【原題】Lake Mungo
【監督】ジョエル・アンダーソン
【出演】 タリア・ザッカー タマラ・ドネラン ロージー・トレイナーほか
【あらすじ】
行方不明になっていた16歳の女子高校生アリス・パーマーが溺死体で発見され、家族や友人はその死を悼む。ところが、それから不可解な現象が起こり始める。彼女が亡くなってから撮られたビデオや写真に、なんとアリスらしき人物が写るのだ。「悪い予感がする」生前、アリスに何があったのか。死の三日前に起きたこととは…。真相に迫る中で、彼女の素性が少しずつ明らかになってゆく。(TSUTAYA DISCAS公式サイトより)
【感想(ネタバレなし)】
『コワすぎ！？世界のマル秘Xテープ⑫「アリス・パーマー失踪事件編」』
どーもどーも部屋風呂をすると洗面所がダムになりますラーチャえだまめです。コワすぎ！？…と言うわけで連日投稿どこまでいけるかそろそろキツくなって参りましたが4回目の今宵はオーストラリアはニューサウスウェールズ州のダム湖で2005年少女の溺死死体が発見された怪事件
【レイク・マンゴー〜アリス・パーマーの最期の3日間〜】！！！イヨォォォオオオオオオ！！！これも前回同様数年前に某レンタルショップで「独占レンタル」と大々的に売られた「フェイクドキュメンタリー」MOVIE(そろそろ今回の企画テーマって「POV」じゃなくて「モキュメンタリー」だろ)知っている方もいるやもしれません。「アリス・パーマー失踪事件」と題した当時16歳の女子高生アリス・パーマーは2005年家族と訪れていたレイク・マンゴーのダム湖で行方不明となり、その数日後に死体で発見されたという事件を、アリスの残された遺族や関係者の証言VTR、当時地上波で流れたニュース映像(という体)を交えながら「あの日アリス・パーマーの身に一体何が起きたのか」数年経った現在も未だわかっていない「謎多き」事件を追ったドキュメンタリー番組……という作品。失踪事件…？？これはちょっと“未解決事件”がテーマの、実は溺死と見せかけて“家族の中に犯人がいる”的なパティーンなんじゃねえんですかぁ〜？これはまたこれまでと違ったジャンルの映画っぽいですねー
てがっつりオカルトかよッ！！！
いやー序盤から“心霊系ドキュメンタリー”だったなんて……ちょっとガッカリかな？いやだってオカルトとか胡散臭いじゃないですかぁーこういう“実際にあった”系は霊より人様がやる事件の方が怖いんですよーと舐めて部屋真っ暗にしてプロジェクターで観るよね
開始10分でとりあえず部屋の電気全部つけたよね
いやーこれはちょっとトリハダ立っちゃったな〜、イヤだなぁ〜もぉ〜、こういうドキュメンタリー番組風を夜中一人で観るのが一番応えるんだよおおお！！！しかも無駄に荒い映像が返ってリアリティを生み、おっかなびっくりさせる系とは程遠い淡々と証言者のコメントで進んでいくのが逆に怖い？個人的にちょっとこれは“夢に出るレベルに怖かった”「魔女のう◯ちプロジェクト」並の雰囲気作りはかなり良い。“フェイク”であることを一瞬でも忘れてしまったが最期、謎が謎を呼ぶこの「アリス・パーマー失踪事件」にグイグイ引き込まれてしまいましたねー。それどころかその内容が“オカルト”だとわかったあとでも
いや奇跡体験アンビリバボーかよ！！的な「これが証言者からお借りした実際に“写り込んだ”写真です。」的な感じで見せるよやめぇえええ〜！！！青山テルマの「ここにいるよ…」と「ひょっこりはん」は心霊写真でやっちゃ駄目なんだってぇぇぇええ！！！
……本作はそんな内側からジワジワと染みてくる恐怖体験が出来てしまうかもしれない？？(ずーっと証言VTRだからちょっくら眠くなる可能性はありますが)
しかも先程私“オカルト”と申し上げましたが、中盤から事件は“意外な方向”へ…？次から次へと明かされる新事実。ぶっちゃけ「なんでそれもっと早く言わなかった？」と勿体ぶる証言者たちに苛立ちを覚えつつ一辺倒だけに進ませないストーリーの味変という意味では必要だったりしますからねー。
ラストにぎょえええええ〜！！！となるシーンはあって個人的に非常に“精神的に来るぅ〜♪”映画で楽しめました。ただ正直“もっと怖く出来た”んじゃないかという気も。最終的な“オチ”がちょっと弱いというかしっくり来ないというか、死者の虚しさというか悲しさというか孤独感というか……最後は怖さではなく別の感情が？
とりあえず家族全員美輪明宏に相談しなかったのが間違いだった、ということでいいですね？