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アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし(2025)

  • 6 時間前
  • 読了時間: 6分

【原題】Den stygge stesøsteren

【監督】エミリア・ブリックフェルト

【出演】リア・マイレン アーネ・ダール・トルプ テア・ソフィー・ロック・ネスほか

【あらすじ】

スウェランディア王国のユリアン王子は、すべての淑女の憧れの的。母レベッカの再婚でこの国にやってきたエルヴィラもまた、王子の花嫁になることを夢見ていた。新しい家族となった義妹アグネスは美しい女性だが、一方のエルヴィラは矯正器具に覆われた口元、ふくよかな体形、こじんまりとした鼻、つぶらな瞳という控えめな容姿だった。そんな中、アグネスの父が急逝したことで事態は一変。レベッカはアグネスを貶め、エルヴィラを王子の花嫁にするため、手段を選ばず彼女に美を施していく。やがて、王子の花嫁候補を集めた舞踏会が開かれるが……。(映画.COMより)

【感想(ネタバレなし)】

『トントントントンヒノノニトン♪』





Youtubeの焚き火動画で癒やされるならと蚊取り線香に火をつけてずっと眺めてても無事癒やされたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました



【アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし】!?ヒュートラ渋谷で何度も予告で流れてきて気になっていたコチラ。恐れ知らずの北欧から近年流行りのパブリックドメイン化の餌食にあの世界的名作「シンデレラ」が“闇落ちデス・デレラ”した話かと思いきや??誰もが知る「シンデレラ」は陽キャの考えた寓話で実は夢と魔法の上位補正で無事幸せになりましためでたしめでたし〜♪のラッキーガールのウラで?ノンラッキーガールによる誰も知らない“闇話”も存在した…!?幸せは不幸の上に成り立っている、とは言いますが“じゃない方”の僻み妬みに満ちた壮絶“ヒトコワ”ホラー……かと思ったら











超絶激痛映画ってなに?(※写真はイメージです)










いやーおとぎ話だから中世だから、なんて笑ってなんて観ていられない!?コレめちゃめちゃ「現代社会」を描いてんじゃん……(汗)「ルッキズム」「顔面至上主義」「ブスに人権なし」「金の為に結婚」‥…醜い醜い醜い!!なんと醜い下等な「人間」という生命体よ!?今も昔も全く変わらぬ「腐りきった人間社会の縮図」映画、だったんですねー!!



今作の主人公はシンデレ……ではなくネズミー版でもシンデレラを虐める義理姉妹の一人エルヴィア…??ただ今回はいじめっ子の彼女が主役なので性格を大改造。同じくシンデレラを虐める母親の夢を叶えたい親孝行想いの少女に大変身(まあその後は性格歪んでくるんだけど)……大変身するのは中身だけではありませんこれでは「とてもじゃないけど嫁にいけない」と母から見下されたその外見。母の為に王国のイケメン王子にトツギーノして母を大金持ちにしたいという想いから??「アラ鼻が低いわね。高くしましょう」と母の助言に従い



鼻すじにトンカチでツートントンツートントン……ぎゃああああ〜!!!えこれでまだ序盤ですよね??思わず目を背けたくなる湘南美容外科クリニックのドクターも悶絶の「生々しく痛々しい美容整形手術」シーンが大きな見どころ。シンデレラの靴だって、そりゃ「履けるわけない」から……ぐぬぬ!?場内でも「うわ…」と思わず声を漏らす観客を発見。いやーうれしい悲鳴です(悦)でも個人的にそれよりもずっと脳内にこびりついてしまったあるシーンがありまして……痛々しいよりヒエッ…てなりました。



整形前があまりに違い過ぎて別人を疑ったのですが特殊メイク?お顔真ん丸にしてたんですかね。エルヴィア役の女優さん、素顔はヤサグレた頃のクリスティーナ・リッチ風の美人。モデルとしても活躍しているようで記者の前でシンデレラの落とした靴に憑依(?)した奇抜なスタイルがお好きなようで……。



エルヴィアの魔改造劇に恐怖乱舞する行き過ぎた「美の追求」。しかし彼女たちをそうしたらしめるのは紛れもなく男性優位のルッキズム社会。「美」は個人のものではなく「メンズ」が所有するものへ。そんなイカれた社会を「時代劇風」にして描いた「現代社会の闇」を描いておりました。



海外でも同じ「ルッキズムホラー」の「サブスタンス」と比較されている本作、あちらはデミ・ムーアの美意識が爆発した自業自得の結果なのに対して、エルヴィア自体の意思というより愛する母の「御曹司と結婚する」という野望を、そのまま自分が受け継がなければという責任感を自分の意思だと刷り込ませたにすぎなくて?彼女自身の意思は実は固まっていない、弱いところが違って。レビューの中にエルヴィアに少し感情移入しずらいという意見も見られました。ただ個人的に母親に言われるがままにやった美容整形→から一転して後半は完全に「生きる意味」レベルに美容にのめり込んでしまう怖さ、外見が人格を変えてしまう恐怖はむしろこっちの方が倍増していて良かったですねー。



それに「サブスタンス」みたく美しくなろうとしてバブリシャスガムオバケになるのかと思いきや、予告のこの人がシンデレラでこの人がシスターかと思ったんだけど正しくは逆でした。ってなくらい美容整形自体は大成功??ただ外見が美しくなればなるほどエルヴィアの「中身が醜くなる」のがまた残念でならないというか救われないというか、、、、「可愛いあの娘は醜いわたし」ってようはシンデレラみたいになったエルヴィアのことですよね??てか美の象徴シンデレラも普通に性格悪いっていう。まず開始5分で退場する父親がクソな時点でお察しだしその後のエルヴィアに対する態度もお世辞にも良かったとは思えない。カーストが逆転して中身が腐り始めたエルヴィアと引き換えようやく少しはマシ?になったように見えてもエルヴィアに与えていたケーキにホントは毒でも盛ってたんじゃないかと疑ったわ!!それじゃなくてもエルヴィアを太らせる為に与えていたわけだし……人ってそんな簡単に変わんねーんだわ(性格終わってるわ)そんなシンデレラに誰もが憧れる世界って壮絶な皮肉ですよね??



みんなこのあとは目黒寄生虫博物館に集合だ!!




 


【感想(ネタバレ)】




結局美人は美人、イケメンはイケメンでしかなくて??彼らは社会で「ある程度は優遇される」というクソ事実も描いている。元から美人のシンデレラは馬小屋フ◯ックで人生終わっても亡き母の軌道修正入って王子様と無事結ばれるし、その王子様は性格がクソフ◯ックという事実をエルヴィアはしっかりと目に焼き付けようと変わらず彼への憧れは変わらない。まあこの2人が無事結ばれても幸せになるとは思えませんが当事者のエルヴィアの目は覚めないだろう。



結局どんなに体を傷つけ魔改造しても元から美人のシンデレラには敵わない。このあまりに酷く救いがないエルヴィアの運命。これに引き換えこのルッキズムの社会から完全に足を洗った妹の大島優、メリダ似のアルマの聖人君子たるよ。彼女の目から見たエルヴィアや母が必死こいてしがみつくルッキズム社会は完全に腐ってて、だから自らそんな社会から脱出した、彼女にも少なからず母親の重圧はあっただろう、それを押し退け姉のエルヴィアの手も借りずたった1人で自らの運命を変えた、アルマは「THE自立心」の象徴。だからあんなにも自我があって芯があってとても強く目に映りましたねー。

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