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ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(2021)


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【原題】The Suicide Squad

【監督】ジェームズ・ガン

【出演】マーゴット・ロビー イドリス・エルバ ジョン・シナほか

【あらすじ】

クレイジーなハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、最強スナイパーのブラッドスポート(イドリス・エルバ)、敵をチーズに変える能力を持つポルカドットマン(デヴィッド・ダストマルチャン)ら凶悪な犯罪者たちを集め、特殊部隊が結成される。彼らは成功すれば刑期短縮、失敗すれば即死、命令に背けば首に埋め込まれた爆弾で殺されるという命懸けのミッションに挑む。(Yahoo!映画より)






【感想(ネタバレなし)】
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『T(血糊たっぷり)D(DC初の)K(“カイジュウ”)映画』





どーもどーもラーチャえだまめです。早速ではございますが本日はコチラの映画を拝見させて頂きましたぁー






……て聞いてくださいよぉー我が神奈川県では現在横浜と川崎の感染者数がドエライことになっていてこのところ休日はずーっと家に籠もっていたのですがでもどーしてもこれだけは劇場で拝みたい…!!!っていう映画ってあるじゃないですか?SNSで「楽しかった〜!」というツイートやネタバレツイートを目にすると我慢出来なくなりますよね。迷いました。普段は都心行きの満員電車に揺られ会社を往復し休日はどこへも行かない日々。だって毎日満員電車乗ってるんだよ?それと何が変わるって言うの?流石にストレスが溜まってきた、楽しみだけを奪われ働くことのなんとモチベーションの上がらぬ日々……。主要都市にある劇場は避けて車で少し離れた、俗に言う平日ガラッガラ休日でもそこまでごった煮するわけではないケツの穴、あいや“穴場”の劇場ならば……そして平日の、それも一番アタマの回を選び劇場に向かいました

















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映画館は大・混・雑







え、ええ!?こんなに人いんのーー!?シフト制で働いていて“祝日”の概念を完全に忘れておりました、私てっきりもうお盆は終わったものかと……そうです私がお邪魔したのは紛れもないマンディ怒りのコロナウォリアーです……(汗)今ワイスピとかジャングルクルーズとかアニメ映画とかその他もろもろ大作映画が一堂に会する時期、私が観る回もアニメ映画と上映時間が被っていて入場前のエントランスにはそれはそれはたくさんの人の姿が……皆さんきっと今年の夏休みは遠出できずに(あるいはお盆休み最終日は地元で過ごそうという考え)その上天気も悪かったですから「それなら近くの映画館に行こう」という発想になるのはよくよく考えれば当然のこと。しかも普段人がいない劇場なら人混みを避けられるだろう、全くどうして人間ってのはこうも駄目なことは考えることが一致してしまうのでしょうか。



ニュースで映画館は定期的に換気が施されているから他の娯楽施設に比べて“比較的”安全である、という発表がされれば尚更ですよね。ただ換気されているのは“シアター内”での話。いくらシアター内が換気で満たされていたとしても、そこに到達するまでに沢山の人の中を通っていては意味がありません。つまり全然安全ではない、ということ。フジロックフェスと何ら変わりませんよ。はっきり言います私は今回見に行って後悔しました。本当はその日2本観る予定でチケットも購入済みでしたが、あまりの人の多さにビビって2本目(さらばスティーヴンラング……)は諦めて1本目鑑賞後は急ぎ足で劇場をあとにしました。さっきから何を言いたいのかというと、まず一つは私は大馬鹿者だったということ。あまりに思考が甘ちゃん過ぎた。ことの重大性に気づかなかった。



そして二つ目、これから映画館に行こうか迷っている人には少なくとも今月は「絶対にオススメしない」ということです。勿論場所によって変わりますし、お盆明けの平日ならば比較的空いているかもしれまない。ただそれは“かも”ですから、絶対とは言い切れない。私は映画館自体が好きです。別にどんな映画だっていい。あの巨大スクリーンに音響、フカフカの椅子にポップコーンの匂いのある空間そのものが私にとって夢の場所です。ただここの所どこへも行かずに外の世界がどうなっているのか、あまり把握していない部分もあったので余計そう感じてしまったのですが今こんなに外に人がいるのかと、今回改めて思い知らされました。これじゃあコロナは減らないよね。減るわけがない。



だから今回ご紹介する映画、もうすでに“鑑賞済み”の方のみを対象としました。本来ならば一人でも多くの方に観てもらえるように熱烈アピールする所ですが、それではイカンと思うからです。歯がゆい。実に歯がゆい。でも「皆さん楽しいからぜひ劇場に行って観ましょう」とは言えない現実がある。だから未見の方は今すぐこのページを閉じましょう。我慢するなとは言いません。コロナという銃弾の飛び交う世界で生き残って帰れる自信があるならですが…。








【感想(ネタバレ)】
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『T(とっても)D(デンジャラスな)K(股◯)映画』






どーもどーもラーチャえだまめです。それでは気を取り直して……あ、そういえばまだナニを紹介するか言ってませんでしたね……え?



【ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結】!!!……単純にパート2とかネクストレベルとかつけない辺り“前作とエンガチョしたい”ワーナーの無言の主張のように思えてならないいやいや個人的には前作のデヴィット・エアー版も好きなんですけどねーディスクも買ったし


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がしかし、今回はそれとは“分が悪かった”……だって監督があのジェームズ・ガンなんだもの!?SNSの過去ツイートを今更掘り起こされポリコレに敏感なネズミーから反感を買いその傘下のマーベルスタジオから“出禁”を食らったジェームズ・ガン。そこへフリーになった売れっ子監督をワーナーがスルーするわけもなく「どうぞどうぞ!お好きなタイトルをお好きなよう〜に作っちゃって下さい!」とかなりヘコヘコ頭下げてガン監督をDCに迎え入れたかったのは言うまでもないであろう!?そりゃあジェームズ・ガン監督の名があればそれだけで映画の価値は上がる。そうたとえ前作がどんなに叩かれていようと……



そんなわけで“再スタート”された“新生スースク”、DCコミックに登場するヴィランたちが“なんちゃってヒーローごっこ”するこれまでの流れは変わらず、新たなキャラ新たな演出そして新たな世界観でお送りするコチラ、とにかく今作のテーマはズバリ“好きなように撮っていい”と言われた人間はどうなるのか、という夏休みの自由研究ばりの実証実験がなされたということであろう。そして観た方ならばきっとその答えがわかったはずだ



















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A:“悪趣味”に走る







これぞハリウッドクオリティでやるドB級のソレではないかぁー!?本作を観る前に本作が前作のPG12からPG15に引き上げられていることにどれほどの方が気づいてくれたであろうか、そう今回のジェームズ・ガンはネズミーに飼い慣らされていた頃の彼とはまるで違う。ご存知“某なんちゃってスペースオペラ”から彼の世界に入った方にはあまりに過激かつ衝撃作になったかもしれません。飛び散る血糊&人体分裂の数々に(元から分裂するヤツもいたが)あの心優しい親子の物語を描いた人ともはや同一人物とは思えなくなるのも無理もないかもしれない。しかしながら彼は以前「スーパー!」というアメコミっぽいけどアメコミ原作じゃないヒーロー映画で“ゲロを神格化”させることにも成功している、キチャナイことも大好きな変態なんですよね。



しかも先述したワーナー側から“好きなように撮っていい”……それはつまり作中登場する新旧キャラの「誰を“ヤッても“いい」という悪魔のささやきにも関係している所も多く?前作「スーサイドスクワット」でかなりのメンバーが生き残ったあの最後まで腹踊りする敵さんはよくわからねーけど人通りみんな仲良く生き残れて良かったね的なんとも言えない安堵感とは正反対に今作ではヒーローじゃなくてヴィランだしどことなくメンバー全員モブっぽいから“いつ死ぬかわらない恐怖”にも耐えなくてはならないという!?


















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ブーメラン、死す







嗚呼ワイの押しキャラが……(泣)ジェイ・コートニー演じる「華麗なる覚醒」にも登場した(ポスターだけど)“コイツ絶対強くないだろうけどなんか使いたいゲームのキャラ”みたいな!?見かけによらずピンク色のユニコーンをいつも懐に入れてるキャワワ〜な一面に首の爆弾のスイッチが切れてもリック・フラッグ隊長の演説で皆で悪党を倒そうって一致団結するところ一人だけ缶ビール抱えて一目散に去ろうとしたあの愛すべき男ですよ!?ハーレイや隊長とも前作で交流あってかちょっくら親しくなってる(らしい)設定だったのが余計に悲しい、完全に見切りをつけられてしまったのが残念でならない……いや彼の死を悲しむファンが多ければ来年公開の「フラッシュポイント」でフラッシュが時空飛び越えて過去から彼を蘇らせくれる可能性だってあるかもしれないj……


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ほかにも色々、まぁ“数合わせ”として呼ばれたマイケル・ルーカーしかり(あのままじゃただのキモロン毛の大道芸にしか見えない)そっかぁーみんな序盤にデスっちゃいのね、ていう……しかも彼らの紹介映像が“死骸”って趣味悪すぎだろー!!



扱いが変わったのは生存率だけではない、前作の上の命令には絶対だった堅物兵士のジョエル・キナマン演じるフラッグ隊長は今回だいぶラフなキャラになりましたねーラフな黄色いTシャツも着れてウキウキですね(最後に死んじゃうのが残念だけど)



本シリーズで一番の顔、といえばやっぱりマーゴット・ロビーのハーレイ・クイン嬢。単独作と合わせ既に3本の映画で主演を張る、まぁ彼女は流石に死なないよね。「華麗なる覚醒」でヘアスタイルとかコスチュームとか“女子ウケ”イメージになったハーレイですが、今作ではそれとはまた違ったイメージ、真っ赤なドレスを着て非常にエレガントカシマシな美しさを放っておりましたねー。かと思ったら黒と赤のキカイダーみたいに(例え下手か)交互に入った服装は原作のハーレイのイメージ通りでこれまた良い。元カレジョーカーと別れてしばらく恋人は不要?イケメン大統領に猛烈アタックされてもねぇ、己の名誉のための結婚とかふざけんじゃねえよ女ナメんなよぉー!!!って話です。


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間違ってもウィル・スミスの代打とか言っちゃいけないイドリス・エルバ。ワーナーは必死に「決して代打ではありません宣言」してますが。射撃のプロから離れ離れになった娘がいる設定とか(こっちは仲悪すぎだけど)モロ被りじゃん!?ちなみにコミックスでは彼の演じる“ブラッドスポート”とかいうキャラクター、青スミス演じた“デッドショット”とは知名度に雲仙の差があります。つまりほぼイドリス・エルバ専用に作られたキャラ、なのです。え、てことはやっぱりキャラ似せてきてるよね…?ロケットから譲り受けたのかよってなくらいガキン!ガコン!!ガチョン〜!!に変形する重火器のまたなんと男心をくすぐるカッコよさといい実は「エイリアン」のゼノモーフみたいなヘルメットしてる所がまたカッコいいんだよな〜





















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ピースメーカー……“平和をもたらす”ためには女子供の虐殺も厭わないってんだからもう意味分かんないよね。彼にとって“ジャスティス”が全てであり“ジャスティス”に囚われた残念な便器……あいやジョン・シナがまたしても抜群にシナッてるというかシナりまくってるというか、え何言ってのお前



彼を主役にした単独ドラマがそのうちやるみたいだけど……あれかな彼は頸動脈が1本多いのかな?あれで死なないタフさが今後ウリになってくるのか、ガン監督もかなり“お気に入り”のキャラなのね。ちなみに今作のプレミアイベントで出演者で唯一この便器コスチューム着てノリノリでカメラの前でポージングしていたという、ご本人も大好きなようですねこの便…


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ほかにもどうやってネズミの大群操ってんのとかガスマスク必要ある?ってことより親父がタイカ・ワイティティってことに一番驚いたラットキャッチャー2にポルカドットマンとかいうこれまたヘンテコな“陽キャラ能力のある陰キャラ”も悪くない。S・スタローンが声を演じたナナナナ〜ナナナナ〜ナナナナウエ〜♪ことキング・シャークは“R指定版グルート”みたいな公開前から早くも一部の間で萌キャラ認定されているんだとかいないとか



クラブのシーンで一瞬だけ映るエロいダンサーの一人が「ガーディアンズ〜」のマンティス役ポム・クレメンティエフなのは気づきました。序盤マイケル・ルーカーに首の爆弾を注射する博士役が原作者なのは流石にわかりませんでしたが



まさに本作はガン監督の初期作品を思わせる映画といいますか、グロのほかにも巨大なヒトデマンですか?“宇宙生物スターロ”はちょっと大きな瞳が可愛い“カイジュウ”かと思いきや手から触手が伸びて顔にへばりついて寄生する「スリザー」的気色悪さ抜群のクリーチャーですよね。ちなみに初期プロットでスースクメンバーをスーパーマンと戦わせる構想もあったらしい。そしたら「シャザム!」で実現しそこねたヘンリー・カヴィルがカムバックしてくれたかもしれませんが……既に「ジャスティス・リーグ」で寝起き襲われて一瞬だけ悪に染まったからそこはあまり真新しさはなかったかも。


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前作以上に“極”悪党たちの“捨て駒感”の強さ。「所詮前科者たちの集団だから死んでも名残惜しまないし使えなかったら即アタマバーン」という主人公なのに実に不遇、いやそれをガン監督は“狙って”ブラックジョーク的に描いているんだけれど、散々上層部にも気に入られてたのにたった一つの不祥事(本当の真意はわからないが)で糸もたやすく首をスパッとさせられたガン監督のネズミーに対しての皮肉?のようだと勝手に妄想しましたハイ。そんな好き勝手にやりやがって


















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そりゃ上司ぶん殴りたくもなるわな







ラビットにもアントラーにも前作とは全く毛色の異なるDC的には「愛すべき“悪趣味”映画枠」として?大成功なのではないか……まぁなんやかんやDCで羽目外せるのってこのシリーズくらいしかなさそうですしね。ガン監督はこれを機に“次のDC作品”にも興味がおありのようで(今作の続編とは言ってない)首が繋がったマーベルスタジオと二足のわらじ状態という、でもこうして自分の好きなように映画を撮れる監督ってホント一握りなんだろうな〜。



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