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処刑!血のしたたり(1989)

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【原題】Intruder

【監督】スコット・スピーゲル

【出演】ダン・ヒックス デヴィッド・バーンズ エリザベス・コックスほか

【あらすじ】

赤字続きの大型スーパーマーケット。そこに勤めているジェニファーは、別れた元恋人から付きまとわれ困り果てていた。今日もスーパーへとやってきて、彼女に強く復縁を迫ってきた。オーナーと従業員たちが彼を取り押さえて何とか事態は収まったものの、その日の深夜、惨劇が起こった。残業中の従業員が一人、また一人と常軌を逸した残虐な手口で殺されていく…。果たして殺人鬼の正体は!?



【感想(ネタバレなし)】
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『サム・ライミの扱いが雑。』





ありったけの血糊使ったキラーソングを、キミだけの花束にしてきたんだ〜♪

どーもナオト・インティ・サム・ライミです。というわけで本日はコチラを拝見させて頂きました



【処刑!血のしたたり】!!!また物騒なタイトルですなー。一体何滴血がしたたってんd.……コレめっちゃ見たかったヤツだぁー!!!ビデマで見つけて海外版DVDジャケットのインパクトが凄すぎてずっと見たいと思っていたら日本でクソいい加減なタイトルで発売されていたんですね!!80年代後期の量産型スラッシャームービーの一つ、なんでありますが……本作はその内容よりもちょっと面白い裏エピソードの方が有名かもしれません!?



本作は「悪魔のはらわた」の脚本家スコット・スピーゲルの初監督作。製作は後にタランティーノのデビュー作「レザボア・ドッグス」のプロデューサーを務め以降「イングロリアス・バスターズ」までタランティーノとタッグを組むローレンス・ベンダー。彼が本作に携わったおかげでスピーゲル監督からタランティーノを紹介されたんだと。さらにスピーゲル監督も「はらわた」でタッグを組んだ縁で監督のサム・ライミと弟テッド・ライミ、ブルース・キャンベルまで本作に“召喚”してしまったという!?しかもちょっとやそっとのカメオ出演じゃなくてサム・ライミとテッド・ライミは普通にガッツリメインキャストの一人としてお陀仏になる(ブルース・キャンベルは流石に売れてるからカメオですがどこに登場するかと言うと…)俳優のテッドはさておき俳優じゃないサム・ライミが役者で出演しているのも貴重だし深夜のスーパーマーケットでバイトする大学生だか高校生だかと混じって“全く違和感ない”のも面白い。ちなみにスピーゲル監督とベンダーのお2人も端役で出演……ここまで身内の同窓会かよ!?


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そんな仲良しこよしで製作された本作のあらすじは、赤字続きで店を売ることになった大型スーパー、ウォルナット“レイク”マーケットがどうせ赤字なら閉店後の闇バイトならぬ夜バイトに勤しむ経営陣と学生アルバイトたちの真っ赤な血で店内まで染め上げてやろうじゃねえかと!?店内にある様々なアイテムを上手く利用して残虐非道な処刑!処刑!!処刑!!!特殊メイクに結構チカラが入っており顔面フックにプレス機で顔面潰して電ノコで顔面真っ二つ……ゴム製ながら顔面破壊はなかなか頑張っている。おい店長の生首を鈍器代わりに使うんじゃなーい!?



はじめにバイトヒロインのDV元カレが乱入してきてスタッフ総出で元カレを店から追い出すもまだヒロインを諦めきれぬ様子で店の中を不気味に覗いちゃって、この危険な元カレがジェイソンばりに処刑!……それじゃああまりに能がないですよね。でも前半戦はこれと言って怪しい人物はソイツくらいで、元カレを追い出した後は経営者とアルバイトたちが和気あいあいと仕事を再開。昔バイトの時やったなーカチャカチャカチャ……


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値引きGAN(GANTZかよ)「やっぱり元カレが殺人鬼なのか…?」と、まぁB級スラッシャーですし??そのままいくパターンか……と諦めかけたその時、そこからアガサ・クリスティもビックリな「実は真犯人は別にいる?」意外な人物が冷酷無慈悲な殺人鬼へと豹変してしまうという!?これには正直ビックリしました。意外とサスペンスしてて面白かったなぁー。でもよく見たらBlu-rayのジャケットにデカデカと写っとるやん……??Blu-rayの特典映像でも当時の劇場予告の時点で思いっきり真犯人映しちゃだめでしょ!?せっかく“ミスリード”までさせてんのに……誰か私にニューロライザーを下さい


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ほかにも演出面で恐らく監視カメラと思しきアングルにゆっくりと回るドアノブと同時に傾くカメラ、ホウキを見上げるゴミのアングルなどなど……いちいち面白いアングルで特に何も起こらない前作でも何故か楽しめてしまいました。舞台がスラッシャー映画としては珍しいプロム間近の学校やベビーシッター宅でもなければ森の中のキャビンでもない“閉店後のスーパーマーケット”ってまたなんかいい。閉店後のスーパーはちょっとワクワクする。でもレジの上に乗っておせっせするのは良くないなあああ〜!!ホラー映画のセオリーはきちんと踏んでます。ちなみに本作の舞台の食料品店は撮影用に丸ごと借りたらしく当初棚に商品がなくスタッフがアウトレット品を買い漁りひとつひとつ棚に並べていったそう。にしてもカメラに映る棚だけでも相当な品数。本物のスーパーにしか見えない舞台で「ミスト」ばりに外に追い出した元カレの侵入に怯えて立て篭もるスタンスもいい。まあ実際は閉じ込められてるという感じはしないのですが。殺人鬼がなかなかのステルスマニアでみんなほぼ一発で仕留めちゃうからなかなか周りに気づかれないっていう。ヒロインすら最後の一人になってはじめて後ろを振り向きます。気づいたら誰もいなくなっていたという、恐怖演出かもしれませんが。。。。



ラストも“犯人の一人勝ち”状態ですんごい後味悪いんだけど、逆にこっちの方が記憶に残るな〜。最後までスクリームで閉幕するホラー愛に溢れたステキな!?映画でしたねぇー。現在ネットでベストプライス版で1400円くらいで買えますので“迷うなら買い”な作品だと思いますよ〜。





【感想(ネタバレ)】







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そうです私が変な経営者です。




守りたいこの笑顔……いやいや休憩時に話した消防士時代の“おじさんのつまらない話”がそのまんま自分のことだったなんてねー。片手にサンドウィッチ♪片手に生首〜♪(曲が書けそうだ)

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