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WEAPONS ウェポンズ(2025)【ネタバレVer】


【感想(ネタバレ・考察)】

『商店街にいるよねこういう人』





今年のドジャース2連覇のお祭りムードに便乗してMLB公式がSNSにあげたコラ画像と対してやってること変わんねえじゃん!!それにしても公開開始直後から出るわ出るわ「これはコメディか?」の見出しが既に特大ネタバレなことすら気づけないどこぞのライターの悪態よ。もうジャンルすら公言できないレベルで蓋をしたままの方がいいびっくり箱映画、だったわけですが



蓋を開ければ関西系魔女“グラディス”による生き長らえる為の「等価交換」の話、という!?それ自体なんら新鮮味のないお話だった……(ババアのインパクトは次のホラー

アイコン確定か?)



それよりも実はこの映画「意図がわからない」シーンが結構多い。たとえばジャスティンがポールの嫁から復讐されるシーン。ジャスティンと嫁の繋がりはこれ1回きりで嫁もストーリーには絡まないからあのシーン自体必然性がない。そのポールの章からガクッと肩の力が落ちるコメディパートに突入。あれもポールの内面がわかるシーンではあるがストーリーと直接的な関係はなく浮浪者の若者ジェームズとの掛け合いは完全にコント。続くジェームズの章も少し真相に足を突っ込むが、こちらもホラーというよりシリアスコメディのような雰囲気で緊張感から脱線させる「意図」が見えない。これはクレッガー監督がただ単にコメディもやりたかっただけなんじゃないか?そしてOPタイトルとエンドロールの「三角形」。呪術マークなのだろうか?しかしそれも劇中明かされない(むしろ棒状にしてパキッの方が大事?)ただ「なんとなく」にしてはあまりに意味が込められているような気がするし、でもむしろ本作の「マーク」はウェポンズの「◯」の方なんじゃないかとか……



ここで調べてみるとこの三角形のマークは米の“アルコール依存症自助グループのロゴマーク”に似ているそうで?まさにジャスティンはアルコール依存症だしクレッガー監督の父親もアルコール依存症だったとインタビューで語っている。本作は“依存症”をテーマにしている?親と子、「共依存」と言ってしまえば簡単だが、そこには必ずしも適切な距離感だったり依存度が保たれるとは限らない。一部保護者に日ごろから児童と「距離が近すぎる」と注意されていたジャスティンに、反対に失った息子に懺悔するアーチャーはおそらく日ごろ仕事優先で息子と距離を置いていたのではないか。クライマックスで少年アレックスがグラディスの魔力から解放された両親を両手で抱きしめるシーンあるじゃないですか。あれこそが親子の適切な距離感、依存度合いを描いているんじゃないかと。



またアーチャーが夢で見た宙に浮かぶライフルは実は「スクールシューティング」(教育現場で起きる銃犯罪)の暗示だとする考察が全米で広がっているらしい。日本でも既に肯定派と否定派で意見が真っ二つに分かれているみたいだが、あれに「意味がない」とするのは流石に説明がつかないような気もするが……。



他にも「217」という数字の意味(2022年にアメリカでアサルトライフルを禁止する法案が獲得した票数が217票)ジャスティンやアーチャーが夢や幻覚で何故グラディスを見たのか(「私物」を奪われた人間が見る呪いか?)「意味がありそうで実は意味がない」「明確な解がない」そんな「罠」にすら見えてくる、考察型と謳っているのも罠の一つに思えてくる。実際米記者のいくつかのシーンの真意を問う質問に対してクレッガー監督は明確に「わからない」とコメントしている。あくまで観客に独自の解釈を委ねるスタンスのようだ。しかしそのように振り回されることで、本作をよりミステリアスにして単調さから逸脱させているところが最大の魅力かもしれない。



最終的にグラディスの呪術から解放された子どもたち。これで一件落着……で終わらない不穏なままの終演も良かった。抱きかかえられたマシューのなんとも言えない「一生もののトラウマを植え付けられた顔」と終演間際の不穏なBGM、「1年後ようやく喋れるようになった子もいた」とナレーションで締めくくられる。そりゃ操られていた記憶こそなくても目が覚めたら目の前にバラバラになったババアの死体に全身血だらけで道脇に立ち尽くしていたらトラウマ必須だろう…。

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