スーパーガール(2026)
- 2 日前
- 読了時間: 6分

【原題】Supergirl
【監督】クレイグ・ギレスピー
【出演】ミリー・オールコック マティアス・スーナールツ イヴ・リドリーほか
【あらすじ】
スーパーマンが地球を救った後の世界。故郷クリプトン星を失ったカーラ・ゾー=エルは、唯一の心の拠りどころである愛犬クリプトと静かに暮らしていた。そんなある日、突如として現れた謎の敵クレムの攻撃により、クリプトが毒に侵されてしまう。カーラは解毒剤を手に入れるべく、同じくクレムに家族を奪われた異星人の少女ルーシーや凶暴な賞金稼ぎロボとともに、宇宙規模の壮大な戦いに身を投じていく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『善人ではないけど、イイ人。』
ちょっとした幸せ、「次の日がゴミの日」どーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きましたー。
【スーパーガール】!!!去年三度仕切り直しされたジェームズ・ガン・バース第一弾「スーパーマン」からちょうど1年足らずで、今度は前作のポストクレジットにカメオ出演したスーパーマンの“いとこ”カーラ・ゾー=エルを主人公にした単独作「スーパーガール」がついに始動。今回もアメコミ特有の義務感覚で特に期待せずに観たのですがえ、入場者特典で本作の原作アメコミ貰えるとか熱くない!?配給の粋な計らい過ぎて観る前からテンション上がっちゃったのが功を奏したのか

いやー悪い意味ではない「THE平均的」。まあ「こんなもん」でしょ??なんでも日米含めて早くも興行的に暗雲立ち込めているとかいないとか、個人的には世間で言うほど普通に面白かったんだが?みんないつまでメリッサ・ブノア引きずってんだよ!!(なんならサッシャ・カジェだってもっと観たかったわ!!)それかアレですか、バーで古コートにダルンダルンのロンT姿で連日呑んだくれて吐きながら喧嘩したり宇宙マダニに刺されるくらい汚部屋でトイレのドア開けたまま用を足すはしたないスーパーガール……と言うより「酒飲みの姉ちゃん」感が強い自由奔放さに拒絶反応でもあるというのか?(汚い映画ばかり観てすっかり耐性がついてしまった)
映画冒頭からサクッと「軽いOP」キャラメルとブルーハワイ色のなんかよくわからんアメリカのポップコーン菓子並のポップさ×「SW」ばりの異星人やら宇宙船やら惑星やらワンサカ出てきて、なのに食卓にパイが並び店に入ればセブンイレブンみたいな入店音が鳴り響くどこか現実味のある宇宙を舞台にしたドタバタコメディ感。むしろコッチのほうが「ガーディアンズ〜」っぽさ全開で、ノリのいいSF好きにはたまらないかも??

けど「湿っぽい」シーンはしっかりトーンを落として感情に訴えかけてくる。毒に侵され弱りきったクリプトは見ていてすごく落ち込んだ(これがフルCGとはね…)今のカーラを形成するに至った壮絶な過去も、ただの酒飲みの戯言ではなく「痛みを知る」からこその、彼女のセリフには説得力がある。
そしてそのカーラのキャラクター像が、名前も見た目もスーパーパワーも同じスーパーマンと見事に「差別化」出来ている。

「善人ではないけど、イイ人。」
この言葉がカーラ=スーパーガールに一番しっくりくるというか。親の言葉を鵜呑みにする「善人」スーパーマンは、歳は上だがカーラより若者なんだな〜とさえ感じる、カーラは「選択」出来る。亡き両親やスーパーマンから「善人であれ」と教えられても、たとえ「善人」の象徴であるSのコスチュームを身にまとったとしても。彼女は彼女の思う「善人」でありたい想いと、それだけでは人を、世界を救えない難しさで葛藤する、小娘感もある見た目よりよっぽど成熟した女性として描いている所が、「アイトーニャ」「クルエラ」のクレイグ・ギレスピー監督の真骨頂というか、旨味が出ていると感じましたねー。
また演じるミリー・オールコックも実年齢が26歳と、キャピキャピの少女って感じではない所もカーラと非常にマッチしている。そして彼女ばりのやり方で物語を「完結」させるのも、これからスーパーマンとは違う道を歩むことを示唆する意味で、個人的にはむしろ肯定したい。(言ってることとやってることが違う?…それが大人なんじゃないの?)
基本的に全てのバロメーターが高すぎるスーパーガール。ゆえに「酔えないからワザと体を弱らせる星」にいる設定にして弱らせる。シイタケより苦手な「クリプトナイト」を幾度となくチラつかせ弱らせる。スーパーパワーを封印させてドラマティックなピンチを作る。そして最終的にハイハイ皆さんおまんたせ致しましたとイワンコフばかりに「無敵モード」に突入したらもう何人いようが敵さんをぶっ飛ばす。暴れん坊将軍スタイルの気持ち良さ。単純ながらやはりこのスタイルで盛り上がるのは一貫してるんだなー。
反面アクション面はちょっと取っ散らかってる感じは歪めないというか、もっとシンプルのほうが見やすいような。SF特有の色々ゴチャゴチャした場所でゴチャゴチャしたアクションはある程度アクションに定評ある監督じゃないと何やってるか分かり辛い。

毎度お馴染み「俳優の原型とどめてないヴィラン」枠の“イエロー・ヒルズのクレム”。演じるは「リリーのすべて」ネトフリ「オールド・ガード」シリーズの北欧俳優マティアス・スーナールツはい中身イケオジ勿体ない〜!!!「プリガンズ」という宇宙人身売買集団……簡単に言うと「ヒャッハー!!」ギャング、と言った所か?どこぞの世紀末から飛び出したようなコスチュームと見た目でヤバい人は万国共通なんだな……。まあ今作のヴィランは小物感が強くて正直パワーだけで言ったらスーパーガールの足元にも及ばない。しかし愛犬クリプトに毒を浴びせルーシーの家族を滅した罪は重く、どうしようもないチンピラク◯ヴィランとしてまあまあ立ってはいたかな。
海から生まれたはずのジェイソン・モモアがさかなクンから降ろされDCから引退……と思ったら今度は「Kiss」メイクのろ、“ロボ”だってぇ!?しかも本人ノリノリ!!昔からロボに顔似てるって言われてたんだよね〜、むしろロボになりたかったんだよ〜!なんて生粋のロボファンというモモアからしたら念願の役を掴み取った……と言えるだろう。中盤から登場して画面に映る時間も決して長くはない今回は「お試し」と言った登場ながら、しっかり一番美味しい所をかっさらうスター性はカーラを凌駕すると言っても過言ではない??だってどうせ彼の単独映画もやる……んですよねガンさん??
いやちょっとマジでもうリセットやめてよ!?こちとらスナイダー版「ジャスティスリーグ」で盛り上がった矢先いきなり無かったことにされてだよ、せっかく「スーパーマン」で再々始動したんだから今作が賛否両論あって早くも興行的に怪しいとかそんなのどーでもいいから早うイケイケどんどんで作ってくださいよガンさーん!?
スーパーマンもガッツリ出てきて。次回作にスーパーガールも登場予定だし、結果的に「スーパーマン」追うなら問題無用で観るという選択肢で間違いないでしょう。正直そこまで拒否反応起こされてるのが不思議なレベルで評価低いですね。みんなジェームズ・ガンしか興味ないんか?ついこの前とある作品を酷評しまくった自分が言える立場ではないんですけど……ルーシーが邪魔とかクリプトの活躍がないとか他にもレビューもちらほら見かけましたが、いや入場者特典のアメコミ読んだらこれは“ルーシーの物語”でもあるってわかるでしょう?クリプトは前作でスーパーマンとこれでもかと大活躍したんだから今回はちょっとでも全然問題ないでしょう!?




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