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トゥギャザー(2025)

  • 2 時間前
  • 読了時間: 8分

【原題】Together

【監督】マイケル・シャンクス

【出演】デイヴ・フランコ アリソン・ブリー デイモン・ヘリマンほか

【あらすじ】

長年連れ添ってきたミュージシャン志望のティムと小学校教師のミリーは、住み慣れた都会を離れて田舎の一軒家に移り住む。しかし森で道に迷い、不気味な地下洞窟で一夜を過ごしたことをきっかけに、ふたりの穏やかな日常は暗転。ティムは突然意識が混濁して身体が暴走する不可解な症状に悩まされるようになり、気持ちがすれ違いがちだったミリーとの関係も揺らいでしまう。やがて、ミリーの身にも同じような症状が起こりはじめる。見えない磁力に引き寄せられるかのように互いを求めあうその現象は、ふたりが育んできた愛と人生のすべてを侵蝕していく。(映画.COMより)


【感想(ネタバレなし)】

『結論:「愛し合う」って痛くてキモチワルイ。』





カフェで隣の女性が「旦那にナッツ買ってきて、って言ったら豆買ってきた」と連れに不満をぶち巻いていたよー!どーもどーもラーチャえだまめです。あまりに声が大きくてつい盗み聞きしてしまいソーリー、そんなマリッジ生活もハードですなーとノースクソほじる未だシングルメーンももうタイム既にカップル様にもフェブラリーはゴートゥーシネマでトゥギャザーしようぜ



【トゥギャザー】〜!!??グチョグチョブヘェえええ〜大好きド変態の皆さまおまんたせいたしました今年の「ボディ・ホラー」の大本命が!?早くも今月から凱旋開始。しかもボディ・ホラー×ラブストーリー??この異色の掛け合わせと言えば“儚くも永遠のハエし”でお馴染みデヴィッド・クローネンバーグの「ザ・フライ」を想像させますが_____



監督は本作が長編デビューのマイケル・シャンクス。独学でVFXを学びこれまで短編やMV製作、Youtubeで動画配信など活動してきたお人らしく、カーペンターの「遊星からの物体X」が生涯ベストと豪語する彼の「ボディ・ホラー愛」が炸裂していると言っても過言ではないワンコのトランスフォーム!?完全に「物体X」へのラブコールではじまる冒頭。お仏壇の長谷川もビックリのカラダのシワとシワを合わせてなあむぅ〜♪“塊魂化”で言えばブランアン・ユズナの「ソサエティー」……あちらは究極の娯楽としての合体でしたが今作ではグレンラガンもビックリの「愛」の究極形が合体だぁ!!という拡大解釈。とまあそんな先代の“変身”を踏襲するかの如くその後も宇都宮餃子並みにくっついたネズミの死骸を登場させ「キミたちもいづれこうなるんやでぇ〜」と早くも序盤から不安を煽るガッツリ「ボディ・ホラー」で楽しんご出来る作品になっているんですね〜。しかし今作の“ホラー描写”は実はカラダの変化が起きる“前”、「ホラー」として既に完成度が非常に高くて唸らされてしまいました。



黒沢清の「CURE」を参考にしたという布団の中からコニチワー、半透明のすりガラス越しに映る人影とか完全にJホラーのそれじゃん!?一瞬だけ映るホラー描写にも余念がない。合体の発端となる暗がりの洞窟内はまるで子宮か肺のように“動いて”生々しい「エイリアン」のギーガーデザインすら彷彿とさせるという、キモオタにはとことんぶっ刺さる仕様で個人的にビジュアルは完璧でしたねー。そして極めつけは引っ越し祝いパーティで友人たちの前で「強制公開プロポーズ」とかいう誰得すぎるサプライズをお見舞いされ“素直に「はい喜んで♪」と言えない”……おいおいキミたち「別れたほうがいいんじゃないか…?」この後見知らぬ土地で2人きりで本当に絆は深まるのか…!?なんて不安に駆られるビジュアルだけじゃない人間模様も既にホラーからスタートするという??キャラクターの内面を描くのも上手いし本作のテーマ曲がスパイス・ガールズの「2Become1 」(ふたりがひとつになる)もまさしくすぎるチョイスでしたね。



主演は兄のゴブリン・フランコ同様顔が濃ゆい「グランド・イリュージョン」シリーズや「ナーヴ」のデイブ・フランコ×「プロミシング・ヤング・ウーマン」のアリソン・ブリー……て実生活でも13年連れ添うガチ夫婦の2人が!?今作でも同じく10年以上連れ添ったカップルを熱演、てもう怖いものなしじゃあないですか?しかも主演のほか夫婦揃って製作にも名を連ね2人で連れションするくらいまぁ楽しそうな現場……そんな2人の抜群のコンビ感に安堵しつつ夫婦2人が“パートナー”を演じる、というこれ自体がもうメタ要素というか?長年連れ添った結果もはや“恋人以上親子未満”みたいな??甘酸っぱいトキメキなんてもはやメモリアルとして封印したわ!カップルないしは夫婦でそのうちやってくる魔の“怠惰期”に突入したカップルを見事に演じている。夜の“致し”もすっかり減り10年経っても売れないギタリストのティムはミリーにおんぶに抱っこ状態。ミリーはそんな永遠の夢追い人のティムの世話をして……え「戦力外通告」見てんの??この感じがリアルだな〜と。



でもさ、これである意味良かったじゃんお互い(嫌でも)離れずくっつけるんですからこの機会に再び互いに気持ちを入れ替え……てそんな単純な話でもない。2人の脳ミソとハートが互いを拒絶し合うに連れてカラダは逆にどんどん引き寄せられていく。「イヤだイヤだくっつきたくない!」とミリーのいる寝室に吸い寄せられるのを廊下で必死に抵抗するティム、フランコの必死すぎる顔がもう素晴らしいのなんの。もはや互いを“求めていない”恋人とはいえ「他人」であることは変わらない。本作は身体的「合体」を通して一緒にいる時間が長ければ長いほど自分の人生と他人の人生とが「混じり合う」ことに対するグロテスクさと恐怖を描いた映画なんですね。私生活で17年連れ添ったパートナーのいるシャンクス監督がある時感じた不安が創作のヒントになっているらしいですが、いやーこれも非常にリアルというか「付き合ったらすぐに結婚に踏み切れ」「結婚は勢い」とかいう属世間の考えは、本作を観たらあながち間違っていないように思えてしまいますなー(理由は言いません…。)



でもさ、お互いを受け入れて“愛し合う”という選択をした先にある光景……もとってもグロいんですよコレ(汗)思い返せば付き合っていた当時は結構グロいことしていたなーと思うんです?周りから見るとアツアツなカップルってグロくないですか?ネチョネチョネチョネチョして……他所でやれよって思うでしょう?まさにこの映画のバケモノと同じでしょ?でもそんな引いた視線すら当事者たちには関係ないんですよ。「恋は盲目」まさにそう。ラストの光景は第三者である我々からすると笑っちゃうくらい気持ち悪いんだけど当事者とのギャップを突いているというか、あれこそが愛のカタチです!!と結論づけた光景が“アレ”っていう……人間ってやっぱり気持ちが悪い!「サブスタンス」に続き今度は客観的に見た「愛し合うことのグロテクスさ」をよくここまで映像化してくれたな〜と。だから「ボディ・ホラー」に魅力されてしまうのかもしれない……。





【感想(ネタバレ)】




人間の祖はもともと2つの頭に4本の腕と足でもって半分にされて片方ずつが人間になったから、人は常にカラダの一部である片割れを探す永遠に愛する生き物……宗教的なこじつけってすげー。本作に登場する“鐘”というアイテムは、そのまんま結婚とか結ばれるとかの意味だよねー。ミリーの同僚のジェイミーがミリーを気遣う「フリ」して教養あるバイかと思ったらやっぱりカルト教の残党かよ!しかも過去結ばれた恋人とヒュージョン済みのバケモノだったとは(同性カップルだから一体化しても違和感なかったな!)よく「長年付き添ったカップルは顔も性格も似てくる」と言うけれど、それすら体現したラストも良かったですね〜。ちょっと違和感あるけどティムとミリーの合体もそこまで変じゃないしミリーの両親はあの後なんて反応するんだろうか……



それに引き換え洞窟にいた序盤で失踪した別のカップルのおぞましいバケモノよ!!出番こそ少ないですがボディ・ホラーイズムを継承するなら!?そこはCGじゃなくちゃんと実写で実演するのが信条!!とばかりに特殊メイクと着ぐるみでちゃんと造っていたのも好感持てました。ちなみにティムとミリーカップルと比べて不完全な姿だったのはお互いちゃんと愛し合っていなかったからってこと??ちゃんと愛し合わないとバケモノになる、これもまたすごい直球だな〜(笑)あるいはティムがどちらがか◯ねば合体しないって言ってたけどバケモノの首にカッターナイフ刺さってたし、男側が合体前に自殺してたって可能性もあるよね?仮にティムがあの時自殺していたらもっと酷いことになっていたのかもと思うとゾッとするしそれこそ報われないよね……。



ミリーよりティムのほうが合体の発症が早いのって「男はカラダで恋愛して女は心で恋愛する」みたいなの聞いたことあるんだけどそれを体現してるんじゃないか?ティムは恋愛感情より性欲的に「ミリーとヤ◯たい」がまずに先に出て本能的な行動=肉体の変化が早かった。対するミリーはジェイミーから「彼は一生モノだから大事にしろ」みたいなこと言われて心変わりしてティムを再度意識し始めてから急に発症したよね。「恋人に自信がないから他人に紹介して羨ましがられてやっぱり自分の選んだ相手は間違っていなかったんだと安堵したい」ってアレですよね?ホントにこれもあからさますぎて面白かったですねー。あと絶対あると思った「ファ◯クしたら息子が抜けなくなる」もうアレがサイコーでね。どちらにしても(?)失礼だろがーい!?

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