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ハンテッド 狩られる夜(2023)


【原題】Night of the Hunted

【監督】フランク・カルフン

【出演】カミーユ・ロウ ジェレミー・シッピオ J・ジョン・ビーラーほか

【あらすじ】

製薬会社のマーケティング担当として働くアリスは不倫相手の同僚との帰宅途中、郊外のガソリンスタンドに立ち寄るも、店員の姿はない。訝しみながらも店を出ようとしたその時、彼女はどこからか狙撃されてしまう──。










 
【感想(ネタバレなし)】

『結論:大人はみんなゴ◯』

 




どーもどーもラーチャえだまめです。今日も元気よく行ってみよ〜!!……とは流石になれない開始数分なんの因果か一般人が「突然修羅場に巻き込まれて冬-2024-」



【ハンテッド 狩られる夜】!!!狩られるなら、朝まで待とう、マザーフ◯……ハイテンションからご臨終〜「ハイテンション」を筆頭に、色々日本じゃ発禁レベルの「ヒルズ・ハブ・アイズ」ほか、ポッターくんにツノ生やした「ホーンズ」、名作映画のリメイク「ピラニア」、アーロン・ポールがただただ可哀想な「ルイの9番目の人生」などなど??直近は弾丸ジャッキーも絶句する水泳せぇーんしゅとぉー!!vsワニ!!の異種クロール対決「クロール」などアニマルパニックまでなんでもござれな残虐非道の申し子アレキサンドル・アジャコングプロデュース!?……だけでもう口がよだれ鶏なのに監督は「ハイテンション」で俳優としてアジャとタッグを組んだ後、主演のイライジャ・ウッドがPOV視点で全然映らなくてファンがイライラウッドしたとかしないとかリメイク版「マニアック」のフランク・カルフン!?……と言うことで、まぁ早い話が「硬いメンツ」でしょ?



そんな2人が今回描くは「究極の巻き込まれ型シチュエーション・スリラー」!?物語は主人公のアリスが同乗者の男と車で走行中、給油しに近くの「無人と化したガソリンスタンド」に寄ったのが運の尽き!?突然どこにいるかもわからぬ謎のスナイパーから狙撃され同乗者は死亡、アリスも腕を撃たれガソスタのコンビニで突然の籠城戦が始まってしまうという!?生き残ったただ一人のヒロイン+残酷無慈悲なスナイパー+コンビニ=これぞ「限られ過ぎた空間」!!作り手にとっては比較的「安く作れる」しかし画力が通用しない「観客を飽きさせないストーリー」が必要不可欠の!?ある意味作り手の腕前が最も反映されるこの密室劇。アジャ自身はこれまでネトフリのSFスリラー「オキシジェン」や「クロール」で追い詰められる恐怖×密室に取り組んだことがありますが、この手の映画は難しいですよ〜。突然命を狩られる側に立たされたアリス。スマホは破損し店の電話線や警報器全て使用不能。周りに頼れる者はただの一人もいない……あ、店にあるトランシーバーで助けを呼ぼう!すみませーん!!へるぷみぃー!!



……て声の主はスナイパー!?もう無理やアイナジエンドやぁあああ!!!……観客には嬉しい悲鳴でありますが。とりあえず店の物全てを使いスナイパーから身を守る、気分はさながら脱出ゲーム??アンブレラでカモフラージュするところとか良かったですね!そしてやたらリアルなグロ描写はアジャ仕様。妙な生々しさがあるんですよね……(痛々しい)犯人の目的は?正体は?ガソスタからほど近い山の上の「神はもういない」ジーザス看板からムクっと影が動き出すシーンはめっちゃ鳥肌立ちました。スナイパーにはある「計画」が…??さらにアリスも実は事件に巻き込まれる直前まで「不倫中」だったという(ちな撃たれた同乗者は不倫相手)裏の顔があったのです……そう、本作はそんな「裏の顔」が暴かれる「不倫妻vs無敵の人」ファイッ!!映画でもあったのです……



……とまあミステリー要素もあるにはあるのですが、予想外の展開とかクライマックスに隠し球があるわけでもなく、物語自体は最後まで予定調和な感じで若干の尻つぼみ感は歪めなせん。ただ本作はそれ以上に「想像以上に硬派な」映画であることにビックリしました。



それはつまりコロナ禍で儲けた人がいれば逆に失った人もいるように、社会的強者と弱者、貧困、理不尽な世の中、狂った銃社会……アメリカの「今」が抱える様々な問題を本作のスコープ越しに訴えかけているような??社会問題をテーマにしているのです??そして本作はある一つの「答え」を投げかける。こんな腐った現社会を作った「大人はみんなク◯」宣言だこの野郎ーー!!今まで見て見ぬフリをしてきた大人へ理不尽の鉄槌を!?そんな皮肉も交えたパニックスリラーでございます。






 
【感想(ネタバレ)】





てか毎回映画見て思うのだがプレス機に安全装置ってないんですかシュワちゃん…?アリスの夫が不倫を知ってて復讐してたと思わせるミスリードだよねあれ?結局夫とは何の縁もない男。結局自身の腹いせも、子どもの前で素顔を見せようとすることも叶わずだった。あれってやっぱり「見せる価値もない」野郎だからってこと??ドゥニ・ビルヌーブの「静かなる叫び」だったり「ウトヤ島、7月22日」のような犯人像をあえて特徴付けない仕様に近いものを感じました。覆面という誰でもない存在から素顔を見せることで「英雄」になろうとした犯人へのアンチテーゼ、絶対そんなことさせねーよ、という監督なりの意思表示のように……。本作は予想以上にアメリカの銃社会や貧困問題を扱った社会派パニックでありましたねー。退役軍人が貧乏すぎて自身が保険に入る金すらないから、娘を外出させられない切実な理由はちょっとショッキングでした。おそらく犯人のような境遇の人たちが実際にいるのだろう。そしてその「怒り」はいつしか社会へ、それに加担する組織へと向けられていった…。



きっと犯人が用意周到に細工したのであろうが不倫相手の車からガソリンが漏れていたのとか、どこまで犯人の手が回っていたのかが“憶測”しないといけないレベル止まりだったのがちょっと説明不足でしたねー。



それにしても最後ヒロインも助からなかったか〜。不倫しただけなのに……と言うよりは、人の不幸は蜜の味商法で儲ける製薬会社で働いていたという重罪が仇となったのか、いやいや「私は不幸だからイヤイヤ不倫してるの!!」発言でしょうねきっと。あの「言い訳」は流石に良い訳ならずだよワイフよ……唯一汚れない子役だけが生き残るという、ある意味わかりやすいエンド。こんな社会にした大人達みーんなに責任があります!未来はキッズに託した!と言いたげなラスト。うーん投げやりかよ!!

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