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スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック(2023)


【原題】Children of the Corn

【監督】カート・ウィマー

【出演】ケイト・モイヤー エレナ・カンプーリス カラン・マルヴェイほか

【あらすじ】

ネブラスカ州ライルストーンの広大なトウモロコシ畑は深刻な不作が続き、大人たちは畑を焼き尽くして町を捨てようとしていた。牧師に育てられトウモロコシ畑が自分の居場所である孤児イーデンは、トウモロコシ畑には怪物「歩く者」がいると信じ、神様と崇めていた。大人たちの計画を知ったイーデンは他の子どもたちを扇動し、模擬裁判で大人たちを裁こうとするが……。(映画.COMより)






 
【感想(ネタバレなし)】

『未体験ポイントその④ 何かと“キング”の名をタイトルに入れたがる』

 





どーもどーもラーチャえだまめです。未体験ゾーン!!今夜もそれゆけゲテモノの祭典、ということで4回目に選ばせて頂いたのはコチラ



【スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック】!!!いやー今年の未体験は“キング枠”が設けられていたんですねー。当たれば名作、外れれば鼻ク◯レベルにまで落ちぶれる世界一「映像化の振り幅が広い」スティーヴン・キングの短編集「深夜勤務」(読んだな〜、内容全然思い出せないな〜)の1エピソードの映画化、ということなんですが、84年に既にサラ・コナーによって実写化されております。つまり本作は「IT」「ペットメセタリー」に次ぐ“リヴート”…!!!なんだか既に嫌な予感がする。しかも今年の未体験で拾われてしまったということは……ここまで異論はないな?ちなみに私は84年版は未体験なので比べることはできませんが、リヴート版の本作はなんでも「原作を大胆アレンジ」……公式が言ってんだからね?統計学的に「大胆アレンジ」はほぼ“失敗”です。そんな公式も開き直ってしまったのか、キング様に不手際のないよう原題の「チルドレン・オブ・ザ・コーン」のタイトルを抹消し頭に“スティーヴン・キング”となぜか“パンデミック”の二文字でブチ込んで勝負を挑んで参りました!?……いや結局ネーム頼りじゃねえかよ!?いやよく見たらパンフ裏に「小説版よりも良く出来ている」とキング本人からお墨付きされてんじゃねえか…!!!




「もう絶対嫌な予感がする。」




と言うことで拝見させて頂いたのですが……













ダメ、品種改良。






 




いやー「パンデミック」とはそういう意味?日本ではイマイチ馴染みのない「汚染されたトウモロコシ畑」に長時間ヒタヒタに浸りに浸りまくった少年少女達が?ある日突然「大人たちに牙を向く」……??NHKのワンワンよりサイコな「キッズたちの殺人衝動」という「ピー」単語をテーマにした悶絶不謹慎映画



と聞くと76年のスペイン産「ザ・チャイルド」が思い浮かんだり、トウモロコシ畑を舞台にしたホラー映画だとネトフリ映画のこんな映画が思いついたり……無垢な子どもの「残酷な遊び」がエスカレートしたかのような、何の迷いもなく相手が例え自分の両親であっても処刑執行!?リーダー格の女の子がなかなかの名演技で最後まで憎たらしく見させて頂きました。小さいのにやることは残酷無慈悲のサイコパス少女でカウガールかと思ったら信玄公みたいに赤いカツラ被ってもうやりたい放題ですよ!?本作イチの目玉シーンとなるであろう大きな穴に大人たちを落として「生き埋め」にするとかドッキリでも洒落になりませんね!あ、ちなみに目玉くりぬくシーンも目玉……だけにねッ!!



そんな大人達は「力ずくで抵抗出来ないの?」出来ないんですねーそれが。だって可愛い子ども達を殺めることなんて出来るわけないでしょー?だからみんな呆気なく囚われたり殺されちゃうんですねー。……なわけねえだろおおおお!!!



子ども達が大人にキレる理由が、悪徳企業によってトウモロコシ畑が汚染されたことに起因するらしいのですが?登場人物は大きく分けて「3世代」に分けられ、子どもの将来なんぞに興味もない資金難の為にトウモロコシ畑を今すぐ廃棄して国から補助金貰おうとするアダルト世代、それを阻止しようと武力行使に打ってでるキッズ世代、そして両者と板挟みになりながらキッズたちの未来の為に「第三の手」でアダルト世代を納得させようとするティーン世代。ちなみにこのティーン代表の金髪美女が主人公。髪がめっちゃ綺麗。あスミマセン、小さな田舎町の為に自分は大学進学で街を出るのに活動家並に声を上げ街の復興に取り組む姿勢はまさに素晴らしいの一言なんですが、いかんせん基本“指を咥えて見ているだけ”が多くそこまで頼りにはなりません___。



監督は「リベリオン」「ウルトラヴァイオレット」のミレニアム期を代表するアクション映画のカート・ウィマー。えガンカタは?アクションをほぼ封印しスリラー全振りで挑んでおります。ラストのトウモロコシ畑炎上はホントに導線から引火させてるっぽくない??監督の一番のアクションシーンそこぉ!?大人の描写がちょっと全体的に浅くて、だから「子どもの殺戮」という重いテーマがあまり活かされておらず、結果的にヘビィなネタの割にそこまで印象に残らなさそう。大人サイドの「言い分」も理解できるくらい描いてくれたら大人と子ども、決して交わらない両者の難しさとかも描いたらさ、もっと深いテーマ持たせられたような気がして非常に勿体ないな〜と思いましたね。まぁでも、こういう倫理的にどうなの映画はそこまで量産されるわけではないので、貴重にしたい所ですねッ!!






 
【感想(ネタバレ)】




序盤でトウモロコシから粉がフワァ〜って舞うシーンを見せるということは、これはもう事の原因は品種改良され毒素吐きまくったトウモロコシ、有毒ガスか何かで集団幻想に取り憑かれイカれちゃった……だってトウモロコシ畑の神様なんてちょっとリアリティに欠けるじゃないですか?一応序盤の巻き添えで死んでしまった子どもたちの怨霊説?も考えられますけど。原作は悪魔的な存在を匂わせる展開らしいですが、それでは少し説明不足ですし。そのトウモロコシの神がキャスターを真っ二つに引き裂いた後にチャッチャッって血飛ばすの、変なところちゃんとしてんな!!弟も最後姉になんのアイコンタクトだよ!!

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