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ドミノ(2023)


【原題】Hypnotic

【監督】ロバート・ロドリゲス

【出演】ベン・アフレック アリシー・ブラガ ウィリアム・フィクナーほか

【あらすじ】

公園で一瞬目を離した隙に娘が行方不明になってしまった刑事ロークは、そのことで強迫観念にかられ、カウンセリングを受けるようになるが、正気を保つために現場の職務に復帰する。そんなある時、銀行強盗を予告するタレコミがあり、現場に向かったロークは、そこに現れた男が娘の行方の鍵を握っていると確信する。しかし男はいとも簡単に周囲の人びとを操ることができ、ロークは男を捕まえることができない。打つ手がないロークは、占いや催眠術を熟知し、世界の秘密を知る占い師のダイアナに協力を求める。(映画.COMより)


【感想(ネタバレなし)】

『「何故CMに起用されたか、わかりますよね?」』




どーもどーもピザはドミノよりピザハット派のラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【ドミノ】……!!!「THEMドンデン返し映画」の最新作…!?CMでドンドンドン♫ドンデぇ〜ン♫ドンデン返し〜♫とドンキ並の「こんなに“安売り”して大丈夫なのか」と不安にすらなる知らない方の為に、映画で言う「ドンデン返し」とは、その名の通りラストに物語がひっくり返るレベルの「うわー騙されたー」系映画、という意味で__



過去にも親父のちゃぶ台よりひっくり返された「ドンデン返し」映画の数々は存在しておりますが「冒頭5秒で騙される」「想像は必ず覆される」「ドンデン返しの最高傑作誕生」……過去そのような謳い文句で観客を騙しそして自らの首をも締めるそう宣伝した映画で













面白かった映画があっただろうか?





そーゆーのはギンギラギンにさりげなくやるんですよ〜(汗)ドンデン返し自体を売りにしている映画はちょっと……ホットペッパービューティでやたらレビュー評価高い美容院レベルに信用ならn……まぁそれでも観に行ってしまうのがドンデン返し好きの性ですよね?と言うことで観に行ってきたワケでありますが___想像以上に騙されたとかいう話の前に













想像以上に「アメコミ」じゃないか!!!








刑事ダニー・ロークは今日もカウンセリングの真っ最中。彼は過去に愛する娘を誘拐され犯人は捕まったものの未だ娘は見つかっておらず、心に大きなダメージを負い刑事として復職することで立ち直ろうとしていた。ある日彼の元に連続銀行強盗事件のタレコミが入る。現場で怪しい人物を追っているとある一人の男が目に止まったロークは、男の後を追うように銀行の金庫室に足を踏み入れる。そこで彼はこの場に“あるはずのない”誘拐された娘の映った写真を発見して____



いやー“ドミノ”……と聞いて“知的な映画”かと思ったら“アメリカンなピザが出てきた”くらいのドーンB級ドーン!!!と言った映画でございました……。



CMだけ見るに「インセプション」×「ドクター・ストレンジ」を足して2で割ったような目がテンになる驚愕の映像×難解なミステリーを想像しがちですが、中身は思った以上に“SF”映画、なんですねぇ。ミステリーじゃありません(キッパリ)むしろ斜め上を行く“B級アメコミ”映画なんじゃないかと思うくらい(汗)確かに本作最大のウリであるドンデン返し……あります。いやむしろドンデン返しに次ぐドンデン返し(…て一周回ってね?)いやいやドンデン返しにも2パターンあると思うんです?綿密にトリックを考えて、それを巧妙に作中にバレない程度に「伏線」として仕掛けて……あくまで「ヒント」は用意する。それで見ているコッチがそのヒントに気づかず騙され、見直した時に「ここにヒントが隠されてたのか〜アッパレ!」と、、、、そこでその作品の評価がまたうなぎ登り……



でもその方法だと非常に手間がかかるし繊細な作業だと思うんです。まさにドミノのピースを一つ一つ繊細に並べていくような……そして全て並べ終わった後に一斉にピースを倒す爽快感____“アハ体験”。下準備を丁寧にすればするほどその見返りと言うか最後に「おぉ!!」と唸る程の衝撃に繋がるというか。作中にそんな実際にドミノを倒すシーンが出るくらいには、さぞそれをしているのかと思ったら、もう一つのパターン、事前ヒントなしの「あと出しジャンケン」そんなの最初っからわかるわけねえーじゃん!?これはもうホントにチカラワザです。まるで超能力でゴリ押しするかのごとく無理やりドンデン返す……前者よりずっと楽でかつ観客を騙せる。けど「過程」や「伏線」がないから非常に“大雑把”なんですよね。で雑だと作品全体が“安っぽく”見える。本作は残念ながら後者でした














ロバート・ロドリゲスに「難解な映画」は合わない?





本作で監督のほか脚本・原案・製作を兼任、と言うことは半分自主制作みたいなもの?ウィキペディアの写真がミホークすぎる名匠ロバート・ロドリゲス。タランティーノとはマイベストフレンド同士の「エルマリアッチ」「デスペラード」のドンパチから「シン・シティ」でアメコミに挑戦し「スパイキッズ」で従兄弟ダニー・トレホと共にファミリー層に殴り込みしたかと思えば近年はジェームズ・キャメロン×ジャパニーズ漫画を実写映画化した「アリータ」でゴリゴリSF世界線を構築……そしてドラマではSWシリーズの看板商品あの「マンダロリアン」の火付け役の一人(「ボバ・フェット」も入れたげて…)という、名声実力共にトップクリエイターの一人であることは間違いないのですが??彼がC・ノーランやデヴィッド・フィンチャーのような作風に挑戦した結果がコレ?うーん正直この手の難解映画と彼はミスマッチしているようにしか見えませんでした。それが先に言った“大味”雑把な感じの現れかと。自身のキャリアでアクションからの路線変更を狙ったのか、、、、、いやでも劇中“やたら人がビークルから飛び出す”演出だけ謎のこだわりようなんだもの絶対アクション専門じゃん!?



主人公ダニー・ロークを演じるは、いやベン・アフレックの体格のよさよ!?「フラッシュ」で肉体を仕上げてた時期と撮影が近かったか、もうずっとその大きな肉体と毎度トレードマークの“ケツアゴ”ばかりに目が……アナタはだんだん眠くなt



ほかロドリゲス製作の「プレデターズ」に出演したアリシー・ブラガに“ロールシャッハ”と言えばジャッキー・アール・ヘイリー、そして「ダークナイト」でジョーカーに手榴弾口に突っ込まれた名バイプレーヤーウィリアム・フィクナー……ロングコート姿で優雅に歩く姿がめっちゃ様になりすぎててはいイケオジ認定ー。



制作費はそれほど高くないのか、ロケーション合わせて全体的にかなり「ミニマム」な印象。つまりキャスト代にほぼ全て持ってかれたか…?てかアッチのタイトル「ドミノ」じゃないんかい!!いやでもこれは英断だと思いましたね。実はこの原題こそ“最大のネタバレ”になっているという……(もしかして隠す気ないの?)ドンデン返し映画初めてです!!という方にも?いやーこういう「セコい映画」だけがドンデン返し、、、とは必ずしもそうじゃないんだよ、と耳打ちしたくなる、日々のストレス解消のためにとりあえず騙されてスッキリしたい、という方には?いいかもしれません……。

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