top of page

THE GUILTY ギルティ(2018)


ree

【原題】Den skyldige

【監督】グスタフ・モーラー

【出演】ヤコブ・セーダーグレン イェシカ・ディナウエ ヨハン・オルセンほか

【あらすじ】

警察官のアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)はある事件を機に現場を離れ、緊急通報司令室のオペレーターとして勤務していた。交通事故の緊急搬送手配などをこなす毎日を送っていたある日、誘拐されている最中の女性から通報を受ける。








【感想】






ree

『デンマークのコールセンターは“自業自得”の場合たまにキレます』








どーもどーも、「社内電話はでない事に越したことはない」が座右の銘です、ラーチャえだまめです。ハイ出ました個人的に去年は【サーチ】の衝撃がまだ生々しい森進一の息子もビックリ“ワンシチュ”こと“低”な予算で一つの場所、または一つの設定のみを使い展開される「ワンシチューション型MOVIEの年」だと勝手に決めつけていたのでありますが、2019年も颯爽と今度は北欧デンマークからやって来ました。。。。。【THE GUILTY ギルティ】!!



本作の“ワンシチュ”はこうだ『電話越しの“音”だけで物語が展開される』……だって?これまた相当断捨離しちゃったある意味究極と言ったらいいのか、過去電話をとってエライ目にあった映画と言えば【フォーン・ブース】のコリン・ファレルやキャプテンアメリカとか、ハル・ベリーもなんかコールセンターで働いてたっけ?“アイディア”自体に真新しさは決してそうあるものではないのですが……



ワンルームの“緊急コールセンター”で働く一人のスタッフが体験する息が詰まるような「緊迫の88分間」の驚愕のサスペンス??とまあ序盤からこんなにハードルアゲアゲしちゃって大丈夫?なんてお思いのそこのアナタ

















ree

公式で相当アゲてるから大丈夫(笑)









ひゃ、100%はねえだろ?トロピカーナのジュースだって怪しいってのn、……アメリカの映画批評番付として最近“賞”より影響力のある「ロッテン・トマト」で100%支持率を獲得したらしい?ただ“公式”が言うんだったらそーなのだろう…。それにしてもこの映画、はじまりはなんだか高身長で気難しそうな人相のアスガーっていう主人公がただ淡々とかかってくる“電話”に対応する姿が映し出されるのですよ。ぷるるぷるる〜♪「緊急コールセンター。どうされました?」「女に車からバッグを盗まれたんだ!!」「場所はどこですか?」「えーっとうーんと…」「あ、そこ風俗街ですね」
















ree

「自業自得かよフッ(マインドの声)」










あ、今コイツ鼻で笑ったぞ、絶対今鼻で笑っただろ!!笑そりゃ一日に何度も何度もしょーもねえイタ電とかクレーマーの電話対応もしてるってのははわかるが風俗嬢にモノ盗まれるのも立派な犯罪だよ!?(事件に大きいも小さいもない!!by???)「あ、どもどもーパイセン最近どーなんですかー?」なーにその間に警察署の上司と談笑とか始めっちゃってんのよおおおー!?あ、また電話やぷるるぷるる〜♪「緊急コールセンター。どうされました?」「……」「どうされました?」何があったのか聞き出そうとするスタッフ。その“声の主”は女性。何やら泣いているようだ。女性は喋らない。“音”からどうやら女性は“車内”にいるらしい。すぐ近くで“男の声”が聞こえる。その時スタッフの脳裏にある事が過る

















『「この女性は“誘拐”されている…?」』













「話さなくていいです。イエスやノーだけで答えてください。アナタは誘拐されましたか?」聞こえてきた“最悪の答え”












「…イエス。」








…コレはやられましたねー。さっきまで大した事のない電話の中に紛れて突然「恐ろしい電話」がかかってくるという、何の前触れもなく「凶悪事件」の“コール”が鳴る「怖さ。」また恐ろしく「リアル」なんですよね。劇中「BGM」は一切ありません。“やりとり”「音声」が犯罪ドキュメンタリーかなんかで「これが実際の音声」って流すやつあるじゃないですか?……一緒やで?笑目瞑ったらワカランわコレ。この“やりとり”だけでバツグンの“緊迫感”を醸し出すアスガー役のスウェーデン俳優ヤコブ・セーダーグレンの演技力よ(…今日はじめて知ったけど…w)てゆーかココまでわかっているの
















“音”だけですからね?











「電話越しの“音”」だけで彼女の身に“何が起きているのか_”……こんなシビアなことあります?笑究極の“闇鍋”ゲームじゃあないですか!(?)そして我々視聴者もアスガーと一緒になって「音の中の“出来事”」を、必死になってカラダ中の全細胞全精力を脳内に送り脳内イメージを膨らませなければならないのです!?女性の人相?男の人相?今どこにいる?車の音が多いから高速?今止まってるの?動いてるの?……全ては“音”だけで判断しなければなりません。ムズいよムズすぎるよ!?そう思うかもしれません。ですが、これは「映画をよく観る人ほど」その“情景”が「勝手に想像できてくる」という、まるで茂木先生の脳内セミナーでも受けているようなこの映画は「想像力」がメチャクチャ鍛えられる映画かもしれません!!



次第にわかってくる“真相”。なんとか女性は助けたい。アスガーはいつしか超過勤務になることも忘れ署と連携して女性を救い出そうと奮闘します。そう“自分では助けに行くことが出来ない”自分はただ“電話に出る”ことしか出来ない。

















ree

『相手“から”の電話でしか、何も出来ない“無力さ”』











これにアスガーは苦しめられていくのです。ヒジョーに憤りを感じながら。それは観ている我々もそうかもしれません。「仕事以上のことは出来ない」コールスタッフとして、今出来る自分の“最善の策”は何か、彼女を救うべくアガーが動きます……ぷるるぷるる〜♪「は!?…もしもし!?」「…あのぉ自転車乗ってたら転んでケガしちゃっt

















「だから自業自得って言ってんだろがあああぁぁ!!!ブチンッ!!!!」








もはや職務放棄ですやん…笑彼女の事が気になりすぎてもうそれどころじゃ無くなっちゃったんですね!でもこの映画、ラストに「とんでもない事」が判明してしまうのです…



意外と「重たい」ストーリー。そしてラストまで観て、はじめてこの映画の「タイトルの意味」が判明する……けどコレだけの“素材”で、コレほどの“作品”に仕立て上げ、さらにはどんでん返しのオマケつき、、、、、なんと盛りだくさんだこと!まさに「面白い映画に“予算”はカンケーない」の新たな“代表作”が生まれてしまいました。言い忘れましたが監督のグスタフ・モーラーは本作がデビュー作なのだそう。これはまた要チェックな人物が増えちまったじゃねえか…!!既に“ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイク”の企画が進んているという……ただ“ワンシチュ”の映画をリメイクしても…って話じゃあないですか?

コメント


bottom of page