ワウンズ: 呪われたメッセージ(2019)
- ラーチャえだまめ
- 2019年10月28日
- 読了時間: 6分

【原題】Wounds
【監督】ババク・アンヴァリ
【出演】アーミー・ハマー ダコタ・ジョンソン ザジー・ビーツほか
【あらすじ】
酔っ払いのケンカの後、床に落ちていた携帯電話を見つけたニューオーリンズのバーテン。不気味なメッセージの着信が、忍び寄る狂気の幕開けを告げる。
【感想(ネタバレなし)】

『クレーム対応時の俺』
どーもどーもラーチャえだまめです。……ハイ。ということで今夜もよろしくお願い致します“ネトフリーーーーックス!!!!”のお時間がやって来てしまいましたー。なんでも今年のネトフリではハロウィンに壮大に乗っかって新作ホラー作品が続々配信されるらしく??個人的には“ストシン”のダスティンがモニタリングの司会するヤツが一番気になっているのですが今日紹介する映画はそれとは全くカンケーなくって【ワウンズ: 呪われたメッセージ】!!!

…というわけでみんな大好きホラー映画とか抜かしながら思いっきりカリフォルニア生まれのロシア人を演じたアーミー・ハマー!!そして「フィフティシェイズ〜」シリーズで大胆不敵な小悪魔を演じジェイミーのアソコをどーなんさせまくっt、ダコタ・ジョンソン!!さらに「ジョーカー」のシングルマザー役がまだ記憶に新しい「デップー2」のドミノ役でお馴染みザジー・ビーツ!!!…という超豪華なキャストの出汁をふんだんに使った無駄に豪華な

オカルト臭がすごい(※デオウのCMではありません)
という“度を超えた”オカルト大好き人間としてはそれはそれは嬉しい限りなんでございますがおやーこれまたネトフリさん“なんて邪悪なものを……(笑)”いやだって皆さんこんなの聞いてないでしょう?この映画

“黒くてカサカサするアレ”が大量発生
いや正しくは茶色……てやかましいわ嗚呼ァァァァァァアアア!!!人によっては“生理的に無理”の可能性大アリストテレスな……と言うことをまず念頭に置いて見ていただきたい!!物語は若干トーマス・ジェーン感漂うアーミー・ハマー演じるバーテンダーのウィルが女友達のザジー演じるアリシアとその恋人と仲良く談笑しながら3人で飲んでおります。店内には常連たちと明らかに未成年な若者数人。常連の一人クマみたいな大男が3人に絡みます。「うわぁコイツうっぜぇ…」と思うのも束の間今度はクマの仲間たちがやってきて店内で好き放題暴れ始める始末……酔った勢いでケンカするなんてホンマクソ野郎ですよねッ!!そして乱闘の末大男は顔に深い傷を負って店を後にします。店内を荒らされ散々な目に合うウィルたち。店内を掃除していると先程いた若者の一人が落としたでろう黄色いスマホを拾います。ウィルはアリシア達にこう告げる「どうだもう1杯飲み直さないか?」

ダコタ演じる恋人のキャリーがパンツ一丁で布団でオネムー状態の中、仕事終わりにビールをプシュッ!すると先程拾ったスマホからメールが。何通かやりとりしてガキの遊びに飽きて就寝。翌日傷を負った男の様子を見に自宅に向かうウィル。そこには病院にもいかず意識朦朧とした男の姿が。はよ病院に行けと心配するウィルの忠告を無視しべッドに横たわる男。「少し一緒にいてくれ……。」「ああわかった…………ビールあるか?」

いや飲み過ぎだろ!!!!(笑)
Googleで「アーミー・ハマー 酒飲み」って検索されたらどうするんですかぁ!?客よりアンタが一番飲んべえってアル中かよ!!しかもバーテンの仕事は夜だけで昼間からバーで飲むわ家でゲームするわえ、この人プー太郎みたいな生活してて大丈夫?それでよくあんなデカイ家や車持てるよね?家賃は彼女持ち?でも彼女も大学の学生で働いては……なんて心配ごとをよそに

“孤独エクスペリメント”発動
アカーン!!アーミー・ハマー、いやウィルの抱える“些細な孤独感”、はぁ!?何孤独がってんだよ!!!クソ程可愛いキャリーと同棲してるってのにそれだけでは飽き足らずアリシアまでも「君いい香りするねークンカクンカ」えコイツクソ男なの?余裕のヨッちゃんで二股してて“ワレ、ココロココニアラズ。”感じちゃってんのかy…
あ、スミマセンスミマセンなんか“あまりに何も起きなくて”ソッチの方に目が行っちゃいました…。いや“スマホを拾っただけなのに”確かにそれから“不可解”な事がウィルの身に起こり始めるのです!!例えば黒いカサカサとか黒いカサカサとか黒いカs……
あまりハッキリと何かが起こる……というより恐怖というそいつはソロリ、ソロリと近づいてくる怖さ!?“スマホを拾っただけなのに”という日常的に起こりそうなシチュエーションから始まる身近な恐怖!?なんというか“ジャパニーズ的ホラー”にヒジョーに近いと言いますか

貞子の非常用出口ですか?
【感想(ネタバレ)】
監督を聞いて「あぁ〜なるほど。」と妙ためしてガテンがいったのですが、同じくネトフリでも配信され今年の「未体験ゾーン〜」でも数回上映された「アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物」で長編デビュー、イラン出身の新鋭ババク・アンバリ監督だったんですねー。その前作「アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物」では80年台のイラク戦争最中のイランの首都テヘランを舞台に、ミサイル落下の危機に直面する恐怖だったり女性の権利が認めらないなどの社会問題とオカルト・ホラーを見事に合体させた異色の“イラン・ホラー”ということで鮮明に記憶に残っていた作品だったのですが今作でも時間をかけてジリジリとゆっくりとした嫌な台風みたいな攻め方は共通点ありますね〜。
本作でもその“ただのホラー”で終わらせない、徐々にウィルが正気を失っていく過程を丁寧に見せているところや人間模様などドラマパートに時間を割いていて豪華なキャストを起用した理由も納得っちゃあ納得であります。てかザジー・ビーツがメチャクチャ色っぽくてヤベーな(何が?)ダコタ・ジョンソンは目の下のクマに失禁までして特に見せ場はなし。

ただ今作では「グノーシス主義」とかいう3世紀から始まった肉体と霊の二元論がどうたらこうたら…??なんかよくわかりませんがそこからさらに「傷の翻訳書」?なる要は魔本みたいなものに書かれた内容を「やってみた。」的なYouTuberノリでホントにやった若者たちによる「呪い」に巻き込まれた系…と推測するのでヨロシ?このグノーシス主義というのがイランに本拠地があったみたいで、イランではメジャー?一応原作があるみたいなんですがイラン出身のアンバリ監督だからこそって感じですよね〜。
ただ色々と「おい説明しろや」ってなるシーンも多く、例えば大量発発生するゴキブリとかホンマに見るのも苦手だからラストに傷から「開眼ッ!!」する大きな目のバケモノ召喚するのにAV会社も絶句するモザイク処理の演出の為だけ、なんていう理由とかマジで辞めてもらえますうううううううううううう!?スマホを落とす学生たちはオカルトマニアかなにかで初めからバーで騒動が起きるのを予知(あるいは呪いの力で引き寄せた?)してワザと大男の顔に傷を負わせ、さらにウィルにこれまたワザとスマホを拾わせるよう仕向けた、という事まではわかるのですが、では彼らの情報は一体どこで?かねてから尾行とかして儀式の生贄の品定めしてたってこと?ハッキリとした情報がないままナーナーに後回しにされてそのまま終わってしまった感は歪めませんし、ぶっちゃけこの豪華キャストじゃなければある意味成立しないような映画かもしれません…。
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