおる”状態に覚醒して……一難去ってまた一難ですか?MUCですよ?ここまで“ライミ節”が炸裂している作品とは改めて思いませんでしたねー。シリーズ3部作が既に決定している本シリーズ。次回作でまたライミ監督が続投するのか?それともまた別の監督によるさらなるニューウェーブ到来なるか??続報を待ちたいですねッ!!


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