サクッとレビューその39「ボーンヤード」
- ラーチャえだまめ

- 3 日前
- 読了時間: 4分

『これでも一応メスです。』
【サクッとレビュー(ネタバレなし)】
どーもどーもラーチャえだまめです。さっそくですが本日はこちらの映画を拝見させていただきました
【ボーンヤード】!!!いやーこれまたゾンゲバソナなホラー映画を入手してしまいました!91年爆誕日本未公開のコチラ、なんと言ってもジャケットに写る「ゾンビプードル」……こんなのジャケ買いするしかねえだろ!?クリーチャーの世界は本当に奥が深い。そんなわけで「ボーンヤード」とは死体安置所の呼び名らしい?まあそこでクリーチャー=ゾンビが暴れ出す「バタリアン」的な映画、なんでありますが
主役は霊視が使えるエロい美女……ではなく誰がどう見ても「普通のおばさん」ってのが逆にリアル?アメリカでもリアルな能力者は某犬と喋れるおばさんのあのようなイメージなのだろうか??初老の刑事と一緒に勝手に自宅に乗り込んできたコネ入社っぽい新人刑事を枕が硬いのか彼が豆腐並みの身体なのか半殺しにした後、どうやら旧知の仲らしい初老の刑事から、また霊視で殺人事件に協力してほしいと懇願され、おばさんは渋々刑事たちと殺人されたキッズたちが眠る死体安置所に向かうのですが……。

とにかく死体安置所に眠るキョンシー=ゾンビがどうやって蘇ったかはもう忘れましたが、とにかくそれまではクソ退屈なシーンが続くわけです。ただここはグッと堪えて見て欲しい。別室にいるおばさんが霊視で子どもたちの死体の正体に気付いたのを合図に、そこから死体安置所は見るも無残な血の海と化す急展開で物語は息を吹き返す。
監督は「ゾンゲリア」「遊星からの物体X」などの特撮班に属しスタン・ウィンストンやロブ・ボッティンなど巨匠の下で修行を積んだ特撮出身ジェームズ・カミング。本作は初監督ながら脚本と特殊効果の三足のわらじ経営で、彼の作る子どもゾンビの造形は素晴らしかったですねー。腐乱した臭いがこっちまでスメルしそうな生々しさを表現している。顔周りのテカリ具合とか妙に気持ち悪いし。
おそらくゾンビ犬はいても「ゾンビプードル」はなかなかお目にかかれないのでは?しかも何故か熊みたく巨大化&凶暴化して唯一の面影のアタマについたピンク色のちっちゃなリボンがずんぐりむっくりな体に一層可愛さを増している奇跡。見た目は変わっても中身は変わらず。ホネに見立てたダイナマイトを投げられたら咥えちゃう、やっぱりイヌやなー。ちなみにその飼い主も一緒にゾンビ化して巨大化。こちらもなかなかのインパクトと芸の細かさで特撮ファン、クリーチャー愛好家の皆様にクリーンヒットするかも??

でその飼い主=死体安置所の管理人がなかなか濃ゆいキャラなんだけど、演じた女優さんがあっちじゃ有名なベテラン漫談師?イヤミったらしいクセ強な役だがBlu-rayの特典映像のインタビュー時の話がめちゃくちゃ面白いので余裕のある方は特典もオヌヌメしたい。作中登場するプードルが老犬の重い犬で抱っこするのが大変だからってBlu-rayジャケットに写るプードルをトイにするなよ!!また何故か死体安置所にある死体の私物?魔改造マシンガンも惜しげもなく乱射してくれるし「エイリアン2」ばりの黄色い強そうなユンボに乗って戦って……て逃げるんかーい。後半はそれなりに楽しませてくれますが、気色悪いゾンビの顔面くらいしかホラー要素はなく、お世辞にも上手いとは言えない雑な展開に大雑把な演出、ゆるい笑いとB級感に包まれたこんなドB級な内容でアシタカもびっくりのテーマは「生きろ」!?
死体安置所で息を吹き返すソンゲバソナな美女が辛い人生に疲れ自死しようとしていた過去、そんな彼女と同様に「生きづらさ」を抱えるおばさん、ENDロールに流れる元気玉のような歌詞……なんかワシ励まされてる?辛いときはボーンとバカ映画でも観ようぜボーン!?万人受けなどしないゲテモノ映画ですが、特撮監督渾身のクリーチャーデザインに是非とも手にとってほしい1本かもしれません!!




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