ディセントZ 地底からの侵略者(2008)
- 57 分前
- 読了時間: 7分

【原題】The Burrowers
【監督】J・T・ペティ
【出演】デイビット・バッシー ウィリアム・メイポーザー クランシー・ブラウンほか
【あらすじ】
恋人メリーとの婚約を認めてもらうため、スチュワート家を訪れたファーガス(カール・ギアリー)。家の扉を開くと、大量の血痕と争った形跡だけが残っており、一家6人の姿はなかった。付近では失踪事件が多発しており、被害者は次々と死体で発見されていた。メリーの安否を心配したファーガスは、村に戻り、クレイ(クランシー・ブラウン)達と捜索部隊を結成する。捜索開始直後、体は地中深く埋まり、顔だけが地上に出ている女性を発見する。
【感想(ネタバレなし)】

『“西部劇”דクリーチャー”の“超胸糞映画”って何?』
先日大阪に行って参りましたジョン万次郎、間違えましたラーチャえだまめです。大阪、梅田駅の地下には通称“梅田ダンジョン”と呼ばれる地下街があるのをご存知でしょうか。基本的に飲み屋が密集しており真っ昼間から呑みまくれるという飲兵衛には天国のような場所なんでありますが、それとは別にある界隈にも有名な、今や絶滅危惧種と化した“個人経営の中古DVDショップ”……と聞くと大概エロビでガックシ、、、、なんてパターンもあるのですが、そこは洋画・邦画をメインに取り扱い、しかもどうやら店主の“趣味趣向”が凄く品揃えも豊富で廃盤品やレアものなど、アナタの「探し物がきっと見つかる」……などと噂されている!?まさにシネマファンにとっての“天国”のような!そんな店があると知り気になってダンジョン内をウロチョロ30分くらい歩き回ったかな、ありましたよドン

確かに「天国」でした。
写真が小さくてゴメンナサイ(汗)“シネマG”さんという大阪駅前第3ビルのB1Fにそこはありました。いやーマジで大阪観光に一つ組み込んで欲しい。凄いですよマジで。圧倒的“偏食”。刺さる人にはとことん刺さるラインナップ。主に全ジャンルを網羅しておりますが、洋画邦画ホラー、任侠、VHS、アクション俳優コーナー……とにかく“物珍しい”品数の数々。東京じゃあせいぜい新宿のビデマかディスクユニオン、あとは秋葉原のまんだらけくらいじゃあないでしょうか。ただ東京は値が張るしレア盤もあるにはあるが廃盤品となると尚も値が張る。ココはとにかく「安い」。新品はネットと大差ない値段だし、廃盤品が2、3000円台からあるって凄くない!?いやちょっとめっちゃ好きやねんな店なんどすえぇ〜(?)そして噂は本当でした。探し物はなんですかぁ〜♪見つけにくいものですかぁ〜♪

お前に会いたかったんだZええええええー!!!
……と言うことで、本日ご紹介することが叶った【ディセントZ 地底からの侵略者】!?まさか旅先で見つけられるとは思いませんでした。嬉しさのあまり思わず店主様に「これメッチャ探してたんすよぉ〜!!(泣)」と話しかけてしまいました(そして苦笑いされた)「地獄の変異」「エイリアン・レイダース」「トマホーク ガンマンvs食人族」タイプの「タイトル逆詐欺B級ホラー」(いやどっちだよ)という!?日本が勝手に名付けたシリーズっぽいけど本家とは全く関係のないク◯タイトルにジャケデザという超便乗商法で売られているのに、中身はとってもお真面目に作られたクリーチャー映画……という触れ込みという!?クリーチャーファンって、ストーリーとかキャストとかどーでもいいじゃないですか。「まずはクリーチャーデザインから入るじゃないですか?」以前ネットで大変すばらしいクリーチャーデザインを見つけて、それが本作だったんですねぇー。廃盤だしサブスクにもないし都内どこ行っても売ってないしで半ば諦めていたので、今回一番の土産になりましたとさ!?
……で本作はその「トマホーク〜」と色々類似点が多い作品といいますか、流石にパトリック・ウィルソンとカート・ラッセル揃えて下手にクリーチャーものは出来なかった苦肉の策にも思える不気味な雰囲気の“未知との遭遇”を期待したら、結局“人”かよ〜という(まぁ食人族だけど)あのテイストで人外な未知のクリーチャーが出る映画が観たいなぁ観たいなぁ〜……とお思いのそこの貴殿には、オヌヌメ出来るかもしれない??西部劇×地底“怪物”との泥沼必須の“胸糞ホラー”、だったんですねー。
西部開拓時代、ある晩一家が惨殺される事件が起きる。死体には謎の切り傷。そして一部消えた死体、否どこかに連れ去られてまだ生きているのでは!?……残された生存者を救出するため集められた救出部隊。街の治安を仕切るリーダー核。行方不明の女性の恋人。再婚予定の妻にカッコいい所を見せたい男。その再婚相手の息子。残虐な先住民の仕業に違いないと個人的な恨みを晴らしたい騎兵隊の隊長などなど……この辺も後発ですが「トマホーク〜」とほぼ同じ。こちらはそんなに有名な俳優は……と思ったら、ペドロ・パスカルにめっちゃ似た俳優はトム・クルーズの従兄弟ウィリアム・メイポーザーだったり、これまで数多のハリウッド作に出演した名バイプレーヤー(個人的に「スターシップ・トゥルーパーズ」の軍曹役がお気に入り)ゲームの声優なども務めるクランシー・ブラウンとか出ていてビックリ。てかこれ配給も“光落ち”する前の闇属性だった頃のライオンズゲートと、決してドB級……ではないのかもしれない!?

とはいえ基本的にアメリカのだだっ広い荒野が舞台、代わり映えしない映像が続く低予算感はあるものの、ひらすら広大な荒野をカウボーイハットで馬にまたがりパカラッパカラッ……してるだけでもう画になってしまう!?B級ですが時代考察もちゃんとしているのではなかろうか、その辺の草をガムみたいに咥えて口寂しさを紛らわす、あのなんてーの、野郎のクセ?テントも張らず外でピストル片手に野宿……西部劇で観たことあるアレ(そんなに観たことないけど…)所作ひとつひとつにしたって、西部劇ってなーんでこんなにも“ガンキマって”いるのだろうか。世界観もいい。西部劇のカッコよさもある。まだ全然クリーチャーなんて出る気配すらないってのに(汗)それなりに個人的に楽しめました。
で肝心の地底……人ではないよな?トンデモ進化論で爆誕したクリーチャーが大変素晴らしい(=気色悪い)フォルムをしておりまして。前半〜中盤までは草木に隠れて殆どその姿カタチを拝むこと叶わずも後半でついにお披露目。そりゃ安っぽいCGも使ってます。しかし部分的に特殊メイクやアニマトロニクスを採用し“質感”を堪能できる、製作陣のクリーチャー愛が伝わる(監督は「ミミック3」のJ・T・ペティ)そしてその生態もまた意味不明に気色悪く、三世代に渡り地底から出てきて、元はバッファローを主食にしていたらしいが人間によって?頭数を減らされたバッファローに代わり、ついに人間の味をしめたという設定。捕食方法もまず一度獲物の首すじを傷つけて、そこに毒液かけて獲物を麻痺させて、そのあと土に埋めてじっくり内臓を腐らせて柔らかくして?食べ頃になったらまた土から出して食べ……つ、漬物かよ!!クリーチャーの分際で手間のかけようが美食家レベル。いやーキモイ。被害者はまだ息をしているのに毒に侵され意識だけはある状態で土に埋められる。なかなか酷いな。地面から目だけ露出してるのに助けを呼べないという地獄のような、まさに胸糞。

そしてその胸糞要素が実は本作の要になっていると言っても過言ではない!?「え、ここで終わるの!?」衝撃のラスト。しかも希望という希望を根こそぎむしり取ったような“超胸糞”で幕を閉じる鬼畜仕様。結局クリーチャーより人間の方が数倍恐ろしいクリーチャー……とでも言いたげな、クリーチャー映画らしからぬENDは、いやそこは普通にクリーチャー退治してメデタシで良かったような気もするのですが……“登場人物の死因の半分以上がクリーチャーじゃない”って前代未聞過ぎんだろ(汗)
故に決して観終わっていい気分にはならない、イヤーな後味だけが残る(最悪じゃねえか)でもね、クリーチャーが本当にいい!!もうそこだけ!!そこに全集中すれば、人間なんてもうどーでもいいんですよぉ!?




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