28年後... 白骨の神殿(2026)
- ラーチャえだまめ

- 7 日前
- 読了時間: 7分

【原題】28 Years Later: The Bone Temple
【監督】ニア・ダコスタ
【出演】レイフ・ファインズ ジャック・オコンネル アルフィー・ウィリアムズほか
【あらすじ】
28年前、人間を凶暴化させるウイルスがロンドンで流出してパンデミックを引き起こし多くの死者を出した。海を隔てた孤島という環境のためウイルスの蔓延を免れたホーリーアイランドで生まれ育った少年スパイクは本土で生き延びたドクター・ケルソンと出会いそして病気の母親を看取った。その後、ウイルスに覆われたイギリス本土で生きる道を選んだスパイクは感染者に襲われかけたところをジミー・クリスタル率いる全員金髪の暴力的なカルト集団「ジミーズ」に救われる。しかし、彼を待っていたのは救済ではなく救いのない世界で味わうさらなる絶望だった。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『28年後…』
ハーゲンダッツのギフト券が使える店が見当たりませんラーチャえだまめです。近所のコンビニは全滅でこのまま28年経っちまいそうd……ということで本日はコチラを拝見させて頂きました。
【28年後... 白骨の神殿】!!!28年経って急にサーガ化した大人気ロンドンゾンビ紀行(違うかぁー)いやー正直「3部作もいる?」と疑ってかかって観た前作はウルフカットのアーロン・テイラー・ジョンソンに納骨職人になった元教皇、巨体&巨根ゾンビに英国戦隊テレタビーズ!!……ワイルドだろぉ〜?28日からだいぶ経っていたのに全く衰え知らずな残酷無慈悲×未体験なカメラワーク×UKロックの合せ技で恐れ入りました!と感服奉ったそんな監督ダニー・ボイル✕脚本アレックス・ガーランドのオリジンメンバーから2作目はリメイク版「キャンディマン」「マーベルズ」のニア・ダコスタへ監督交代。これが吉と出るか凶と出るか……が焦点の一つだと思いますが

いやートップスピードで全力疾走する1作目から2作目ってだいたい尻窄みしたりする作品が多いんですけど、これはこれで1品としての完成度がめちゃんこ高い!!勿論あんな気になる終わり方した前作からの地続きなので前作は鑑賞必須、ではあるのですがキャストは全員続投ながら前作とはまた「異なる視点」で描かれる新鮮さ、人間と感染者の“境界線”がますます曖昧になる恐ろしさ、そして残酷残酷残酷!!さがますます強調され、いやー今作「も」面白かったですねー!!
いやーシリーズ随一の「惨たらしさ」と言っても過言ではないかもしれない??冒頭から「人って簡単に◯ぬんだなー。」“この世界は残酷”4作目まで来ても全く緩める気配がない“一寸先はデス”観ていて安心出来ませんよ!?不安の種すぎる世界観。相変わらずちょっとでも外出すりゃマッパのゾンビが全力疾走してくるし?ゾンビ以外にも危険がいっぱいおっぱい……うーんこの

いやお前も主役なんかい。
前作に引き続きぶらぶらさせた「ナニがホンモノか特殊メイクか」ばかり目がいく感染者の中でさらに凶暴さと肉体が進化した第二形態「アルファ」の“サムソン”……演じるはチ・ルイス・パリー。この人売れるぜぇ〜!?206cmの長身を活かし格闘家やスタントダブルの経験を経て41歳で俳優の門を叩いたらしい前作では初陣から強烈なインパクトを残す「怪物」として脅威な存在として立ちふさがっていたものを、今作では完全に「フランケンシュタインの怪物」にしたこの妙案、そしてフランケンシュタイン博士ことレイフ・ファインズ演じる“ケルソン医師”との束の間の“ほのぼの自給自足ライフ”だとぉ…!?

前作ではシーボーズも絶句のゾンビ墓場ならぬ“白骨タワー”を平然と紹介する“ヤバい人”オーラぷんすかぷんだった孤独の赤い老人。訪れる者(?)に平穏と安らぎを提供=死という観念で観る者に絶望と文字通りの安らぎを与えてくれた足長おじさんことケルソン医師がこんなにも今作でメインをはるとは思いませんでした。(代わりにアーロン・テイラー・ジョンソンの出番はなし)しかも今作ではその奇怪な行動のウラに見え隠れする彼の“人間味”がより強調されているというか、周りでただ一人生き残ってしまった人間の悲しみというか、そこへやってきたサムソンに“救い”を求めるという、ゾンビに救い?はじめはやっぱり変なおじさんだなと思っていたのですが“人恋しさ”という意味で段々と彼の行動を理解しはじめる自分がいました…‥。
一方で前作のラスト、テレタビーズ軍団こと世紀末のカリスマ“ジミー・クリスタル卿”率いる“ジミーズ”の一味に取り囲まれ“加入”を余儀なくされた少年“スパイク”ですが、首の皮一つ繋がったものの前作よりも過酷な試練が待ち受ける、というイカれた“カルト教団”の恐怖を同時展開!!前作に引き続きジミー・クリスタル卿を演じるジャック・オコンネルは「罪人たち」と相まってすっかりイカれた白人役が板についてしまったわけですがそのすきっ歯ってマ?サーガのOPを飾った彼ですが主人公感は一切なくゲスのゲス、自らにとっての“神”の声にのみ従う卑劣な野郎として演技が際立ってましたねー。

このイカれた2人が対峙したらどうなるのか?2人の会話シーンがよ、互いに少し話しただけで互いに「只者ではない」ことを察するわけよ!?特にケルソンが一瞬で彼の「悪童」を見抜く眼差しというか、コレはこのあとヤバい嵐が来るぞと悟るかのような声に出さないレイフ・ファインズの黙演。その彼をもっと知りたい、と興味津々に質問するように見せて自分の思惑に「使える」かどうかをまるで品定めするかのようにニヤケ顔でヘラヘラと口を開くジャック・オコンネルの演技も素晴らしかった。もう人vs感染者、なんて単純な構図じゃない、これはもう「社会」を失った人間の対立の話。いやーこれまた色々考えさせられますな!絶望の一世風靡ディストピア化した世界で、個々がそれぞれの「倫理」にすがり生き長らえようともがく姿を残酷に映し出す。
両極端なのはケルソンとジミーの「死」の意味です。ケルソンにとって死は「救い」でジミーにとっては邪魔者を消し去る「処置」でしかない。科学を信じる者と神を信じる者とで見事に逆だよねとツッコミ待ちのような、信仰心の都合の良さなんて所詮その程度であると、脚本を書いたアレックス・ガーランドの皮肉が効いているなーと。

欲を言うと前作のダニー・ボイル版では病気の母親を必死に守る屈強さが目立つ“強少年”のイメージが使ったスパイクが、ニア・ダコスタ版になって逆に守られてばかりで若干ひ弱に下方修正されてただのノーマル少年に成り下がったのが少し残念だったかな。せっかく前作で高跳び成長を見してくれたのに今回はあまり成長を感じられなかった。一応3部作の主人公なのですが先述したように本作はケルソン医師、サムソン、そしてジミー卿がメインなので彼の存在は今回は若干薄められてしまったか。
はじめから3部作とアナウンスされているものの、この2作目までの興行で最終的に最終章まで製作できるか否かが決まるという指輪物語システムにより打ち切りも視野にいれて?2本目で一旦キリのいいところで完結してくれたのはありがたい。ただ次も絶対に観たくなる憎い終わり方をしているのがホント上手いな〜。こりゃ最終章も観させてくれ〜!!(無事3作目も製作決定したみたいです!!)
【感想(ネタバレ)】
ジミーズ襲来を察して逃げるか手駒のサムソンで戦闘準備するのかと思いきやジミーの“猿芝居”に付き合ってあげるという平和的解決を選んだケルソンの優しさよ。にしても悪魔メイクで炎に包まれながら結構ノリノリで踊り狂ってたなーレイフ・ファインズ……ってそういえば前にウマズラ坊主で杖ぶん回してたな(汗)
ほんのさっきまで脊髄引き抜いたり脳みそバク食いしていたヤツが薬で我に返った第一声が「あいや、チケットないっす…」もう笑うしかねえだろ!?なんとなくヴェルタースオリジナルじゃなくても彼が特別な存在なんだろな〜とは思っておりましたが、ケルソン亡き後のレイジウイルス回復のカギとなるのは彼の血清か!?そして終盤やっとこさ登場してくれたキリアン・マーフィー!!誰だ前作でお花畑から出たヒョロガリゾンビだって言ったヤツわぁー!!ゾンビになってなくて良かった。それどころか彼を“パパ”と呼ぶ娘は同じく前作で助かったセリーナの娘??そして彼のターンになってからのエンドロールで1作目のテーマソングが流れる乙な演出よ!?前作と今作はスパイクから見たケルソン医師とジミーのお話だった、という締めくくりでもって、ラストを締めくくる3作目でキリアン演じる“ジム”とスパイクの新旧主人公でどんなマリアージュを見せてくれるのか。そして正気を取り戻したサムソンのサムソンはもう拝めないのか…‥
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