top of page

聖闘士星矢 The Beginning(2023)


【原題】Knights of the Zodiac

【監督】トメック・バギンスキー

【出演】新田真剣佑 ファムケ・ヤンセン マディソン・アイスマンほか

【あらすじ】

幼い頃に姉と生き別れた青年・星矢は、現在はスラム街の地下格闘場で戦いながらその日暮らしの生活を送っていた。ある日、戦いの最中に不思議な力を発したことから、彼は謎の集団に狙われる身となる。やがて自身の内に「小宇宙(コスモ)」という力が秘められていること、そしてその力を鍛え、女神アテナの生まれ変わりである女性シエナを守る運命にあることを知った星矢は、その運命を受け入れ、厳しい修行を重ねていくが……。(映画.COMより)

 
【感想(ネタバレなし)】

『「パズドラ」×「聖闘士星矢」コラボCMって言われても違和感ない』

 




どーもどーも富士そばの店内で流れる「女は肉そば〜♪」の歌が頭から離れられないラーチャえだまめです。もし仮に歌が「にんじゃりばんばん」だったら蕎麦にフグの毒でも入ってんじゃないかと疑いたくなr……GWの今週はスゴいですよー「日本原作のハリウッド映画が2本同時公開」ですって??何たる偶然。いや方や国民的配管工のおじさんに方や「キミは小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか!!」……いやないですないです(汗)ギャラクタスじゃあるまいs……そんなワケですね、そりゃ「マリオ」と「聖闘士星矢」って言ったら















9:1でコッチでしょ?(ん?9がマリオで1が聖闘士……)





【聖闘士星矢 The Beginning】!!!せいや!せいや!せいんとせいやぁーッ!!!って柔道の掛け声なかったっけ?(ないです)かの有名なアニメ主題歌、あとは昔SMAPがコスプレしたってくらいしか知らない原作未見のニワカレベルの私がですよ、“セイントセイヤ”で「聖闘士星矢」と変換される恐ろしい国ジャパンが生んだ愛すべき名作マンガを?「KNIGHTS OF THE ZODIAC」…!!!と一応原題はカッコよくしてますがウコンより効き目に振り幅ある“ハリウッドのチカラ”でもって“現代風に実写化”……「何故実写化しちゃうの?」ドラゴンボールはおろかファンさえ“掴めなかった”苦い記憶が今蘇る、当然原作ファンは不安しかない“腫れ物”級の扱いづらいハリウッド版を、原作知らん人間が見たら逆に楽しめるではないか…?と言うことで拝見させて頂いたのですが____














全体的に「未体験」漂う「ドB級」だが「アクションだけAマイナス」な映画だ星矢アアアアー!!






 




予告映像のクオリティから勘の鋭い方には早くも「ハリウッドでも“B”の部類」だと確信した方もいるのではないでしょうか。イグザクトリぃー!!まさにその通りすぎる世界観、ストーリー、VFX……作品全体を“B”が包み込む“ハリウッド”でもあまり期待してはいけませんヤツにもランクはあるのです……。まず世界観、「なぜ空中に巨大な石像の首が浮いている?」サードインパクトか何かが起こった世界線なのでしょうか一体ここは世界の中心のどこなのかSFチックな世界観の作り込みは甘く(いやそもそも突拍子もない物語でちゃんと作り込もうとしていない?)世界観から映画に入っていく方にはかなりキツい可能性。ストーリーもこれはジャンプ漫画ですッ!!とイワンコフばかりの「イタいとこ突っつかんといて」地下闘技場で孤独に闘う一人の青年星夜が?ある時自らの体内に宿る小宇宙(コスモ)のチカラが覚醒して……それを実写化して現代風にやるとどうなるのか。「“こう”なりました。」



聖闘士って星座だから12人いるんでしょ?でも今作では……代わりに“仮面ライダー龍騎”みたいなコスプレした黒いアーマー部隊が敵に置き換わっていたり、原作改変も凄まじそうですねー。あとはVFXも急にアニメーションっぽいシーンになったり一昔前のアメコミ映画のようなクオリティ。今回が長編映画デビュー作の監督トメック・バギンスキーは過去「ウィッチャー」というゲームのムービーなどを手掛けた人らしく、アニメーション色が強いのかもしれませんね。そんな一見するとパッとしないようにも思える本作、では本作の“売り”は何なのか。まず1つ目は












アクロバティックな「アクション」が意外とスゴい






「何ダンスしてんだよ!!」と相手から2回馬鹿にされますが聖闘士アーマーを着る“前”(着たら途端に安っぽくなるが)の生身で繰り広げるアクションが私はスゴいと思いましたねー。カット割りとか色々工夫して凄みのある“それらしい”動きに見せていて、個人的に全然期待していなかった分アクションシーンの凄みにまず驚かされてしまった。あ、ペガサス流星拳っぽいのも一応出ます。もう少しお金あったらリブート版「モータルコンバット」みたくなっていたかも(知名度の差か…)














日本人俳優がハリウッド映画で「主人公」を演じるって実は物凄いことしてる





2つ目は新田真剣佑が「主役」として華々しいハリウッドデビューしてる点。お父さんの千葉真一や藤岡弘といった過去ハリウッドで主役を射止めた俳優はあれど、近年は渡辺謙や真田広之と言った「名バイブレイヤー」こそおりますが、ハリウッド資本(東映アニメーションも絡んではいるものの)で主人公を演じた日本人っていない。「ドラゴンボール」だって結局白人俳優が起用されたし、今度タイカ・ワイティティが撮る予定の実写版「アキラ」だって、いい線いっても“良くてアジア人起用”がいい塩梅なのでは?これがどれほどスゴいことか。それだけでも“日本的価値”は十分にありそうな気がしなくはないのですが……。そして真剣佑ファンは当然観に行くかと思います本作のために真剣佑がドウェインジョンソンなどトレーニング実践経歴のある専属トレーナーと週5でトレーニングを積んだという鍛え上げられた範馬刃牙も嫉妬する彼のバッキバキの肉体美を“クライマックスの終盤”でご披露している故、ファンは必然的に“最後まで劇場から立てない呪縛”にかかってしまうのだ!?



そして3つ目は真剣佑の脇を固めるキャスティング














I♡ジョン・ウィック×「ザ・グリード」の紅一色×よく死ぬ人







野郎共この間の午後ローはちゃんと録画したんだろうなあああああ!!!!!絶対B級マニアファンで揃えて来ただろぉおおお!?加えて「T3」の2代目ジョンコナーだってぇ!?すっかり“あの人は今”な俳優ニック・スタールがガラ悪いモヒカンオヤジと化して真剣佑の前に立ちふさがる、まさに世は“Bのフルコンボ”が過ぎる実に美しい布陣……。「カイト」でニック・フューリーの口からボソッと「サワ。」と聞けた興奮と同様に名優ショーン・ビーンの口から「セイヤ。」が聞ける日が来ようとは……(この人実写版「サイレントヒル」にも出てたし、もしかしてジャパンカルチャーオタク?)「XMEN」以降あまり大作映画で見かねないファムケ・ヤンセンは色々弄ってんだろうけど変わらずの美しさでどこか“ジーン”を彷彿とさせ、その娘で女神?ヒロインを演じるマディソン・アイズマンだって「死霊館」シリーズや「グースバンプス」などヒット作に出演経験のある今キテるね女優ですし?最後まで鉄仮面を脱がない「我らの道」を極めしお師匠姉さんは一体誰が演じていたんだろうとか色々あるけど













マーク・ダカスコスが「ジョン・ウィック」よりハチャメチャカッチョいいとかナンデンカンデン






もう痩せた海坊主じゃんかよ!!!原作に登場するのかは定かではない体細いのに拳銃と混紡を振り回すキレッキレのアクションにニンニクマシマシでも食ったんか大変「クサすぎるセリフ」でキメてくれる刺さる人には出血多量で死を覚悟する必要が……ゴフぅッ!!



……以上原作を知らない人間が見たら「意外と面白かったんじゃね?」頑張ってはいる、頑張ろうとしているのは感じられました(原作愛があるかどかはわかりません)“そもそも「聖闘士星矢」を現代風に落とし込むなんて無理がありすぎんだよ!!”……そう開き直って見てみるといいかもしれません。



これであとはエンディングで「セイントセイヤぁー!!少年はみんなぁ〜♪」の主題歌が流れれば200点満点だった(主題歌はP!NKの「Courage」)まぁたぶん続編はないでしょうが残りの聖闘士たちのコスチュームとかも見てみたかったなぁ……(原作知らんけど)

0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page