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トロン:アレス(2025)

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【原題】Tron: Ares

【監督】ヨアヒム・ローニング

【出演】ジャレッド・レト グレタ・リー エヴァン・ピーターズほか

【あらすじ】

デジタル世界から現実世界へ、実体化した超高度AIプログラムが襲来する。しかし、彼らが現実世界で生存できるのはわずか29分間だけ。やがて、29分以上生存することができる手段を求めて、AI兵士たちが暴走を始める。(映画.COMより)







【感想(ネタバレなし)】
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『結論:デジタルよ、こっち来んな。』





外からいきなり雷みたいな音が聞こえて血眼になって洗濯物取り込んだら花火の音でしたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラを拝見させて頂きました










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あまりに待たされた「続編」。




【トロン:アレス】いやいや長すぎるよおおおー!?気がつけば前作「トロン:レガシー」から15年も経ってるじゃない!?1982年に始まった若かれし頃のジェフ・ブリッジスが大活躍するシリーズ第1弾「トロン」より2作目の「レガシー」世代の私は個人的にSF映画の5本の指に入る傑作映画だと思っていて、良作揃いの70〜80年代以降の2010年と言う当たり前田のVFX時代に「これは美しい」と唸らせられた脅威のデジタル世界。当時大学の視聴覚室でレンタルして(いやTSUTAYAで借りろよ!)TVの光量をMAXにして見てみ?目焼けるぞ?目がイカレるくらい眩しいオーシャンブルー!?アオハルより青い青い青すぎるよぉー!!何度も観た記憶が……。それでいて画もクソほどカッコいいし当時話題になったダフト・パンクのサントラくっつけてみーしゃないよ、ジョセフ・コシンスキーやってくれたなああああー!!と今や売れっ子監督の一人に花咲いたコシンスキー監督のFANにもなった1本。そんな当時大ヒットした「レガシー」当然すぐに続編のウワサはあったのですがあれよあれよと流れに流れ……コシンスキー監督や主演のギャレット・ヘドランドの離脱とか色々あったわけです。それで15年後の今日になってしまったと。なげーよマジで。当時1歳のベイビーも今や高校生ですよ!?流石にブームは過ぎた感は歪めませんが……



監督はコシンスキーから「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」「マレフィセント2」のノルウェー流ヨアヒム・ローニングにバトンタッチしたけど相変わらずのデジタル世界「グリッド」の描写やそこに住む戦士たち、またサントラも“ナイン・インチ・ネイルズ”と知らん人らだけどこれまたクソほどカッコいい楽曲で、前作「レガシー」の雰囲気を完全に継承している感じに予告では見て取れたのですが、今作はこれまでと打って変わって










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どうする?「GO」じゃなく「COME」





ただでさえソンゲバソナな“プログラムの擬人化”でお腹いっぱいなのに!?今度はついにロックマンもビックリのデジタル世界の戦士たちが“コチラ側”の現実世界に逆転送されてしまうという!?…という新たな試みが吉と出るか凶と出るか見届けようと“無条件にIMAX”で拝見させて頂いたのですが……今回観てわかったのは










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我々がデジタル世界に「行きたい」んであって、別に向こうから「来て欲しくはない」……ってことぉ!?

(信じるか信じないかは貴方しだ…)










いやー前作「レガシー」は現実から逸脱したデジタル世界をフルCGで体験できたからこそ革命的だったわけで、逆に現実世界にそれがやってきても正直驚きや感動はあまりないってことが判明してしまったと言いますか!?“デジタルSF映画”から“ただのSF映画”になっちゃったというか、戦士が現実に出てきちゃったらただの“光るLEDまとったコスプレ野郎”にしか見えないだもの!?あのスーツは背景実写だと完全に浮くわな……まさに状況的には同じくディズニーの「魔法にかけられて」状態!?



肝心要の“IMAX”も、まぁ前作がIMAX推奨映画だったから今作もIMAXにしたんだけど、ぶっちゃけデジタル世界より現実世界の方がシーン多めでちょっと勿体無かったかなーという印象。いや出来るだけ昼より夜のシーンをメインにしてネオン街を飛びまくるデジタル世界から来た蛍光色のビークルの美しさとか目立たせてくれてはいましたが。絶えずナイン・インチ・ネイルズのオリジナルスコアがガンガン流れますんで音響面での恩恵の方が大きかったかもしれません。


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前作の主人公サム・フリンは名前こそ出るものの前作の活躍すら語られず(THE大人の事情)代わりに53歳には到底見えない“リアル吸血鬼”ことジャレッド・レトが“アレス”という人間ではないデジタル戦士として登場。多分出たかったから出たんだろうけど物語的に何でAIで若い美青年じゃなくヒゲ面の中年男の顔にしたんだって考えたらさ、“アレス”ってギリシャ神話の“戦争の神”の名前からきてるんだよね。だからギリシャ人の顔にしたかったわけか!!あーなるほど(?)そんな人工的プログラムの一つでしかない彼が現実世界で“永久存在”になろうとする、自我が芽生えちゃうという荒唐無稽なSF映画に見えていつか本当にAIが我々人間の手で“デリートできない”存在になってしまうのでは?というこれってめっちゃホラーじゃないですか??



若いって言ったらクイックシルバーCIOことエヴァン・ピーターズの母親ジリアン・アンダーソン!実はレトとそんな歳変わらないんだけど彼女も「Xファイル」ファイナルから全然変わらないじゃない!?そんなエヴァンとジリアン親子の“ディリンジャー社”って、そういえば1作目のラスボスがディリンジャー=“レッドサーク”だったわけで。「レガシー」がある意味1作目の設定だけ残して全く新しいカタチで現代風に「作り直した」のに対して、本作は「レガシー」より「1作目のリスペクト」度はかなり色濃く感じることが出来ました。サムの登場は叶いませんでしたが父ケビン・フリン役のジェフ・ブリッジスは今作にも物語の鍵を握る人物として再登場しますし1作目の古臭さMAXな“こんぴゅーたぐらふぃっくす”まで再現してる!(当然バイクデザインも当時のまま!)これは1作目を観たリアタイ世代にはグッと刺さるものがあるかもしれません!?


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「パスト ライブス/再会」のグレタ・リー演じるイヴ・キムっていうヒロインもちょっと魅力に乏しいんですよね。もう観れば観るほど「これサム・フリンの役割じゃね?」と思ってしまって。サムが引き継いだエンコム社がいつの間にか買収(嘘です)されてこのヒロインが代表になってるんだけど、元々サムとして書いた脚本からヘドランドが離脱したから彼の役割をそのまま当てはめたみたいなキャラクターというか、逆に尚更サムが出てこないと違和感アリストテレスなストーリーなのです。そこは似たようなキャラクターじゃなくて全く違う出土のキャラクターで新しいストーリーにした方が面白かったのになーと。ほかにも戦士側のキャラクターがアレスとメインヴィランの2人だけなのもちょっと弱い。「29分間しか存在できない」って設定も後半都合いいなー!!あのノロノロ運転なら市街地に着いたくらいで25分くらい経ってるでしょーが!!とか気になりつつデジタル世界の“魅せ方”と“アクション”が、むしろ前作よりチープじゃないか??似たように作ってはいるんだけど見せ方が平凡すぎる。対ウイルスバスター戦がデジタル世界だと普通にカラダはった“肉弾戦”ってのはよく考えたら面白いのだけど



それだけコシンスキー監督の“カッコよさ”が青光りしてたんだなって、作り手が変わりかえって表面化しちゃった感じというか。。。。。色々酷なレビューにしてしまい恐縮なんでありますが、実写パートでは一部CGではなく万博の見世物ばりにビークルたちをキャストが実際に乗れるように“リアル作成”して撮影している点は素直にすごいし(しかもCGと違和感ない)そして今回もデタデタ好きだね〜未来バイクと言ったら必ず“AKIRA”やりたくなるよね〜!!SFファンのツボも押さえている。そんなディズニーらしくないイカす映像美とサントラは今作も健全で、別にIMAXで見なくてもいいけど家のTVで見るにしてはやはり勿体ない、結果気になったら劇場案件映画でも思います!ラストもまた“続編”臭わせENDですし??ディズニー側は今度こそサム・フリンの「COME BACK」を期待している??

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