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スプートニク(2020)


【原題】Sputnik

【監督】エゴール・アブラメンコ

【出演】オクサナ・アキンシナ ピョートル・フョードロフ フョードル・ボンダルチュクほか

【あらすじ】

謎の事故が発生した宇宙船スプートニクが地球に帰還するも、乗組員はコンスタンチン(ピョートル・フョードロフ)以外全員死亡していた。医師のタチアナ(オクサナ・アキンシナ)は、カザフスタンにあるソ連軍の秘密研究施設に監禁されているコンスタンチンの調査に加わることになる。ある晩、彼女は彼の体内から何かが出てくるのを目にする。(Yahoo!映画より)





 
【感想】

『でリンゴは全部でいくつでしょう的な?』

 
【感想】




どーもどーもラーチャえだまめです。本日は私個人的に「今年最も見たかった映画」の1本、日本に飛来する時をずっと心待ちにしていた、そう毎年恒例“ゲテとの遭遇”祭「未体験ゾーンの映画たち2021」で上映されると知って!!!!……しかし当時コロナ化の影響を鑑みて泣く泣く劇場のある渋谷に足を運ぶのを断念したのです。いや行きたかったですよ〜、見たかったなぁ〜!!それから数ヶ月の時を超え、ようやくレンタル開始され茶の間で鑑賞出来るということで?今回早速鑑賞させて頂きました、それではご紹介致しましょう本日私が拝見させて頂いたのはこちら



【スプートニク】…!!!よぉ〜!!!ゲテとの遭遇いらっしゃぁ〜い!!!というわけで全国の“物体X”ファンの皆さま、いやフェイスハガーマスクでコロナを乗り切りたい妄想に寄生された皆さま2021年今年もやってきました「地球外知的生命体」を題材にしたSFホラー超大作!!しかも制作したのはあの「インデなんちゃって・デイ」でお馴染みハリウッドに劣らぬVFX技術を持つ「アトラクション 侵略」のおそロシアスタジオ!!地球に飛来して何しでかすかわからない異星人に対し「異星人に戦う意思はないとなんとなくそんな声が聞こえた」という理由で交戦を止めたトンデモ軍曹が登場する「アトラクション」はじめ、これまでハリウッドの“某マーベル”映画に“某タカラトミー原作”映画に“某「犯罪現場はお前の頭の中」”映画に酷似した……インスパイアされたかもしれない中身スッカスカのSF超大作映画を量産してきたロシアでございますがー?



コロナでほかに上映する作品がない映画館はとりあえずコレと「怒りのデスロード」の2本立て上映なら週2で通い詰めたい「T−34」というバクアガり映画を生み出してもおり、近年は「映像だけおそロシアなんて言わせない」演出や脚本など全体的なクオリティもメキメキと上がって来ていますからねー、油断できない怖さがあるんですよ。



そして今作はあのリドリー・スコットの「エイリアン」を彷彿とさせる?数十年前にロシアの宇宙船が宇宙で偶然“拾っちゃった”謎の知的生命体、地球に帰還したパイロットに“寄生”した「ソレ」はとある基地に秘密裏に輸送されていて…??「エイリアン」の恐怖×「ロズウェル事件」にも影響を受けたかのような??いやーこのプロットだけでもう口からよ、よだれが……!!!と思ったら


















あれー某バディ映画になっちゃったよ?






 






まず見て下さい、このあまりにも美しい




















あこれは「ライフ」超えだわ。







質感・デザイン……す、素晴らしい!!!これぞロシアの真骨頂!!いやーこれはハリウッドに勝ったね!!!素晴らしい!!実に素晴らしい!!!「マイケルファスベンダー・コヴェナント」のアレとコイツを入れ替えたいレベ……なんだなんだ読者と私の間にかすかな温度差を感じる



ホントによく出来ているんですよ。これまで培った映像技術を全投入して見事「地球外知的生命体」を表現してくれております!!正直私はたとえ内容がク◯でも「クマムシからの物件X」のような「実写」での手作り感アリストテレスなクリーチャーの方が好みではあるのですが、ここまでリアルにやってくれたらもう文句は禁句でございます…!!物語は女医のタチアナが軍にスカウト(連行)され、宇宙から帰還後にカザフスタンの秘密基地で隔離されているコンスタンティンという名のパイロットの身体検査を頼まれます。ちなみに当時船に同乗していたもう一人のパイロットは“裂傷”を負い重症。さらにコンスタンティンには宇宙から帰還するまでの“一切の記憶”がないという……。彼はなぜ記憶喪失なのか。“彼の身に起きた”出来事を調査するべく動き出すタチアナでしたが……



















彼は宇宙で鵜飼いを会得しました








毎晩決まった時刻にコンスタンティンの体内から“ソレ”が現れるという食後4時間経っていても耐えられない大変ショッキングな光景を目の当たりしてまったタチアナ!!!もうそんなの見せられちゃったらさ、いくら昼間はピンピンしてたってもうコンスタンティンのこと“人の子”には見られませんよね??


















むしろその両方







前半から非常に丁寧に見せてくれるといいますか、特に異常事態も起きず淡々と進んでいく。怪しい軍の基地内にエイリアン、えーっとそれではいつ“脱走”して……あいや血祭り祭は何時からですかー?もう期待せずにはいられません。“ソレ”の詳しい生態系もタチアナが来る前からすでに改名済みらしく説明してくれたりしてですね、とにかく丁寧に描いているんですよねー。「ちょっと丁寧すぎかな?」親父が“ソレ”に寄生されているなどとは知らずに親父の帰りをずっと待ち続ける車椅子の少年……いるかな?感動的なシーンいるかなー?それより早く“ソレ”が基地を脱走してみんな血祭りにあげるシーンが見たいんだけどさ〜。クリーチャー映画って……そゆものじゃん??

















感動いるー?






なんだか徐々に「人間ドラマ」に比重を置かれている映画であると察する……いやーこれまた一体どんな転機でしょうか?“ソレ”を体内に宿すうちに情みたいのが湧いてしまったのでしょうか、次第に“ソレ”と“オレ”は「一心同体」だ、なんて言っちゃうコンスタンティンさん。いや、まぁ……そうっすね……それはちょっとシンビオートに相談してもらえます?そんな言葉をよそにタチアナはなんとかコンスタンティンと“ソレ”を引き剥がして施設に取り残された車椅子の一人息子とコンスタンティンを会わせてあげたいと思うようになるのですが……

















だからバケモノです







以上の点から“ソレ”が壮大に、あるいは忍び足で人間に襲いかかってくる「エイリアン」のようなホラー映画、というより“ソレ”と合体して唯一無二になるパイロット……あれこれ「ウルトラマン」じゃね?となってしまうワケなんですねー。ここでも映像だけじゃない!!人間ドラマだってやれるんだ!!というロシアの意地を見せつけてられたような、しかし哀しいかなクリーチャー映画に「感動は求めてない。」いやこんな気色悪いエイリアン観たさに来た人が感動したいとか思いますか?いや欲しいのは感動の涙じゃなくて異生物とグロと血吹雪の嬉し涙……



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