top of page

アントマン&ワスプ クアントマニア(2023)


【原題】Ant-Man and the Wasp: Quantumania

【監督】ペイトン・リード

【出演】ポール・ラッド エヴァンジェリン・リリー ジョナサン・メジャースほか

【あらすじ】

「アベンジャーズ エンドゲーム」では量子世界を使ったタイムスリップの可能性に気づき、アベンジャーズとサノスの最終決戦に向けて重要な役割を果たしたアントマンことスコット・ラング。ある時、実験中の事故によりホープや娘のキャシーらとともに量子世界に引きずり込まれてしまったスコットは、誰も到達したことがなかった想像を超えたその世界で、あのサノスをも超越する、すべてを征服するという謎の男カーンと出会う。(映画.COMより)


 
【感想(ネタバレなし)】

『“アリ”ベンジャーズ アッセンブル』

 




どーもどーも先日神田になる“SFバー”なるお店に行って来ましてねー。神田駅から徒歩5分。雑居ビルの裏手側、青い看板を目印にして雑居ビルの地下へ降りていくとそこに広がる「あ、ここはヘブンか…」言うこと間違いなし?席はカウンターとテーブルがあり、店内の至る所に飾られた映画グッズ&展示品の品々…を眺めながらお酒を楽しむことが出来る。私はカウンター席に座ったのですが、カウンター側だと目の前の壁に映画の予告動画などが映し出され友人と話のネタに困ることはありません。メニューはSF・アメコミを中心に、作品をイメージしたカクテルなどが豊富にあり、お酒の種類よりどのタイトルを選ぼうか迷ってしまいます。そして散々迷った挙げ句選んだ渾身の2杯。


(※左から「デッカード」と「ローガン」)



「ローガン」っててっきり漢臭い強めのお酒かと思ったら意外と可愛らしいんですね、え、てかそこは今やってる「アントマン」でしょうー!!!…前フリが長くなりました、本日ご紹介する映画はコチラ



【アントマン&ワスプ:クアントマニア】!!!!いやー先週毎度の如くSNSのネタバレ防止に備え公開初日に見に行って参りました、マーベルスタジオが目論む“インフィニティサーガ”の「フェーズ5」の第一弾、いよいよサノス亡きあとの次の“脅威”と発表された“征服者カーン”の“本格始動編”と言うことで?MCUとしてここから新たな火種が展開される重要な分岐点として話題になっていたコチラ。それを「フェーズ2」のラストを飾ったMCUイチの“過小評価キャラ?”と史上“最小”ヒーロー「アントマン」が無謀にも初陣を果たしたらしい過去“Volume”を勝手に“リミックス”に変えてしまった前科のある日本では原題の“Quantumania”をどう訳するのかヒヤヒヤしていた所今回はそのままのタイトルにしたんですね。そのQuantumania=「粒子」のタイトル通りサンフランシスコののどかな町並みが舞台だった全2作から一転、今作は「粒子世界」へとダーイブ!!…というこれまでのシリーズとは色んな意味で「違った」一面(新しい試み)を持つ「アントマン&ワスプ:クアントマニア」!!今回もネタバレは控えつつ一言で表すと今作は「エンドゲーム」ならぬ















「“アント”ゲーム」だった件





 




サノスの指パッチン後の平和になった世界で悠々自適な生活を送るアントマンことスコット・ラングでしたが成長した娘のキャシーが最近私生活で問題ばかり起こし少々手を焼くお年頃になったのも束の間、キャシーが開発した夏休みの自由研究的なノリで作った“たまたま粒子世界とコンタクトを取る”装置が暴走しホープやハンク・ピム&ジャネット含む家族全員「粒子世界」に飛ばされてしまう。



つい先日やったディズニーの「ストレンジワールド」みたいな(ごめん適当に言った)ミクロの決死隊も度肝を抜く摩訶不思議な世界観?いやいやこれまでのシリーズと全く違う「SF要素」が今回ふんだんに加わっております。空飛ぶ飛行船やタイレル社みたいな三角形の巨大要塞とかSF心をくすぐられるものが数多登場、感覚的には「ガーディアンズ〜」や「ラグナロク」を観ている感じに近いです。いやホントにこれがあの「アントマン」なのかと疑っちゃうくらい今回は世界観がとびきりに違う。



当然そんな世界なら藤岡探検隊もビックリなそこに住まう多種多様なクリーチャーが登場。まぁデザインや衣装デザインは某「遥か彼方の銀河系」や「砂の惑星」に酷似している点は流石に仕方がないかもしれません。それ以上に内容の99%の背景をVFXで占めている本作の“グリーンバックの垂れ流し”感が凄い……



「シーハルク」で既に自虐ネタにしていたマーベルスタジオの“お金事情”が今作またしても“映像に反映されてしまっている”と言いますか、合成丸わかりなVFXのレベルは「アバター」がSSS級とすると今作はAマイナスくらい?(余計わからなくなった…)そりゃB級映画に比べれば格段にレベルは違いますが、ハリウッドを牽引する天下のマーベル様映画としては少しお粗末と言うか“雑”かなーという印象を持ってしまいました。目の肥えた人ならば映像の新鮮味は今回さほど感じられないかもしれません。



逆にそれゆえ「これは3Dで観たかったなぁー。」と思うようなシーンがあったのは良かったですね。粒子世界のダイブシーンとか「ワールドウォーZ」にあんなシーンあったよな?たぶん2Dと3Dでは段違いだった(…と2Dで観た私の感想です)んじゃないかなー。それくらいVFXのクオリティを舐めて2Dでいいだろ、くらいに思っていたら結構3Dでバエるシーンが多めで、アトラクション感覚で楽しむには非常に適した映画と思います!!そしてそれがさらに一際目立った“とあるシーン”がありまして……



いやーあの感動を呼ぶ「エンドゲーム感」を、まさか「アントマン」で堪能出来るとは……この迫力は是非とも映画館で堪能してほしいですねッ!!

















ビル・マーレイ……なんで出た?





ポスターにもデカデカと登場していたのに?名優のあまりの出演時間がミニマム過ぎてショックったらありゃしない。ほかにもキャラクターの扱いが今回かなり“雑”でしたねぇー(汗)グレたキャシーの理由がなんかしっくり来ないし、序盤で刑務所ブチ込まれるくらい問題児なら親子とのトゲの一つや二つくらいあって欲しかったなぁーと。成長しても純粋さは変わらない(中の人は変わっちまったが)変化のないキャラクターなんですよね。ほか粒子世界の“粒子人”たちもビジュアルだけであまり肉付けされずにペラペラ、という影の薄さ。果たして次回作以降出る機会が与えられるのか?これも先程言った月1ペースでコンテンツを増やしまくった結果「質より量」を優先させた弊害?の表れかもしれません。そんな事態を重くみたのか先日スタジオ側から今作以降は「量より質」に変更すると公式発表されひとまずは安心かな?



既にディズニープラス「ロキ」で“登場済み”のカーンですが、恐らく最も恐れているであろう“「ロキ」を観ていないとわからないのか”そんなことは今回“全くない”のでご安心ください!!詳しくはネタバレになるので控えますが、「ロキ」に登場した者と今作登場する者は“別人”という設定(演じる俳優が同じですが)なのでわいディズニープラス入ってないから「ロキ」観てないねんって方でも全然大丈夫!!「ドクター・ストレンジ2」がちょっとドラマ「ワンダビジョン」と強く結びつき過ぎただけで、今のところまだ「“映画”だけ追ってもなんとかなるレベル」だと思います!!(当然今後どうなるかはわかりませんが…)







 
【感想(ネタバレ)】













デタッ!!怪人生卵!!!





ファン待望の人気ヴィランの悲願の実写デビュー!?日本でもマブカプに登場したりと意外に認知度は高いかもしれない??ディズニープラスで彼を主演にした単独アニメも作られる程のヴィランとしては古参キャラなM.O.D.O.K.(Mental Organism Designed Only for Killing)ただフォルム的に非常に扱いづらいヤツ。こんなん実写で登場させれるの粒子世界くらいだよ!!でもまさかその正体が1作目のヴィラン「イエロージャケット」の成れの果てだったとは…(これじゃ黄身が外から内…ナンツッテ!)コリー・ストールの顔面が巨大化した非常にネタとホラーを行ったり来たりする難しいキャラになりましたね…。



ただネタキャラ認定モードッグももうちょっとで旨味が出そうな所で早々と退場。結局何がしたかったんだろうね、スコットやハンクを目の敵にしたと思ったら最後は「よう兄弟」「俺もアベンジャーズだ…」とかわけわからんこと言い出してこれじゃあ視聴者にホントにただの「アタマデカいヤツ」って印象しか与えられないじゃねーか!!



確かに番宣で散々強キャラ煽っておいて「え、意外とコイツよわっ…」と感じてしまっても不思議じゃない征服者カーン。まあ次回でアレ×1万人くらい出るわけですし?数で勝負されちゃあ流石に勝ち目もクソもない気がしますが…。単体の強さ+インフィニットストーンのチカラを使って最強マシマシに強化されたサノス同様、カーンもそれ単体がチートクラスではなくプラスアルファで強さをましていく?それにしてもなんでそこまでカーンが強そうに見えないのか。それは彼が生身の俳優が演じていて時より人間並みに感情的になるから?人間と同じで彼にも「心のスキ」が意外にも今回垣間見れた故に「心理戦で追い詰めれば勝てんじゃねえか」なんてちょっと思ったり(脳筋クラスのヒーロー映画でそんなヤツいないか)実は人間臭い一面もあるカーンを「ロキ」で“在りし者”を演じたジョナサン・メジャース……また全然演技が違ってビックリしましたね。在りし者の陽気なお喋り野郎から冷酷な破壊神とちゃんと“演じ分け”がされている、彼の俳優としてのポテンシャルの高さ、いやー次回以降の“◯◯变化”も楽しみですね!(戦う時の「アイッ!」って掛け声がなんか新鮮)

















クライマックスで「アントマンとワスプは粒子世界に取り残されるEND」を望んでた人正直にハーイ





その方が「今回は」良かったのでは?アントマンシリーズ全体でいうと、やっぱりアントマン=ポール・ラットの笑顔で癒やされる「笑えてハッピー」が信条じゃん?ゆえに今回も多少シリアスになっても最後はみんな一緒に帰れてハッピーハッピー……でもなんか最後すげえ不吉じゃん!?なーに「オレらは頑張ったからあとはヨロピコ〜」だよ!?(そんなこと言ってないのに)これでいいん……だよな?というイチモツの不安要素を残すEND自体は、むしろここから「カーンの復讐」がはじまるわけですし?いいのですが……アントマンとワスプが二人抱き合いながら遠方で歓声をあげる粒子人たちを眺めるシーンで私は「嗚呼このまま二人は粒子世界で子作りするのか…」って思いましたよ!!いやその方が自然な気が…(キャシーたちには申し訳ないが)どうやら土壇場でこのエンディングが変更になったらしく(もしかしたら既に別バージョン撮影済みだったかも?)噂にある「アントマン4」が実現するか否かまだ全然決まってないでしょうし彼らの今後の扱いが決まらん以上、下手に理由がないと戻ってこれない粒子世界へ退場するワケにもいかなった……という感じでしょうか??



END後の「カーンは帰ってくる」はわかったけど「え、じゃあアントマンは…?」と不安が過ぎるアントマンの今後。「彼は過小評価されている」とコメントしたケヴィン・ファイギ総支配人の言葉を今は信じるしかありませんね…!!!


0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page