ピンク・フラミンゴ(1972)
- 2 時間前
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【原題】Pink Flamingos
【監督】ジョン・ウォーターズ
【出演】ディヴァイン デヴィッド・ローチャリー メアリー・ヴィヴィアン・ピアースほか
【あらすじ】
「世界一お下劣な人間」として世に知られた巨漢の女ディヴァインは、公の場から身を隠し、ボルチモア市郊外のトレーラーハウスで奇妙な家族とともに暮らしている。しかし、彼女の悪名を妬むマーブル夫妻が、さらなる悪行で世間を騒がせようと動き出す。お互いのプライドを懸けた攻防は次第にエスカレートし、限界を超えた悪趣味の応酬へと発展していく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし)】

『ゲテモノ映画交遊録(後編)』
どーもどーもラーチャえだまめです。今日は先週に引き続き目黒シネマで開催した「ミッドナイトムービーコレクションvol3」で観た映画をご紹介。今日ご紹介する映画はコチラ
【ピンク・フラミンゴ】ッ!!??ついに手を出す時がきた__。“汚物映画”の金字塔。究極の“ナニ好きだけに勧められる”年齢制限ぶっ壊れ映画。しかし私は中2の頃仲の良かったクラスの同級生Aにめちゃくちゃ勧められていたのです。あの頃からずっと存在自体は知っていたが今だから言える。「あの頃観なくて本当に良かった」と___。彼は学校に護身用と言ってスタンガンを持ってきて見してくれたっけ。ヘアスプレーとライターで学校の裏庭の雑草をよく燃やしてたな〜。何人かで川崎の浮島に釣りに行ってイタズラでワームを友人の傘の中に入れて雨が振ってきて傘を開いたら友達の顔にそのワームが落ちてきて皆でゲラゲラ笑ったな〜。……「全部この映画のせいなのか?」でもいいヤツだったんだよな〜……。

という思春期の人格形成に多大なる影響を与えかねない54年経った今でも“超問題作”としてカルト認定されている??「シリアル・ママ」「クライ・ベイビー」など“マトモ”な映画でも有名な鬼才ジョン・ウォーターズ監督の“過激”さが爆発していた頃の初期作品。彼の長年の友人でドラァグクイーンの“ディヴァイン”の強烈なルックスでなんとなく「これはピンク・フラミンゴだぁ〜」と納得させられるインパクト。そんな演歌歌手の細川たか、、、、奇抜なヘッドにモッコリ金髪ヘア、ピエロみたいな青い眉が印象的ディヴァインが“本人”役でこれはも、モキュメンタリー…??「ジャンク」のオゲレツ版と言えばいいのか、本作はフィクションなのだが目を疑うような「実演」の嵐はまぎれもなくフィクションの域を超え葉加瀬太郎も起用NGのオゲレツ大陸を観ているかのような感……もう「やっちゃいけないことのヤリまくり大会」なのである。
この世に生を受けた者が一度は学ぶ倫理的に“してはいけないこと”を?あえてやってやろうじゃねえかと躍起になっているかの如く、まだ生温かい生まれたてのう◯こを筆頭にケンタッキーもびっくりニワトリとの“3P”、自前ソーセージにソーセージ継ぎ足してこれぞホットな“ロングドッグス”、ケツメイシも悶絶の“ケツノアナアッチョンプリゲ”(お前はナニを言っているんだ)いやいやこれ以上はとても口に出せない代物ばかりだ。しかもすべて“無修正”で上映されてしまうのだからあまりに刺激が強すぎる。でも私もそうだが皆わざわざお金払って汚物を観に来ているんだよね。正気の沙汰じゃねえ。事実この日の回はほぼ満席。皆どんだけ気分を害されたいドMなんだ……(汗)
この世で最も“お下品な人間”を自称するデヴィヴァインは、ソーヤー一家も悶絶のオゲレツ一家とトレーラーハウスで生活している。カメラはダラダラと彼らのあまりに説明的すぎるセリフや無駄なシーンばかり映す。「基本的に面白くはない」正直本編の8割くらいは退屈に感じるシーンが多い。ただ金魚のフンみたく長々とロングショットを多用して演者が膨大なセリフ量をワンカットで見せてきたり、舞台はほぼトレーラーハウスか屋敷の2つのみ、と言うこともあってか2人ないしは3人芝居の演劇を観ているような不思議な感覚になった。

デヴァインをライバル視するサトシも絶句の同じくオゲレツを極めたムサシとコジロウこと“マーブル夫婦”がちょっと待ったー!!とディヴァインに宣戦布告する。史上最強のオゲレツ王は誰かを決める戦いの火蓋(実際に燃えます)がきっておとされ次第に激しさ(汚さ)が加速していく。そんな役者陣の身を削った魂の(?)実演は、確かにこんな映画観たことないし(いや観たくもないが)凄いことしているのは確か。ただこれが“笑い”になるかと言うと、たぶんうんちブリブリ!!ギャッハッハ〜!!!で笑えるキッズにしても、いざ“本当にやってるのを見たら”引いてしまうんじゃないか?「嗚呼やっちゃったよ……」という困惑の方が強く感じてしまった。オゲレツ=面白いとはならない不思議。むしろ何かとんでもない“世紀の瞬間”を目の当たりにしたかのような感動?(オエェ〜)貴重な経験をしたな〜という(…そんな自信持って言っていいのだろうか)むしろ意図していない(エッグマンがグランマを工事用一輪車に乗せて走らせるもグランマが重すぎてよろけまくる所とか)シーンでドッと会場では笑いが起きていました。“家具にオゲレツを記憶させる”ってインセプションでも無理だわ!!それに

「下劣」と言うより「人◯し」ですやん??
普通にヤッちゃってますやん??劇中ディヴァインが「私が正義って言ったら正義なのよー!!」と言うセリフがとっても潔くて、そーかみんなそう言って戦争したり争いをしたりするよねーと妙に納得させられたわ。ジャンルはコメディだけどサイコパスなんでむしろホラー寄りって何?「やっちゃいけないこと」を突き詰めるとホラーになるんですね〜。日本では公開からかなり遅れて輸入されたらしいです。本国アメリカでは長年愛されて(?)きたカルト映画として君臨し、本作もカルト映画ブームに乗っかり大ヒットしたという、まさに伝説級のゲテモノ、次はいつスクリーンで拝めるだろうか…。




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