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ストレンジ・ハーベスト インランド・エンパイアの怪事件(2025)

  • 1 日前
  • 読了時間: 5分

【原題】Strange Harvest

【監督】スチュアート・オルティス

【出演】ピーター・ジッゾ テリー・アップルほか

【あらすじ】

カリフォルニア州インランド・エンパイアの一角にあるサンバーナーディーノ。2010年7月9日、数日間連絡の取れない友人の安否を確認してほしいという911通報が入る。保安官がその邸宅に足を踏み入れると、幼い娘を含む一家3人が血を抜かれて殺害されており、天井には謎のシンボルが描かれていた。殺人課の刑事ジョセフ・カービーは、1993年から95年に発生した未解決の連続殺人事件を思い出す。(映画.COMより)





【感想(ネタバレなし)】

『「オレの名はミスター・シャイニー!!」』




最近ジェームズ・フランコ宅でエイリアンが目撃されたそうですねー……で?ラーチャえだまめです。本日はそんな身の毛もよだつ都市伝説系ホラー



【ストレンジ・ハーベスト インランド・エンパイアの怪事件】!!??なげーよ!!只今絶賛ダークマターな大型新人大放出中なホラー部門に、ここに来てあの2012年に日本でも当時某お昼のブランチの映画特集で紹介されあの初見殺しの“一発芸”でプチバズリしたとかないとか懐かしい!!「グレイヴ・エンカウンターズ」のスチュアート・オルティス監督が殴り込みしたらしい。



ホラー番組の制作中に本当に怪事件が起きちゃったよ的なスタイルに定評があるオルティス監督ですが、今回もまた例に漏れずあたかも実在したかのようなおどろおどろしい怪事件の真相を追ったドキュメンタリー番組の“テイ”をとったモキュメンタリー映画。「アリス・パーマー失踪事件」やミラジョヴォジョヴォが司会の「フォース・カインド」、最近だと「シェルビー・オークス」の冒頭がまさにそんな感じでした。モキュメンタリー・ホラーというジャンルは、時代と共に「ブレア・ウィッチ」のような「門外不出の“ホンモノ”かもしれない」から「観ている間だけ“ホンモノ”だといかに自分を“騙せるか”」と、その趣向も変貌していきました。そんな中でこのミステリアスな事件のドキュメンタリー番組というスタイルは、なんならブレブレで画面酔いする“一般人”が撮った家庭用カメラよりよっぽどリアルというか、信じ込ませるのに最も適したスタイルなんじゃないかと思わせられるくらいに??個人的にも久しぶりに「ホンモノみたい」と寒気がした、そんなホラー映画だったんですねー。







つまりそれだけ本作は徹底的に「リアル」を追求していて、前作「グレイヴ〜」のごっつぇえ心霊現象の嘘っぱちさよりも、本作の方がお硬い作りでリアリティは圧倒的に上。2010年7月9日、米カリフォルニア州はサンバーナーディーノ(…何処?)でポリ公に入った1本の通報。「友人と数日間連絡が取れない。安否確認してほしい」警察官が現場宅を訪問。その様子が警察官の胸の小型カメラで映し出される。玄関の鍵は開いている。声がけに誰も応じない。自宅に侵入。緊迫した空気が漂う。一つ一つ部屋を確認していく。リビングの広間に入った所で空気が変わる。警察官は絶句する。目の前のテーブルに座る一家3人。しかし彼らは椅子に縛り付けられ全身の血を抜かれていた……。そしてそこからカメラは天井を向く。赤いペンキで描かれた謎の三角形のシンボルマーク。そこで当時事件を担当した証言者の刑事のナレーション。「ヤツが帰ってきた」……。



何だコレミステリーやアンビリバボー、超常現象マル秘ファイルより特命リサーチ20XXのがよっぽど怖かった記憶があるのですが??ネトフリの未解決事件のドキュメンタリー番組のようなおふざけゼロの徹底的にビビらせにくるスタイル!?脳裏では何度も「これはウソだこれはウソだこれは……」とわかっているのに、BGMといい映像のリアリティといい証言者(俳優)の素人感といい、どれも「ありそうな」絶妙なラインでホンモノ感を演出。また冒頭から「刺激的な映像が流れます」(刺激的も何もフェイク映像だからな!)と注意喚起が出て一度観たら目に焼き付くレベルで大変ショッキングな死体も無修正で収録。グロテスクな死体を無修正で垂れ流すクセにしかしイヌの死体にはちゃんとモザイク入れてくれるこの優しさ!?(生類憐みの令!!)



ただそれでも創作物なので最初は実に犯人の都合のいいような展開が続き、あっという間に10人抜きですか?警察の捜査も虚しく次々と犯行を実行し警察にご丁寧に犯行声明まで出して調子に乗りまくる“ミスター・シャイニー”と名乗る(名前ダサくね…?)謎の覆面男。もーなんでこんなに証拠アリストテレスなのに捕まえられないんだよ!!とか前半は事件を捜査した刑事2人のトーキングが永遠続くもんで途中からちょっと睡魔が……だったんですけど、「結局は“オカルト”ですよね」とそこから徐々に悪魔だの儀式だのさ、サンドワームですか?クトゥルフ臭がクンカクンカしてきまして、私は後半からギア入りましたね。だから最後が一番「好き。」この間観たあのなんだっけ……ク◯見づらい映像だけの意味不明すぎたヤツに実は世界観は似ているのだけれど、コチラはちゃんと一定の“解”を導いてくれるしわかりやすいしで、この見せる所と見せない所の塩梅も上手いですねぇ。



また被害者遺族が口にする「本当の死は忘れられた時」というセリフもとても印象深かった。ミスター・シャイニーの手で奪われた被害者たちの名は徐々に風化されるのに、彼らを死に追いやった憎き殺人鬼の名は永久に不滅。被害者より加害者のほうが「忘れさられない」=人々の記憶に永遠に「生き続ける」という壮大な胸糞。最後まで犯人の思惑通りともとれる、遺族の報われない怒りの感情はフィクションの域を超えた本作の伝えたいテーマなのかなとも感じました。

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