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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME 3(2023)


【原題】Guardians of the Galaxy Vol. 3

【監督】ジェームズ・ガン

【出演】クリス・プラット ゾーイ・サルダナ デイヴ・バウティスタほか

【あらすじ】

かつてアベンジャーズの一員として世界を救ったものの、愛するガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を亡くして失意に暮れるスター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)。そんな彼が率いるガーディアンズの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとたくらむ敵「ハイ・エボリューショナリー」が出現し、アライグマのロケットに命の危機が迫る。ガーディアンズは大切な仲間、そして銀河を救うため、壮絶な戦いに挑む。(Yahoo!映画より)



 
【感想(ネタバレなし)】

『“Vol. 3”は“過去一”涙線にクリティカルヒット?』

 




どーもどーも先日老舗ラーメン店が閉店するとのことで開店前に店に到着して2時間くらい並んだら全身日焼けして昨日社内で「GW海行ってたの?」と陽キャラ認定されかけましたラーチャえだまめです。そんな思い出くらいしかない今年のGW……いえいえ何をおっしゃいますかあるじゃないですか遥か彼方の銀河系の皆さんも拍手喝采で迎えられた早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3】!!!!突如Twitterで「ヨンドゥ」の名がトレンドしてネタバレ喰らったと思いきやマイケル・ルーカーが大阪コミコンで大暴れしてただけで安堵に浸るそこのアナタに朗報「シリーズ完結編」となる本作は2作目で誤って“リミックス”と副題しちまったせいで「いや結局戻るんかーい」と突然の“volume 3”が違和感アリストテレスな不運に見舞われたのが全く汚点にならないレベルの「過去一ウルっと来るかも」しれない??いや前作も“ヨンドゥロス”にもだえ苦しめられたファンも多かったと思いますが、今回もまた……「アニマル好きは特に涙線崩壊必須です」ハンカチーフの用意を…!!!






 




いやぶっちゃけ言うと前作の「2作目は好きじゃなかった」。あのオツムのゆるいノリ&ジョークで笑い飛ばしてくれた1作目からなんかこう、急に“湿っぽく”なって「あんなに悲しいラストにしなくても……」とちょっと場違い感、笑って劇場を出たいのに最後に“いと悲し”と終焉する所が(そのあと「インフィニティ・ウォー」でさらに話暗くなるし)で今回はそんな2作目以降の本シリーズに置ける「ジェームズ・ガンの方向性」がはっきりわかった上で見たので、そのような期待の相違を免れたというか、それはつまり本シリーズを













“ホームドラマ”として描く





「スーサイド・スクワッド」のような凸凹寄せ集め集団が一致団結して闘う“チーム”の良さ……よりさらに一歩踏み込んだ“ファミリー”(ドミニクもいるし?)ものとしてガーディアンズを描く、というガン監督の思惑が、シリーズ最終章の本作で最上級レベルに濃ゆいものとして伝わって参りました。シリーズで一番「“感情”に訴えかけるシーンが多い」。本作の“真の主人公”はアライグマの“ロケット”であることは公開前から発表されておりましたが、日頃“ペットを家族として迎え入れている”方にはもうこれ以上ない“感情を揺さぶられる”かもしれません。彼がなぜロケットになったのか。これまで彼の過去は明かされてきませんでした。その知られざる過去が現在と連動して“回想”という形で描かれる。これ今作で思いっきり「動物虐待」「ペット問題」を扱ってきたなと。個人的には“かなり辛いシーン”が多かったなと思いましたね。汚いものに蓋をする「ディズニーでよくここまでやってくれた」という感じでした。降板騒動から一転ガン監督を“再雇用した”ディズニー側の配慮?「R指定にならない範囲でエグいことしてるな」と思いましたねー。さらにそれをより一層引き立てたのが













ここ近年のアメコミ界随一の「悪役」の存在感





ロボコップの中身みたいな顔しやがって畜生ーッ!!!MCUいやここ最近のアメコミ映画で久しぶりに「恐怖と憎たらしさ」を兼ね備えたとんでもねえヴィランが登場しちゃうんですねー。演じるはアメリカのコミコンに劇中衣装で登場し観客の度肝を抜かしたチャック・イウジ。この人DCに移行したガン作品のドラマ「ピースメーカー」に出てきたバタフライ上司を演じた俳優なんだけど、そのドラマからガン監督が彼をシリーズ最終章のヴィラン、という重役に引っ張ってきた理由がわかりました。いやー「狂気」すぎる演技。予告動画でそこまでフィチャーされてなかったのではじめは小物なのかと思っていたのですが、これは“記憶に残る”大ボスでしたねー。ぶっちゃけカーンよりコッチの方がヴィランしてたんですけど俳優変えるなら彼でいいんじゃないですか運営さん??



配管工を駆け回るおじさんも演じつつクリス・プラット演じるピーターと「ヴィン・ディーゼルじゃね?」Voiceグルートが今回一番「控えめ」というか、逆にこの2人「以外」のキャラクターにシリーズ一の「スポットライト」が当てられていたところも良かったですねー。まあピーターの父を訪ねて三千里物語は前作で一応完結しましたし、グルートもドラマでフューチャーされたので?代わりに喋る超能力犬の「コスモ」ですら大々的な「見せ場」があったわけですが















2人の「成長」





特に特質すべきはネビュラ&マンティスの劇的な「成長」。ネビュラはより「感情表現豊か」に、そしてマンティスは戦場で「とてつもなく頼りになる」存在になっていくんですよね。いやーこれは嬉しかった。父や別次元姉との葛藤、共に宇宙で漂流した仲のトニーの死などを経た「エンドゲーム」後のネビュラは明らかに一皮、いや二皮くらい剥け垢抜けたキャラクターに様変わり。今作で何度彼女の「笑顔」が見れたことか。そしてドラッグスと夫婦漫才立ち位置のマンティスの「相手の感情を操る」チート級の技+体術?ドラッグスから教わったのでしょうかアクロバティックなアクションを繰り広げるようになり、いよいよ「彼女一人で敵殲滅できるんじゃ…?」とガーディアンズの「強キャラ」入りしたと言っても過言ではない??



そんなガーディアンズの「1人も取りこぼさず愛す」ガン監督の愛(もちろん弟のショーン・ガンもねッ!)がシリーズで一番感じられたかもしれません。それが「考えうる“最も幸福なEND”に収まった」素晴らしいフィナーレに繋がったのかな、と思いました。ちなみにガン監督が本作の「補足」的作品だと公言していたドラマの「ホリデースペシャル」ですが、個人的には「観ていなくても特に問題はない」と思いました!なので劇場版だけ追っているファンにも安心してオヌヌメ致します。








 
【感想(ネタバレ)】





結局ピーターが別次元のガモーラと結ばれなかったのは「別次元のガモーラ」をピーターの愛した恋人の「コピー」という「つまらない役」から解き放った、ヒロインという固定概念を覆すポリコレ的配慮もありつつも彼女を最大限「尊重」した結果、なのかなと。同じ人物でも次元の数だけその人の人生がある。まあそれでピーターが「もう一度ガモーラを惚れ直させる」男気も観てみたかったけどさ。そんなピーターにデレないツンツンなガモーラが最後にピーターの別次元の自分に対する気持ちをちゃんと組み込んで、彼を人としてリスペクトして終わる所が良かったですね。



今作で初参戦、今作ラストで早くも“2代目ガーディアンズ”の一人となるウィル・ポールター演じるアダムウォーロックというキャラ。原作ではガーディアンズと共闘したこともある“ヒーローの顔”を持ちますが今作ではヴィランとして登場。そのウォーロックのせいでロケットが瀕死の状態になるわけですが、彼もロケットと同じく人工的に作られ“最強の戦闘兵器”として同じ金ピカ星人ことソヴリン人の女王アイーシャに、ある意味“操られていた”カタチで根っからの悪ではないキャラでしたよね。そしてそれを見透かしたグルートにクライマックスで彼を救う場面で「何故助けた?」の問いに「誰でもやり直すことが出来る」とグルートから(…と伝えたのはドラッグスだけど)告げられるシーン。まさに過去のSNS発言が元でディズニーから追い出された後再びシリーズにカムバックを果たしたガン監督“だからこそ”言えるセリフというか、個人的に今作で一番印象に残ったセリフでしたねー。

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