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サクッとレビューその41「ピラミッド」


『棺と共に「眠りすぎた」迷作?』

【サクッとレビュー(ネタバレなし)】




どーもどーもラーチャえだまめです。いやー知らん映画が本当に多い。先日アキバのまんだらけでたまたま“発掘”したコチラ



その名も【ピラミッド】!?……知ってたコレ?ちなみに私は知りません。今年公開予定「死霊のはらわたライジング」のスマッシュヒットで名を挙げた「ホール・イン・ザ・グラウンド」のリー・クローニン版「ザ・マミー」の予告動画が公開されたのとは別に「ザ・ホエール」でハリウッドに返り咲いた我らがブレンダン・フレイザーのヒット作「ハムナプトラ4」が本格始動のニュース……2026年になってもまだまだミイラ男の呪いからは逃れられそうにありませんが“呪い”と言えばその「ハムナプトラ」のリブート版で新ユニバースの幕開けを告げるはずだったク◯つまらんトム・クルーズの「ザ・マミー」もなんだかんだ公開初日に観に行ったっけ、、、、嗚呼「古代エジプトの魅力(呪い)」そういや取り憑かれていたんだな〜と今日ハッとさせられた(なのに上野のエジプト展を10分で出た男)なんですかコレ「ピラミッド」て!まんまやないか!!聞いたことないよぉー!?



1980年製作のコチラ、監督は後に「フォー・ウエディング」「ハリポタと炎のゴブレット」とイギリスを代表するマイク・ニューエル!?本作は彼のデビュー作らしい。さらに主演は「十戒」「エル・シド」「猿の惑星」「ベン・ハー」……前に新宿で観た「ソイレント・グリーン」含む主演作は数しれずの超ハリウッドスター、チャールトン・ヘストン!?そして原作はあの「ドラキュラ」のブラム・ストーカー!?いやいやいや埋もれる意味がわからない(汗)マイク・ニューエル✕チャールズ・ヘストン✕ブラム・ストーカー……この御三家で全く知名度がないだなんてオーキド博士もびっくりじゃよ!?現在Filmarksでもレビュー数は極小と数十年経ち完全に世に「埋もれた」遺跡映画となってしまった、いやしかしそれも本望!?これほど発掘がいのあるエジプト映画はないのではないでしょうか!?というわけで拝見させて頂いたのですが



全体的にしっとりとしたBGMでOPなんて夕日をバックに今日何曜日だっけ?洋画劇場すぎて開始10秒で感極まる(泣)今回購入したDVD版には月曜ロードショー(昔は毎日洋画天国ですね?)放送時の日本語吹替が収録、どうせならとチャールズ・ヘストンの肉声より吹替を選ばせて頂いたのですがそのヘストンの声どっかで聴いたことあるな……て「ナウシカ」のユパ様じゃん!?「ルパン三世」の初代銭形警部などアニメや洋画の吹き替えでお馴染み納谷悟朗さんの激シブボイス!!(どうやらチャールズ・ヘストンの専属声優らしい)がもう素晴らしいのなんの。



18年前ヘストン演じる主人公の考古学者は妊婦の嫁さんガン無視で若い助手(しかも女!)とエジプト古文書から抹消された幻の「カーラ王女」の墓をついに発見する。結果看護師からも釘を刺されるほど嫁が一大事なのにまるでカーラ王女に取り憑かれたかのように研究にのめり込んだらそりゃ産まれたばかりの赤子抱いて妻は実家に帰らせていただきます!?それから17年とちょっとの現在、すっかり助手と再婚して逞しいおヒゲに似合わぬ茶髪姿の若作りがちょっと痛い考古学者はもうすぐ18歳になる別れた嫁の娘に会える日を楽しみにしていた……ホラーですやん!?ヘストンの役はお世辞にもいい役とは言えないんだけど人間の欲深さがもたらす悲劇、という古典小説らしい?テーマですんなり入りやすい。



娘も純粋そうな見た目とは裏腹に徐々に父の助手のプレイボーイならびに父にも色目を使い始めるカーラ王女のせいで魔性の女に大変身(変身てかメイクが変わるだけだが)ジャンルはオカルトホラーだけれど派手さは控えめ(主人公の目の前でみんな事故死はちょっとやりすぎ?)カーラ王女が化けて出たりよくわからんクリーチャー出したり安っぽい演出に走らず最後まで地味だけれど実在する巨大ピラミッドや遺跡を背景に撮影された当時も今も最高のロケーションに映像の古さともマッチして、むしろ今観ると昭和ミステリーサスペンス劇場の世界観が個人的にグッときてしまいました。「レイダース」より2年も前に古代エジプトの失われた遺跡の内部を“当時のイメージ”で再現された美術も昭和レトロ感プンプンで最高でした。今の最新技術で復元されたリアル重視のデザインじゃなくて、昔の恐竜図鑑の今じゃありえないデザインの恐竜に愛着湧くアレですよアレ。わりと広めの神殿内で何が潜んでいるかもわからない暗闇の遺跡の中を探検するドキドキを感じられるくらい今観てもよく出来ていると感じましたねー。



あと娘がカウンセリングで相談する相手がシスの暗黒卿とか間違いにも程があるイアン・マクダーミドが「帝国の逆襲」でシスを演じる前に本作にちょい役として出てたり(秒殺されるけど)面白い発見もちょいちょい。カーラの棺も別にピラミッドの中にはなしタイトルの「ピラミッド」ほどいい加減なタイトルないんだけど当時の日本版ポスターも痺れる程に“味”があっていいじゃない!?「目覚めたまま、あなたは〈悪夢〉にうなされる」……ウソっぱちキャッチーも素晴らしい。ちなみにラストはそのキャッチコピー通りの?超絶バッドエンドで昭和ホラーの救いのなさが際立っていてそれもステキやん……??



“レトロエジプトマニア”にはたまらない1本かもしれません。

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